「賢治の聴衆入りの講演シーンは現実なのかな?」Dear Stranger ディア・ストレンジャー 満天さんの映画レビュー(感想・評価)
賢治の聴衆入りの講演シーンは現実なのかな?
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言ってることがどんどん感傷に飲み込まれて何言ってるかわからんし、客からは感傷に飲まれるな情けねえみたく野次られるし、アクチュアルなシーンじゃなく隠してきた精神のハイライトかなと。長年の廃墟の研究水準が実は高くないことの映画内暴露でもあるかなと。やはり賢治は日本で大震災被災し家族を全て失い、精神的壊滅をいちどは避けられなかった人生だったのだろうな。さも車も修理に出せないほど忙しげに研究に没頭しているやに見えても…。長男が実子じゃなけりゃ、身の上考えても自分の子を望むだろに数年レスて…。妻は拒否したいとか人形劇団優先よりもまず、この賢治の変えることの困難な、大きな過去から形成された人間性に家族の拡大を断念していたんじゃないかなと。でも人形への執着に、逆に?賢治との家庭で実現しない将来を代償させていたように自分は感じました。かなり個人的な感想かもですが。
あと子どもがかわいい。賢治を逆恨みする男の気持ちも、もともと将来の希望もなかったのに命さえ奪われたと思ったあの男の彼女の最後の気持ちも、あの4歳のかわいさ通しで見れば理解はできるもんです。
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