「言語はお互いを知るのためのもの」KNEECAP ニーキャップ PTAenHALさんの映画レビュー(感想・評価)
言語はお互いを知るのためのもの
下品な表現や言葉が多いですが、たくさんの学びのある本当に本当に素晴らしい映画です。ぜひたくさんの人に見て欲しいです。私はこの映画を見るまで北アイルランドの言語政策について、恥ずかしいことに知りませんでした。
この映画を見た後、なぜ彼らがそしてアイルランドが強くパレスチナに連帯を表明するのか、想像できるようになりました。
ベルギーの映画祭でこの映画を見たのですが、上映後に登壇したkneecapのMo Chara(アイルランド語で私の友だちという意味)はこう言っていました。
『言語はアイデンティティを表すためのものではなかった。本来、言語はお互いを知るための道具であるべきはずなのに…
それが、政治のせいで変わってしまった。』
ここから下は本編とは関係ないKneecapというミュージシャンの活動についてです。BBCの記事やKneecapのInstagramから引用した内容です。
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この映画はイギリスの芸術助成金を利用して制作された映画です。しかし、完成した内容はイギリス政府を強く批判するものでした。そのため、イギリス政府は助成金付与の撤回を下します。
しかしkneecap は、それに対し、イギリス政府を相手に裁判を起こし、2024年11月に勝訴しました。
そして無事に授与した14,250ポンドを全額、北アイルランドにある、対立し合うカソリックとプロテスタント両方のコミュニティに寄付しました。若い世代のより良い未来のために。
彼らの強い意志と勇気を、心の底から尊敬します。
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