「DOPE」KNEECAP ニーキャップ Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
DOPE
アイルランド語が公用語として認められず起きていた抗議運動を背景にした作品です。
ヒップホップトリオのニーキャップが歌う少々過激なリリックと心地良いテンポで思わず体がリズムを刻んでしまいます。映像もコラージュみたいで遊び心とセンスがあり「トレインスポッティング」のようにぶっ飛んでいて、ところどころにアイルランドカラーが見えるところがとても可愛らしい。
失われ行く少数民族言語に誇りとプライドを持ち、差別や貧困の中からアフリカ系アメリカ人が生んだヒップホップでユーモアを交えて社会的なメッセージを伝えていく。まったく予想していなかったのですが、心を動かされました。
アイルランドの文化を知っていた方がより楽しめる作品ではあります。
今のところ今年のベスト1かもしれません。
メッセージが沢山詰まっていて素晴らしかったので
是非多くのかたに観ていただきたいです。
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Freddie3vさんのコメント
2025年8月13日
消滅危険度評価の件は、この映画の最後のほうで言語がどんどん消滅しているといった字幕が出ていたので、関連項目を検索して知りました。ユネスコが評価してるみたいです。アイヌ語は明治維新以降、日本政府が同一化政策を進めて今の「極めて深刻」の状態に追い込んだような感じかな。北海道産のブランド米の「ゆめぴりか」の「ぴりか」はアイヌ語で美しいという意味だそうです。なんとか残してゆきたいですね