陽なたのファーマーズ フクシマと希望

劇場公開日:2025年9月6日

陽なたのファーマーズ フクシマと希望

解説・あらすじ

原発事故の影響で廃業を余儀なくされた後、復活を遂げ「ソーラーシェアリング」という手法で農業と発電事業を両立させる新たな挑戦に踏み出した福島県の農家たちの姿を追ったドキュメンタリー。

2012年、原発事故の被災によって廃業に追い込まれた福島県二本松市の有機農業者・近藤恵さんは、農地上で太陽光発電を行うソーラーシェアリング(営農型発電)に活路を見いだし、2021年、電力も作る農業者として新たな道を歩み始めた。農家が電力販売で安定的な収入を得ることで、より良い農作物を生むための挑戦ができ、若い就農者を受け入れて育成することができることから、近藤さんはソーラーシェアリングを「新しいかたちの兼業農業」と語り、農業高校卒業後に近藤さんにスカウトされた塚田晴さんや、30代半ばで新規就農した菅野雄貴さんら若き農業者たちとともに挑戦を続けている。

本作は若き農業者たち、農業とエネルギーを学ぼうとする人々を描きながら、日本社会における問題解決の明るい可能性を予感させるものとなっている。監督は「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」の小原浩靖。主題歌とナレーションを、音楽集団「上々颱風」のボーカルであり、東日本大震災を機に自身の出身地でもある山形県を含めた東北に思いをはせたバンド「東北6県ろ~るショー!!」を立ち上げた白崎映美が担当。

2025年製作/98分/日本
劇場公開日:2025年9月6日

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(C)小原浩靖

映画レビュー

5.0忘れてはいけない、フクシマと希望

2025年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

斬新

癒される

 『日本人の忘れもの』、『原発を止めた裁判長』に続く、小原監督の第三弾のドキュメンタリー。これまで誰よりも自然と人間の体のことを考えて有機野菜をつくっていた二本松の有機農家さんたちが3.11に直面した時の悲しみや苦しみは想像を絶するものだったと思います。でもそれを乗り越えて、ソーラーシェアリングで再生を模索した近藤さん、地元にもどった塚田さん、30代で就農した菅野さんの歩みを追ったドキュメンタリー。観ているうちに、農業をすることは毎日コツコツ、土や植物、そして動物をケアすることであり、とても豊かな営みであると思いました。また、食べものをつくること、食べることの豊かさと大切さも実感しました。

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seri1305

5.0食べることは生きること、そしてでんきをつかうこと

2025年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

癒される

2011年の福島原発事故により土地が放射能に汚染され、一度は関西への避難を余儀なくされた二本松の農家さんが農地に発電所も作って「ソーラーシェア」というやりかたで再び農業に挑戦する物語。
まるで一緒にそこで農業の挑戦しているかのような温かい気持ちになった。同時に、どうしても使わなくてはいけない電気の作り方について私たちは問いかけられていると感じた。

ソーラーシェアというやり方はこんなにも優しく笑顔で発電ができる。もちろん農業は大変で、うまくいくことばかりではない。でも、食べものとでんき、どちらも人間が生きていくためには必要。原発に頼らずにたべものもでんきも自分たちで作る方法がここにある!!
笑いあり涙あり、そして希望が湧く映画。

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ぴぴぴ