劇場公開日 2025年9月12日

ベートーヴェン捏造のレビュー・感想・評価

全163件中、101~120件目を表示

2.0最後までコメディだと思っていたので

2025年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

斬新

すごく楽しみにしていたけれど、勝手に最後までコメディだと思っていたので、あまり面白くなかった。出てくる名前や俳優さんが知ってる人ばかりで、最初はこの人も出ているのか!と見ていたけれど、途中飽きてウトウトしてしまった。劇中ずっと聴こえていたアレンジされたベートーベンのBGMはとても素敵で、エンドロールの清塚信也さんのピアノは映画じゃなくてコンサートに行ったみたいだったけど、映画館じゃなくてもいいかな。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
モーさん

4.5ラスト10分で「やるじゃん」とニヤリ。

2025年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は、もともと論文だったのをふくらませて
アントン・フェリックス・シンドラーの伝記に仕立てたもの。

世界に名だたる「ベートーヴェン伝」著者シンドラーによる改竄は、1977年の驚愕の発表以降、ようよう明らかになってきたが、その動機は不明、
という状況に切り込んだ作品。

原作はめっちゃ面白いんだけれど、
どう映像化するのかと思ったら、
ほぼ「映像劇伴つき朗読劇」といった趣だった。

――ラストの直前までは。

  *  *  *

じつは映画が始まった途端、
「あれ? スクリーン間違えたか?」と思った。
だって、いきなり映ったのは、現代日本の中学校。
同じ時間帯で、学園ドラマの映画とか上映してたっけ?

そしたら、舞台は音楽室へ。
山田裕貴さん演じる音楽の先生が、
ベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」の第2楽章を弾いている。
ああよかった。間違えてなかった。と安堵。

そして先生は、柊木陽太(ひいらぎひなた)さん演じる中学生に、
ベートーヴェンの「会話帳」を改竄してその人間像を「捏造」したシンドラーの物語を始める……。

そういう入り方だからか、
19世紀ドイツが舞台なのにキャストが全員日本人で台詞が日本語でも、
すぐ慣れた。

そして、シンドラーの自分語りのナレーションが多いので、
ほぼ朗読劇。

なお、
日本語が今風なのは、原作の著者が敢えてそうしているから。

  *  *  *

原作に忠実でよろしい、と
最後の20分を残したあたりまでは思っていた。

だがしかし。

あれ? なんか、急に展開が派手になってません?
あちゃ~、ドラマチックにしようと思って、やっちゃったやつか~、残念、

といったん株を下げた
と思いきや、

最後の10分で、
おお~、そう来たか!
それも計算のうちか!
と、V字爆上げ。

やるじゃん、とニヤリ。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
島田庵

3.5原作にわりと忠実

2025年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

原作も読んでた主人と鑑賞。
そんな主人に言わせると、原作にけっこう忠実に作られてるらしい。主人はバカリズムの脚本だから、もっと脚色されてると思ってたらしい。

わたしは原作も読んでないので
そういった見方はしてない。

ただ単に低予算ということを感じずにいられない作品だった。

出演者が全員日本人なのは、まあ舞台的に考えれば有だから、背景が全部CG合成だし、だったら舞台にしちゃってそれを映画にしても良かったのかな?とかも思ったりもした。

とりあえず舞台化出来そうなお話かな。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ホアリー

4.0今も昔も

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿

本当かどうかわからない話を信じたり疑ったり
今も昔も変わらないことですかねぇ

コメントする (0件)
共感した! 6件)
あっくん

3.0シンドラー流ベートーヴェン伝ということだね

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

ベートーヴェン捏造

いや、バカリズム風シンドラーのベートーヴェンということか?

バカリズムということでコメディを期待して鑑賞したせいか、さして笑えなかったのは残念だった。

むしろ、ミステリーにしたコメディとすれば、膝を叩けたかもしれんない。

歴史の改竄や歪曲などは、よくあること。
司馬遼太郎史観による坂本龍馬や乃木希典など…
吉川英治風の宮本武蔵や平清盛など…

まあ、ベートーヴェンが日本人ならきっと貝多芬神社が建立されるのではないかなぁ

レビュー73

(°▽°)

ベートーヴェン捏造

19世紀ウィーンで起きた音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫ったノンフィクション書籍「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を、
バカリズムが脚本を手がけ日本で映画化。

難聴というハンディキャップを抱えながらも、数々の歴史的名曲を遺した天才音楽家ベートーベン。
しかし、後世に伝わる崇高なイメージは秘書シンドラーが捏造したもので、実際のベートーベンは下品で小汚いおじさんだった。

かつてどん底の自分を救ってくれたベートーベンを熱烈に敬愛するシンドラーは、彼の死後、そのイメージを“聖なる天才音楽家”へと仕立て上げる。

そんなシンドラーの行動は周囲に波紋を広げ、「自分こそが真実のベートーベンを知っている」という男たちの熾烈な情報戦が巻き起こる。
さらに、シンドラーの嘘に気づきはじめたアメリカ人ジャーナリストのセイヤーが、真実を追及しようとする。

主人公・シンドラーを山田裕貴、
ベートーベンを古田新太が演じ、
染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、遠藤憲一が共演。
人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」でキーボードを担当する藤澤涼架が、天才ピアニスト・作曲家のショパン役で劇映画初出演を果たした。
監督は「地獄の花園」などでもバカリズムと組んだ関和亮。

ベートーヴェン捏造
2025/日本

_φ(・_・

作品の背景と真実性
実在の事件:
19世紀のウィーンで起きた、ベートーヴェンのコミュニケーション用筆談ノートが改竄され、彼の「孤高の天才」というイメージが形成されたという「会話帳改竄事件」を扱っています。

ノンフィクションが原作:
このスキャンダルを調査したかげはら史帆氏によるノンフィクションが原作であり、物語はフィクションのスパイスを加えられて映画化されています。

「嘘をつく」というタイトルの意味:
原作のタイトルが『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』であることからも、捏造の事実とフィクションの要素が組み合わさっていることがわかります。
したがって、「ベートーヴェン捏造」というテーマはフェイクではなく、実話に根差した衝撃的な音楽史上最大のスキャンダルを描いた作品と言えます。

コメントする 1件)
共感した! 11件)
カール@山口三

3.0人間だから話を盛るのは基本

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

ベートーヴェンを崇拝する秘書が伝記を作る際に綺麗なベートーヴェン像を作っちゃった話!

お勉強にはなるけど、基本会話劇で単調なのが気になる。ついでに画面のコント臭も凄い(笑)
いいたいことは全部最後に中学生が言っちゃう。
今の情報にあふれる時代だと、より受け狙いで話を盛っちゃってる気がする。
でも人間なんて聖書の時代からそんなもんだよ。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
ひとふで

4.0ベートーヴェンの生涯☝️

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

劇場で見てもいいかな〜作品が多々ある中こちらをまず鑑賞‼️。
バカリズムさん脚本の作品だから面白そうと思ったのも選んだ理由かな☝️。

生涯とは書いたが物語は亡くなる十数年前ぐらいの設定かな❓シンドラーと知り合う時期ぐらいの話ですね。
シンドラー目線のベートーヴェンを尊敬するあまりに美勇伝作りすぎたね、後々でよく捏造を調べ上げたもんですね💧。
耳が不自由なのしってたけど若い頃から難聴だったんですね、それで作曲て捏造しなくても十分すごいような☝️、脚本がコメディ路線で作成してるから笑いどころもたくさんあるし、大筋はちゃんとその通りっぽいからその辺の歴史の勉強にもなるのかな❓(笑)。
知ってる曲や劇場の音で聞くのは迫力がありました、そちらもある意味良かったかも。

山田裕貴さん今年は結構お見かけするから撮影時季被って大変だったのかな〜など思いながら観てました。
これからのご活躍にも期待大です😊。
ビックリ出勤者で井ノ原快彦さん出てたのは「えっ」ってなりました、違う人かな❓っと思ったけどやっぱり井ノ原さんでした、名前がなかったからビックリしましたよ💧久しぶりの役者さん姿でしたね、いいキャラして演じてました😄。

コメントする 2件)
共感した! 20件)
アスカシン

3.5愛ゆえの虚像

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

■ 作品情報
監督は関和亮、脚本はバカリズム。原作はかげはら史帆のノンフィクション「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」。主演は山田裕貴、共演に古田新太、染谷将太、神尾楓珠など。

■ ストーリー
19世紀ウィーンを舞台に、音楽史に刻まれた天才音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの実像と、後世に伝えられる崇高なイメージの間に横たわる真実が描かれる。難聴のハンディを乗り越え数々の名曲を残したとされるベートーヴェンだが、実際は下品で小汚い人物であった。彼の秘書であるアントン・シンドラーは、どん底にあった自分を救ってくれたベートーヴェンに対し、純粋な憧れを抱き献身的に仕える。しかしベートーヴェンの死後、その「真の姿」が世に出ることを恐れたシンドラーは、彼を「聖なる天才音楽家」へと捏造していく。この壮大な嘘は、若きアメリカ人ジャーナリストのセイヤーによって追及され、真実をめぐる情報戦が勃発する。

■ 感想
本作を観て、まず驚かされたのは、私たちが長年抱いてきたベートーヴェンのイメージが、実は一人の男の「捏造」によるものだったというセンセーショナルな事実です。この一点だけでも、映画を観る価値は十分にあります。その歴史的スキャンダルを、実にわかりやすいエンターテインメントとして昇華させている手腕は実にお見事です。

キャスティングも非常にユニークで、日本人俳優陣が西洋の人物を演じる絵面が、なんともシュールで笑いを誘います。ズラや衣装、そしてCGを駆使した背景が、どこか無理やり感を演出しつつも、それが作品全体のユーモラスなトーンと見事に調和しています。

そんなコミカルな演出の中でも、山田裕貴さん演じるシンドラーの心情の変化には引き込まれずにはいられません。ベートーヴェンへの純粋な献身から始まった彼の行動が、しだいに確執を生み、そしてベートーヴェンの死を経て、いびつな愛情から狂気へと変貌していく様は圧巻です。敵対勢力の死をきっかけに暴走が加速するシンドラーの熱演は、まさにこの映画のハイライトと言えるでしょう。

シンドラーの物語を軸に、古田新太さん、神尾楓珠さん、染谷将太さんの三人がリレー形式で物語を牽引していく構成も巧みで、歴史の真実と虚構、そして人間心理の深淵を、時に笑いを交えながら描き出している点はおもしろいです。

ただ、脚本がバカリズムさんということで、もっとシュールでコミカルな笑いがふんだんに盛り込まれているかと期待していたのですが、そうでもなかったです。むしろけっこう真面目な展開で予想とは少々異なる印象の作品です。

コメントする 4件)
共感した! 29件)
おじゃる

4.0【”シンドラーのリスト”今作はベートーベンを敬愛する秘書が真実を知る者が次々に亡くなって行く中で、息を吐くように彼の人生を捏造する様を、ナントキャスト全員日本人俳優で製作したシニカルコメディである。】

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

斬新

ー 私は、歴史上の有名人物の逸話は、殆どが嘘だと思っている。
  例えば、戦で疲れ切ったナポレオンがベッドで寝ている鼻先に、家臣が悪戯でブルーチーズをぶら下げたら、”ジョセフィーヌ、今宵は十分じゃ・・。”と言ったとか(艶笑話で有名ですね。)、日本でいえば、織田信長が本能寺で炎に撒かれ最期を悟った時に、「敦盛」を”人生50年・・。”と舞ったという話などは、誰も観ていないし、絶対に嘘だと思う。
  本当は”あちちち!蘭丸はおらんのか!おのれ、光秀!”などと、見苦しくドタバタしたのだろうと思っている。
  あとは、これはある作家が書いていたのだけれども、板垣退助が何度も暗殺未遂されそうになった時に言ったという”板垣死すとも自由は死せず!”と言う格好良い言葉も、嘘っぽい。絶対に”イテテテ!医者を呼べ!”か”なんじゃこりゃあ!By松田優作”だと思う・・。-

■難聴という困難を抱えながら、名曲を多数残したベートーベン(古田新太:クスクス)に秘書として取り立てられたシンドラー(山田裕貴)。
 彼は、ベートーベンが想像より小っちゃくて小汚いオッサンだった事に驚きつつ、彼の秘書として誠心誠意、業務をこなしていた。
 そして、彼の死後、取り交わした会話をメモッたノートを参考に、彼の生前のマアマア酷い身勝手な人柄を、晩年の秘書ホルツ(神尾楓珠)に気付かれぬように改竄し、書物を出版していくのであった。
 だが、或る日、アメリカ人音楽ジャーナリスト、セイヤー(染谷将太)がにこやかにやって来て、彼の改竄を怪しんで行くのであった。

◆感想

・今作、この映画サイトの評価を見ると余り芳しくないようであるが、私は大変に面白く鑑賞した。
 何より、ベートーベンを演じた古田新太が、面白い。チビで小汚く、金にせこく、ダラシナイベートーベンを見事に演じている。シンドラーを”パパゲーノ”と小馬鹿にして呼んだり・・。あんな、ベートーベンは嫌だなあ。
 だが、シンドラー(どう見ても、彼の性的嗜好はドMである。)はそんな彼を敬愛し、その思いは徐々に狂気性を帯びて行くのである。そして、最終的には彼が望んだベートーベン像を三冊の大作に纏めるのである。凄いなあ。

・又、登場人物はドイツ人や、オーストリア人が殆どだと思うのだが、ナント今作では全員、平たい顔の日本人俳優が演じているのも面白いのである。
 特に、ベートーベンの友人であるヴェーゲラーを遠藤憲一さんが演じたシーンは、脳内爆笑であった。だって、あんな顔のドイツ人はいないでしょう!(遠藤さん、ホントスイマセン。)
 唯一、それらしく見えたのは、ベートーベンの弟でシンドラーに意地悪なヨハンを演じた(というか、意地悪そうな顔で笑うのみ・・。)小澤征悦さん位である。あー、可笑しい。

・シンドラーの天敵であり、真実を知る晩年の秘書ホルツが、彼の捏造に気付くも亡くなり、更に重要人物が次々に亡くなり(正にシンドラーのリスト、逆バージョンである。)、状況はシンドラーのやりたい放題になって行くのだが、そこにじゃじゃーんと現れたアメリカ人音楽ジャーナリストセイヤーは、シンドラーの捏造を疑い、調べて行くのである。ここら辺のせイヤーの脳内一人語りも可笑しいのである。

<今作はベートーベンを敬愛する秘書シンドラーが、真実を知る者が次々に亡くなって行く中で、息を吐くように彼の人生を捏造する様を、ナントキャスト全員日本人俳優で製作したシニカルコメディなのである。
 チョイと真面目に考えると、フェイクニュースが氾濫する現代を皮肉っている感じもするが、バカリズムはそこまで考えていたかなあ。只管におちょくっていたんじゃないかな。
 それにしても、CDの収録時間が74分だったのはベートーベンの”第九”を収めるためだったとか(実際にはカラヤンが駄々をこねたらしい。)、ベートーベン難聴の話も実は結構聞こえていたらしいとか、諸説があるのも面白いよね。じゃーね。>

コメントする 3件)
共感した! 41件)
NOBU

2.0ベートーヴェン捏造

2025年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

バカリさんの脚本のドラマ等、大好物です
でも、すみません。寝たり起きたり。
こんな状態でレビューもなんなんですが、
この手法、オッペンハイマーとよく似た構成かなっと、なぜなら、オッペンハイマーも寝ては、爆発音で起こされるのくりかえしでした
ベートーヴェン捏造も運命でババババーンで起こされる(怒られる笑)
ベートーヴェンの人物像の解説と現在の生徒さんに説明する最後のくくりは、オシャレに締めてあったかと思います。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
落武者ハゲになるまでアフロレイ

3.5山田裕貴と年上の男優との共演は面白い

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ベートーヴェンの秘書であり、彼の死後に伝記を著したアントン・シンドラーの半生を描いた、“事実に基づく”コメディ作品でした。

主役のシンドラーを山田裕貴が務め、ベートーヴェンを古田新太が演じたほか、染谷将太、小澤征悦、野間口徹、遠藤憲一といった演技派が勢揃い。彼らの滑稽な演技を観るだけでも十分に楽しめる作品でした。特に古田新太は、天才ベートーヴェンの奇人ぶりをそれらしく演じており、大きくデフォルメされているにもかかわらず、不思議とリアリティを感じさせるところはさすがでした。

物語の構成にも工夫があり、入れ子構造になっている点が興味深かったです。冒頭は現代日本の中学校のシーンから始まり、山田裕貴演じる音楽教師が男子生徒にベートーヴェンに関する知識を披露する展開。その語りを通じて、19世紀前半のベートーヴェンやシンドラーらが登場する仕掛けでした。この中学校の場面は原作小説にはなく、映画オリジナルの要素だそうですが、とても効果的だったと思います。特に、シンドラーが憑依したかのような音楽教師に対し、男子生徒が冷静にツッコむ場面は非常に面白く、最後も落語のようなオチで締めくくられており、バカリズム脚本ならではの巧みさが光っていました。

俳優陣については、7月に観た『木の上の軍隊』に引き続き、山田裕貴が年上男優と共演する格好でした。前作では堤真一との共演で良い味を出していましたが、今作では古田新太との掛け合いで再び魅力を発揮。どうやら年上の実力派俳優との共演で、より持ち味が引き出されるようです。10月公開予定の佐藤二朗との共演作『爆弾』にも期待が高まります。

また、外国の歴史物語を日本人キャストでコメディタッチに描いた作品という点では、『新解釈・三國志』が思い出されました。ジャンルはまったく異なりますが、三国志もベートーヴェンも日本で人気のある題材という点で共通しています。両作を比べると、『新解釈・三國志』がややベタな笑いに寄っていて胃もたれしたのに対し、本作はよりスマートな仕上がりで、満足度の高い作品でした。

そんな訳で、本作の評価は★3.6とします。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
鶏

4.0交響曲第5番の冒頭の意味は「運命はこのように戸を叩く」でいいんです(笑)

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

 この映画を見ている最中に「アマデウス」を思い出しました。「アマデウス」はもちろんいろいろな資料をもとにして描かれたフィクションですが、正直言えばモーツァルトがどんな奇人変人であっても、その「仕事」が素晴らしければ評価は全く変わらないということです。この「ベートーヴェン捏造」も主人公であるシンドラーは名プロデューサーであり、彼の捏造したベートーヴェン像もどこまでが本当でどこからが嘘かなど、ベートーヴェンの仕事の内容から言えば正直どうでもいい話なんです。

 モーツァルトやベートーヴェンの「仕事」と比べるのはちょっと変かもしれませんが、昨今の日本の芸能界では彼らのなしえた「仕事」の評価よりも、そのプライベートな問題で干されたり、作品がお蔵入りになったりします。日本の芸能界やマスコミはスポンサーがあってこそのもので、そのスポンサーが最も恐れる我々消費者のクレーム等による不買運動等がある限り、芸能や文学などの「作品」はいろんな足枷があるままです。

 もちろん法に触れる犯罪者は糾弾されて然るべきですが、モーツァルトやベートーヴェンがどんな奇人変人であっても、その「仕事」を評価すればいいわけで、彼らの人となりは「そんなの関係ねぇ」わけです。日本だけではなく世界中の現在の芸術がその作品だけで評価できる風になればいいですね。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
邦画好き

3.5いつの時代も

2025年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

人が情報を発信するかぎり、完全な真実など伝わらないし、これが真実だと言い切ることもできないものだと思いました。ねつ造を良しとするわけではありませんが。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
kurakorin

3.0生徒のツッコミが鋭い

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

斬新

難聴ながら数々の名曲を作った天才音楽家ベートーベン。しかし、彼のイメージは秘書のシンドラーが捏造したもので、実際のベートーベンは下品で小汚いおじさんだった。ベートーベンを熱烈に敬愛するシンドラーは、彼の死後、そのイメージを聖なる天才音楽家へと仕立てようとした。そんなシンドラーの行動は周囲に嘘つきと言われ、真のベートーベンを知っていた人たちから批判を浴びた。さらに、シンドラーの嘘に気づいたアメリカ人ジャーナリストのセイヤーが、真実を追及しようと長年の研究を行い・・・さてどうなる、という話。

嘘を知りたい人が居るのだろうか?
シンドラーの行動は、大好きな推しを応援する人たちと一緒で、悪いことは認めないという誤った行動としか思えない。
別に小汚い癇癪持ちのオッサンが素晴らしい音楽を作っても良いじゃないか、と思うだけ。
セイヤー役の染谷将太が理路整然とシンドラー役の山田裕貴に迫ったシーンは良かったが、それ以外特に良かった所を見いだせなかった。
せっかく、Mrs. GREEN APPLEのキーボード藤澤涼架が、天才ピアニストで作曲家のショパン役やってたのに、シンドラーとちらっと挨拶しただけで、全くピアノも弾かずもったいなかった。無駄遣いだろ。
現代のシーンで、音楽教師にベートーヴェンの捏造話を聞かされてた生徒のツッコミが鋭かった。あのシーンは良かった。

コメントする 2件)
共感した! 16件)
りあの

3.0耐える時間が長い

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編からは、かつてのTVドラマ『のだめカンタービレ』のシュトレーゼマン=竹中直人や、映画『テルマエ・ロマエ』の阿部寛を思い出した。
ベートーヴェン役をはじめ、オールキャスト日本人ということが、ギャグかコメディだと思わせておきながら。

音楽教師(山田裕貴)が語る、「ベートーヴェンの伝記を捏造した事件」のあらましを、聞いている中学生の脳内でドラマ化した想像の世界という体に、なるほどと思う。
黒田が捏造犯のシンドラー、担任の先生(染谷将太)がシンドラーの嘘を暴くアメリカ人ジャーナリストのセイヤー、他の当時の音楽関係者も全て中学生の知人や、彼が知っている芸能人が割当てられているという形。

そういった試みは決して悪くはないのですが、それとは別に、中盤まで壮絶な眠気との戦いを強いられました。
先生の説明セリフを、キャラが説明セリフとして淡々と語る会話劇が続く展開がつらかった。

音楽家ベートーヴェンをいかに自分が崇拝しているかを語る、狂信者シンドラーの自分語りが大半。
甥っ子を自死未遂を起こすほど精神的に追い詰めたとか、ベートーヴェンの人間性の酷さエピソードが、延々と。

半ば過ぎにベートーヴェンが死んでから、やっと動きが出てきて眠気が軽くなった。
作品や仕事の偉大さに対して、日常生活では癇癪持ちでだらしないダメなおっさんだったベートーヴェン。
その生活実態や、しでかしたスキャンダルの数々を隠蔽し、美化されたエピソードや勝手な心情を捏造して、嘘を嘘で隠していくうち、シンドラーは次第に嘘をつくことに良心の呵責を感じなくなっていき、どんどん取り返しのつかない嘘の肥大を起こす。
それを読んだベートーヴェンの弟子や友人達による、情報戦というか、泥試合がスタート。

終盤、セイヤーが現れてからが、やっとこの映画の本番で、面白くなっていった。
SNSなどで顕著な、「情報の真偽より、ちょっといい話に騙される」とか、「人は自分の信じたいものだけを信じる」とか、受け取る側の姿勢の問題を否定的に揶揄する意図が透けて見えました。
さらには、「そうやって陰謀論的な捏造された過去話を拡散する人間が、元の話を捻じ曲げ、捏造してるんじゃないのか?」という疑念まで提示していた。
極めて現代的なテーマに感じました。
中学生の最後の嫌味なセリフに、本作の全てが集約されていて、面白かったですよ。

そこに至るまでが、怠(だる)いけど。
大事なことなので二度も三度も書くが、面白くなるまで耐える時間が長かった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
コージィ日本犬

3.0映画館で観るほどではない(個人の感想)

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

最近、鑑賞者の読解力を試されているような(自分にとっては)
難解な作品を観て疲れていたから何も考えずに観ていられる
作品に出合えてほっとした。

とは言うものの、この映画のどこがどう面白いのかは結局
分からなかった。

「九龍ジェネリックロマンス」「遠い山なみの光」「8番出口」は
現実なのか夢や幻覚の類なのか分からないところがあって、
観る人によってさまざまな解釈ができる。そこが奥深くて良い
という人もいる。残念ながら頭が弱い自分は混乱するばかりで
解釈する醍醐味は味わえなかった。

それらの作品と比べると今作ははるかに分かりやすい。というか
最初から最後まで・何から何まで言葉で説明している。行間を読む
余地は全くないと言って良いだろう。

ほぼ全編にわたりベートーヴェンの秘書シンドラーの独白が話を
進める。話術が面白ければそれでも良かったのかもしれない。
しかし彼の話を聞いても「ああ、そうだったの」と思うだけで
特別面白いとは感じなかった。これは受け手の感性の問題か?
ツボにはまって面白かったという人がいるかもしれないが、
自分は楽しめなかった。

バカリズムが脚本を書いた「地獄の花園」(2021年製作)が、
期待しないで観たら意外と面白かった。そして今作は同じ脚本家・
監督による作品ということで期待したが今回は期待外れだった。
笑える映画かと思って観に行ったのに笑えなかった。
あ、中学生の最後の一言だけ笑えた。もしかしたらその一言の
ためにいろんな話を詰め込んだのかとも思えた。

ベートーヴェン以外にもクラシック音楽に馴染みのある人なら誰でも
知っているような音楽家が多数登場する。数名の主役クラスと、多数の
個性的な役者さんたちが出演しているのでどの役者さんが誰の役を
やっているのだろう?という楽しみ方もあるのだろうか。少なくとも
自分はたくさんの音楽家たちが登場してもそれで映画が盛り上がった
とは感じていない。

最近よく名前を聞く山田裕貴が中学校の音楽教師と想像上のシンドラー
を演じた。ピアノを弾く場面があったが手元は映さなかった。
役者さんの中には役作りのために特訓して実際に弾いてしまう人も
いるけれど練習する時間がなかっただろうし、そこまで求めるような
映画ではなかったので良しとしよう。今後に期待したい役者さんだ。

個人的に遠藤憲一は居るだけで何か面白いことが起きそうで好き。
「地獄の花園」と同様に独特の雰囲気を出していた。あと、自分の
勘違いでなければ「8番出口」の”歩く男”役の人(河内大和)が
出演していた。これからこの役者さんはどんどん売れていきそう。

面白さの基準は人それぞれだが、自分と同じ感性の人には劇場での
鑑賞をお勧めしない。映画館で観るほどではないと思った。

コメントする 3件)
共感した! 36件)
toshijp

4.0人間性が失なわれた英雄譚の完成秘話

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

驚く

深き愛により歪められ人間性が失なわれた英雄譚。
ダークユーモアもありつつ、ベートーヴェンに関する史実が、ある1人の狂信的な秘書によって人格が削ぎ落とされ、彼の"理想"が"事実"とは異なる"真実"に変貌する様は、少し恐ろしく若干の後味の悪さを感じた😱

コメントする 1件)
共感した! 9件)
シャルコー_Charcot

5.0推しの偶像化

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

限られた音楽界のお話で、
長い期間における捏造の顛末を点描的にかなり足早に辿っている。

が、当時の西欧人の容姿に、現代の日本語のくだけたしゃべり口調とか、
シュール、微妙にくすっと面白いやりとりを随時入れてくるので、まったく退屈しない。

現代から過去を語るという設定によって、
そういったノリの整合性を持たせつつ、
”推し”にのめり込むことの危うさや、
伝説の真偽の意義みたいなものを問いかけているようで深い。

山田裕貴さんは意外と?狂信的な役がぴったり。

劇中音楽はもちろんベートーヴェンの名曲に彩られていますが、
ちょっとマニアックな曲も入っているところもイイ。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
HK

3.0歴史の核心 に触れた作品は少ないから 制作意義は大きい。

2025年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

古田新太さんが ベートーヴェン って期待してしまうがな キャラ的に❗️
バカリズムさんは基本ハズレは無いから もっと期待してしまうがな。❗️

山田裕貴さん お馴染みすぎて安定感。

でも本作の最大の 重要度は 最後の子役のセリフが全て

推測するに

①歴史というのは科学 多くの書物を交差させて書物を科学的に検証
【立花隆著『天皇と東大』に詳しい たいていの公立図書館には置いてあります】

②しかし 本作見ればわかるように 書物は恣意的に作られるし 特に時の為政者側の書物は都合のいい書き振りだと思う

ベートーヴェンはよくわからないクラシック苦手の俺でも

ナーンにも無い時代 単なる 発言メモ が 図書館なんだね 聴力の関係もあって
というのが ノンフィクションの原作 あるだけに勉強になりました。

フルCG的 フルVFX的なのは 普通に破綻なかった。

シンドラー って
『シンドラーのリスト』 シンドラーエレベーター🛗 についで 人生三度目のシンドラー

古田新太さんの演技が面白い🤣かどうかは 各人の感性によるので 是非スクリーンで確認して❗️

あくまで個人的には 小手伸也さんのズラ姿 が笑いのツボにハマりそうだったのに
あんまり出番も少なく 弾けてなかったのが残念。
顔ぶれ見ても どう考えても 小手伸也さんに弾けて欲しかった。

有料パンフ🈶は 確認的に必要じゃ無いかなぁ 知識の小袋 パンフかもな よく読んでなくてすまん。🙇

この映画が楽しいのか違うのか それはスクリーンで観た人間にしかわかりません。3連休 コレにておしまい。
理由はお金がない💴から・・・時間はあるんだけどね。どうしても🈶有料パンフ買わないと気が済まない俺でした。

コメントする 9件)
共感した! 33件)
満塁本塁打

3.5古田さんが面白い! ベートーベン亡くなったあとが本題なのでしょうが...

2025年9月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

古田さんが面白い!
ベートーベン亡くなったあとが本題なのでしょうが、ベートーベンが亡くなる前までだけ面白かった

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Reo13
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。