「【”勇者は最後は勝つ!”臆病者の新聞漫画家、不思議な声に導かれ勇者になるの巻。今作はA建築士(覚えてる?)もビックリのインド超絶欠陥高層マンションを舞台にしたジレッタイアクション・コメディである。】」マーヴィーラン 伝説の勇者 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”勇者は最後は勝つ!”臆病者の新聞漫画家、不思議な声に導かれ勇者になるの巻。今作はA建築士(覚えてる?)もビックリのインド超絶欠陥高層マンションを舞台にしたジレッタイアクション・コメディである。】
■タミル語新聞の長期連載漫画「マーヴィーラン」の作者であるサティヤ(シヴァカールティケーヤン:名前、長っつ!)は、可なり気弱。
自分の名前も出せずに、ゴースト漫画家として冴えない毎日を送るが、ある日編集長から”漫画なんて、誰も読まないから連載打ち切り!”と言われてしまう。
そんなある日、サティヤ一家が住む住居のあるスラム地域が開発対象となり、立ち退きを迫られる。新たな住処として悪徳政治家ジェヤコディ(ミシュキン)一派から提供された新築の高層マンションに一時は浮かれる一家だったが、そこはジェヤコディが建築費用の半分をネコババしたA建築士もビックリの手抜き工事の元に建てられた「超絶欠陥住宅」だったのであーる。
◆感想<Caution!内容に触れているかな?鑑賞してから読んでね!>
・ドーモ。インド映画をマアマア観ているNOBUです。ヤッパリ、オイラはバーフバリシリーズが好きだなあ。けれども、最近観るインド映画が、チョイテイストが変わってきた気がするんだよね。
2-10年前はアメリカで映画製作を学んだ監督が製作した、新しいタイプの「あなたの名前を呼べたなら」とか「マダム・イン・ニューヨーク」とか「めぐり逢わせのお弁当」とか、ダンスなし、男女の控えめな恋や女性の自立を描いた秀作が多かったよね。
・最近で言えば、タイムループモノの「政党大会」。ムッチャ面白かったんだけど、何故か話題にならず。けれども、斬新だったなあ。
あとは、チョイ前に観た観たムサイ髭面多数の高速ダンスがマア凄かった「デーヴァラ Part1」。これなんか、ホントPart2が早く観たいっす。
少し前に観た”どうしたら、そんな悪人面になるんですか?”の「ヴィクラム」ね。あの低音の”ヴィクラム!ヴィクラム!ヴィクラム!”が暫く頭の中で木霊して、困った困った。
・で、今作。タイトルを見たらじゃじゃーんとヒーローが悪者をやっつけると思うじゃん。それがさあ、サティヤが弱っちんだよなあ。母親にも頭が上がらないし、漫画書いてるけど、自分の名前は出せないし、果ては連載中止を言い渡されても、モジモジしているのである。あー、ジレッタイナア。
・新聞社の女編集長ニラー(アディティ・シャンカル:ナント!シャンカル監督の娘さんだそうである。マア、インド映画は親族で固めるけどね。)は、サティヤがチョイ気になるみたいなのだが、恋愛には発展しない。マアそうだわなあ。
■けれども、この映画。サティヤ君の成長物語になっているのである。彼は耳の中で響く不思議な声に導かれ、ムッチャ極悪顔の悪徳政治家ジェヤコディ一派と、対峙していくんだよね。マンションの修理人のタミル人クマール(ヨーギ・バーブ)達が見守る中・・。
それにしても、悪徳政治家ジェヤコディ一派から提供された新築の高層マンションのボロさが笑えるほど凄いのである。”どんだけ手抜きしたんだ!”っていう位、壁は釘を打てば剥がれるし、窓は簡単に取れるし、風呂からは水が漏れるし、姉歯建築士もビックリの手抜き工事の元に建てられた「超絶欠陥住宅」なのであーる。何か、可笑しい。
<そして、不思議な声に導かれたサティヤ君は、悪徳政治家ジェヤコディ一派と一人で対峙し、”マンションが崩れる”と言う声の中、ジェヤコディ一は崩れて来たマンションの外壁によりぺちゃんこになり、残された少女を命懸けで救うのである。そして、漸くドドーンと出て来る”勇者は勝つ!”という言葉。
で、ここで、劇場を出て行ってしまったオジサンがいるのだが、それは駄目!その事故の2年後が描かれるんだから。そして、漸くチョイサティヤ君と女編集長ニラーの恋が始まりそうなところで、エンド。何だよー!
今作はA建築士もビックリのインド欠陥高層マンションを舞台にした主人公がヒジョーに覚醒するまでが長いジレッタイアクション・コメディなのである。>
■全然関係ないけれど、最近幾つかのインド映画で、煙草を吸うシーンや、酒を呑むシーンになると、左下に‼マークが出るんだよね。何か、可笑しい・・。
こんばんは〜。
なかなか面白かったです。
インド映画は良いですね。
タバコとお酒のマーク。今回、初めて見ましたが、あれはインドではタバコとお酒をしながら、映画を観ている人がいるから、注意喚起ですかね?
今日はハンス・ジマーも、観てきたので合計、5時間半頑張りました