「ネタが細かく深い」大長編 タローマン 万博大爆発 snowさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタが細かく深い
岡本太郎のファンであればニヤニヤしてしまう映画。
それ以外の人にとっては本当に「なんだこれは」となる。
B級調のヒーローモノっぽく撮っているところが、またニヤリとさせるポイント。太郎さんのフランス滞在時の話がわかれば、さらにニヤニヤできる。
ジョルジュ・バタイユとの親交からか、政治結社活動のような内容も盛り込まれている。
あの組織はそこから来てるのかな?
後、太郎さんはフランスかぶれなのでシャンソン風の歌唱はそこからだよ
所々にそうした要素がちりばめられていて、なかなか楽しい。
大阪万博1970年から、昭和100年にあたる今年に再び万博をやるということが肝で、これすらもネタにしてしまう岡本太郎は、やはり一筋縄ではいかない人だ。どうせなら、敏子さんのことも取り上げてほしかった。敏子さんが逝去されてから今年で10年になる。
年代的にも、今年はなかなか興味深い。久々に太郎さんの本を手に取ってみたいと思った。「毒を持て!」――これはとても重要なキーワードだと思う。
最近は“毒抜き”がずいぶん進んできているので、ここでまた太郎さんの書籍を読み、毒をためていきたい。
正直、特撮でなくても良いとは思う。
それでも岡本太郎のはちゃめちゃぶりは十分に伝わる。
こんな0か100の作品は、太郎さんらしくていいんじゃないか。
死してなお魂を繋ぎ、時代に衝撃を与え続ける岡本太郎――やっぱりすごい。
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