「評価するものじゃないと思ってます。」黒川の女たち ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
評価するものじゃないと思ってます。
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全く知らない事実を知り,日本という国の弱さに気付かされる。映画の中で犠牲になった女性の息子さんが,語る言葉、戦争を誰も総括していない。何故こんなことが起こったのか,曖昧なまま戦争が終わっている、この言葉にハッとなる。日本て、政治もそうだな、変わってないんだなぁと思ってしまった。誰も責任取らないのだ。
黒川の女性たちが勇気を出して、無かったことにしてはいけないと声を上げてくれた。そしてそれに応えた今の開拓団の団長の方も本当にすごいと思う。過去の史実を自分ごととして、碑文を作成し、女性たち一人一人に心から陳謝する姿勢に、女性たちも自分は悪くないんだ、堂々と伝えていこうと前を向き始める。顔や名前を出さずにいた方も最後は映画に出てくれていた。辛い体験を言葉にする勇気に涙がでる。これを題材に授業をする先生も素晴らしかった。勇気のあるすべての登場人物に拍手したい。
日本の政治家が見るべきだと思った。
戦争は人を狂わせる。加害者でもあり被害者なのだ。
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