「涙で一杯になった館内。」愛がきこえる かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
涙で一杯になった館内。
泣く、泣く!
ちっちゃいムームーに残酷な判断をさせるなよ。
離婚した母親、ろう者を利用する悪人、融通のきかない司法。
耳の聞こえないパパさんとムームーに突き付けられる現実に劇場内は涙で一杯になってたよ。
子供と父親の奮闘ぶりを観ていて、いやでも「クレイマー・クレイマー」が頭をよぎる。
あれも子供に残酷な判断を迫る作品でした。
しかも本作では中国のろう者が絡む社会問題を内包して犯罪映画の側面までも見せて来ます。
ちびっ子のムームーや耳の聞こえないパパさんが不憫でならない。
試写を観ながら何度「パパさんやめて」と叫びたくなった事か。
映画のラスト。
おっきくなったムームーが一目見ただけで
「何故ろう者と分かるのか」
を尋ねられて答えた一言で更にブワッと涙が溢れました。
そしてエンドロール。
涙で画面が見えなくなりました。
コメントする
