食事の起源のレビュー・感想・評価
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自己批評へ向かう生真面目さと遊び心のあわい
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本作は映画を撮るムレの生成変化である。
きっとどこかのタイミングで「俺がやってることって俺が搾取する側の人間であるからなんじゃねぇか」って気付くことが、最後に向かわせるんだろうし、途中で食す自身とパートナー(?)などのシークエンスが挿入されながら、ギリ行き過ぎないギリギリのラインで綱渡っている感覚。
現地での取材のシークエンスの構成はどれも変わることはないので、どのシーンが印象深いかと言われるともうあまり覚えていないというのが正直なところだ。
なのでこの作品に対してとりわけ何か自分自身と照らし合わせるとすれば、食べれるものは美味しくいただく、ってことくらいしか思い浮かばないのだが、こういうのに触発されたムレのフィルモグラフィが持つユニークさの欠片もない生真面目な似非活動家野郎らが、自己の正義を新たなフィルムを作らない事だけを祈ろうか。
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