「本当にストレンジャーばかり出てくる」Dear Stranger ディア・ストレンジャー choさんの映画レビュー(感想・評価)
本当にストレンジャーばかり出てくる
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西島さんが運転する年季の入った車。登場人物の母国語がバラバラな中でのコミュニケーション。というとどうしても「ドライブマイカー」を思い出してしまうが、もちろん違う点もある。
廃車寸前の車は、始終異音を発してるし、大きく落書きもされている。登場人物は、英語を介してコミュニケーションを取ってはいる。西島さんは感情を表に出すキャラクターだ。
主要な登場人物は皆、ストレスやフラストレーションを溜めていて、それぞれ日本語、中国語、スペイン語?で吐き出されるが、その理由はラスト近くまでわからないものが多い。というか、ラストになっても明示はされない。
解釈はいろいろあると思うが、捜査担当警官が言った「クロらしいことをひとつずつ調べて可能性を排除していって、最後に残ったのがクロだ」みたいなセリフに沿うと(ありましたよね?)、ラストショットのあの人がクロなんだな、と自分は思った。
そう思うと、物語全体の表現が腑に落ちてくる気がする。
家族の崩壊の話とも取れるが、すべてをつまびらかにした上で再生に向かう第一歩の瞬間を観たと思うと、希望が感じられるかなと思った。
それにしてもルンメイさん、初めて観たけど美しかったなー。
観光では行かないようなNYの秋冬の風情も美しかった。
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