おーい、応為のレビュー・感想・評価
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お~い、XXと言いたかっただけで終わる
あるう日 街の中
熊さんに 出逢った
花咲く 市内の道
熊さんに 出逢った・・・
熊の出没の多いこと。どうにか成るわけでは
無かったのだが、地元の連絡網では 変質者出没と同等以上の
扱いとなってしまっている。ウ-ム・・・恐るべし。
と言う中で 今日は「おーい、応為」を見ましたよ。
お-いと言うと ”お茶” と来ちゃうんだよな。
だから お-い、応為では ちょっとぬるい感じ。
タイトル付け安易過ぎたね。
大してエピソ-ド無く 破天荒な娘って感じで終える。
内容に深さが無く 面白みも大して感じなかった。
きっと タイトルの思い付きだけで盛り上がったので
中身を詰める計算まで出来てなかったのでしょう。
柴犬だけは メチャ可愛かった。
総評:3.2
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監督・脚本:大森立嗣氏
MC:
葛飾北斎:永瀬正敏さん(渋さはあって良かった)
葛飾応為(お栄):長澤まさみさん(ちょっと繊細さが感じられない)
渓斎英泉(善次郎):髙橋海人さん(現代っぽい人)
魚屋北渓(初五郎):大谷亮平さん(いい男)
こと(2番目の妻):寺島しのぶさん(頑固妻)
津軽の侍:奥野瑛太さん(真面目男)
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川村鉄蔵(北斎)と娘のお栄の二人の日常を中心に
世間様に流されること無く自分を貫いて行く
浮世絵師の姿を描く。
こと(母)と、娘お栄、そして お猶(目が見えない病弱)との会話が一番心に残ったかな。父に会いに来て・・・と強く申し上げたのに 時既に遅く。
お猶が亡くなってしまう。
どうしようも無い男 鉄蔵といい、娘お栄の破天荒な気性といい
見ていても どうでも良くなってしまうのは 私だけであったであろうか。
二人とも絵に向き合って真摯に描いているところは良いのだが
お金や地位名誉には無頓着。
それが 川村親子(葛飾師弟関係)なのだろう。
唯一、父が娘を思って ”家を出て行け” と言っては見たものの
娘の 今更そんな事を言われてもどうする事も出来ないという 開き直りがあり、
流石 似たもの同士の親子だなと思わせる場面が少し盛り上がったかな。
全体的にそれぞれの展開に心情の深さがさほど無く
その点が惜しい所でしょうか。
話筋を絞った方が良かったかも知れません。
ご興味御座います方は
劇場へどうぞ!!
北斎の家事で才能を浪費した人、になっちゃってて魅力激減
葛飾応為こと、北斎の娘お栄については、詳しいことは分かっていない。
だからどんなお栄を描くかは、表現者の自由。
ワタクシが今まで読んだ(観た)のは
杉浦日向子著「百日紅(さるすべり)」(1983〜88連載)
とそのアニメーション(2015)。
「嫁入り前」のお栄を描いている。
朝井まかて著「眩(くらら。2013)」はお栄の一生を、
とくに「嫁入り後」を中心に描いている。
どちらも、いろいろ違いはあるものの、お栄を、
北斎の代筆も務めるほどの実力者と認められていたにもかかわらず
表に出ようとはしなかった存在
としていた点は共通。
というのも、第一人者久保田一洋さんらによる最近の研究では、
北斎作とされているものの中に
少なからぬ応為作品が含まれている可能性が大きいというのである。
* * *
映画「おーい、応為」では、残念ながらお栄の人間像は、
「好きな絵は(なんやかんやの末)描くようになったけれど、北斎の家事で才能を浪費した人」
とされていた。
(「眩」では、嫁に行こうが出戻ろうが、描くことはずっとやめない)
北斎の代作の話など、
つゆほども出てこない。
だから前記2作品と、ベクトルが180度異なっている。
これがワタクシには、受け入れられない。
魅力激減。
最後まで観るのに忍耐を要した。
そういう本筋に加え、
個々の場面の台詞と演出も、不出来と言わざるを得ない。
とくに善次郎は、惨憺たるものだった。
「百日紅」から借用した場面も、
とってつけたような感を否めない。
結局、監督(と脚本家)は、
何がしたかったのだろう。
* * *
応為つまりお栄の作であることが確実な傑作
(であることが後世わかった)
「夜桜美人図」と「妓楼格子先図」は、映画でも描かれた。
それがまあ、救い。
長澤まさみさんの
主人公は北斎?
応為がファッションモデル?
長澤まさみに遠慮したのか、もっと汚れの応為を期待してた。セリフの少さに心情を役者の間で表現させようと意図したのかも、でも周りの役者と絡まっていない。
カメラワークも下手。
NHKで宮崎あおいが演じた応為が全然良かった。
残念。
応為の、ではなく応為と北斎の物語
長澤まさみさんは何をどうとっても絵になりますね。
着崩した着流しも、無造作に纏めた髪も、それだけで格好良く見えるというのはさすがとしか言いようがないです。
話の方は応為の半生を描くという建前ですが、出戻ってからずっと北斎と一緒にいるので、実際のところ親子2人のストーリーという感じです。
ただ、あくまでもメインは応為なので、北斎にフォーカスするシーンはありません。
・気になった点
どこかしら連ドラ総集編を観ているような感じがしたのは、シーン転換が多かったからですかね。
まあ、長い期間を描くんでエピソード毎に切り替えがあるのは仕方ないんですが、ストーリー的な繋ぎがなくポーンと話が切り替わるので、特に前半〜中盤は少し気になりました。
・良かった点
寺島しのぶさん演じる母親に「赤を身につけると女は優しくなる」と言われた以降、応為が美人画を描くシーンでは袖口を赤く塗っているカットがあります。
自分はそういった着方はしないのに、女性を描く時はいわゆる"らしさ"に気をはらうんだなぁと、個人的に気に入った描写です。
・総評
主演の長澤まさみさんを観るための映画って感じですね。
史実では、北斎作とされているものの中に、かなり応為作があるという説もあったり。
劇中は応為が絵で評価を受けている様子が薄かったので、ストーリー的にそのへんも織り交ぜていけばよかったのになーと思いました。
永瀬さんは熱演ではあるんですが、演出が少し過剰かなーと。
この辺は大森監督がお好きな方は気にならないかもですが…
やり直しが、効かないので
例えば、ハラミちゃん。音大を出た後、一般企業に入社したのですが、どうにも落ち着かず、知り合いの勧めで、ストリートピアノに、向かい合うことにしたそうです。突出する何かを持つ方は、突出する世界に納まるみたい。
そうではない私には、突出する世界の苦労は、分かりません。たださ、生涯を掛けて描く私達の生き方も、過去に戻って、やり直しが効かないのは、同じかなぁ、と。
今日の仕事の出来は、ひどい有り様でした。自営業なら、収支がマイナス状態。それでも、映画を観てきました。今日、見逃すと、やり直しが効かない気がしたからです。
そこまでして私が探しているものって、何だろう。私の生涯を通じて、手に入れたいものって、何だろう。スクリーンを通して、よそ様の人生の、何を知りたいのだろう。その何かを探すのが、私の生涯かもね。
二つの原作を、一つにまとめた映画だとか。珍しいですね。「百日紅」は、杏さまが、応為姐さんの声を担当した映画版がありますね。観比べると、鉄蔵爺さんの描き方が、ちょっと違うので面白いですよ。
この映画ですが、光の使い方が好き。水木しげる御大が遺していますけど、電気のない時代、今以上に夜が暗かったそうです。だからこそ、妖怪も、大勢いました。当然、家の中は昼でも暗い。そんな仄暗い世界を、覗き見した気分です。
ごめんなさい。やっぱり私、北斎より、歌麿や、鈴木春信が好き。ただ、この映画を観て、何故、鉄蔵爺さんが富士の山に取り憑かれたのか、ちょっと共感できるようになりました。それだけで、レベルアップした気分。私も、富士山を間近で見たら、富岳三十六景の続編、描けるかしら。応為姐さんの生き方、真似できるかしら。もっとも、今の私は、応為姐さんに罵倒される旦那レベルの人生かなぁ。ま、それでも、いいや。私の生き方は、私だけのものだし。映画館で、自分の生き方と、他者の生き方を比べる日々を、止めるつもりもないし。それが私の、やり直しが効かない生涯かもね。
次は歌麿さん、映画にならないかなぁ。因みに、歌麿さん、春画を描いたのがバレて、手鎖で拘束、自宅軟禁の刑にされたことあるそうです。そんな歌麿さんから見たこの世界は、どのように映ったんですかね。それに、歌麿さんの元絵を、浮世絵として世に広めた彫師と刷絵師の苦労話も、見てみたいものです。
美術史を学ぶ
豆知識を必要とする映画ですね。事前に美術展ナビの記事を読んで鑑賞しました。この分野の専門家が観るとThemeのひとつは光と闇だそうです。確かに冒険活劇の様な明快な色調に比べ何か落ち着いていて陰影に富んでいた。🤔その様な感覚を自分は憶えます。この作品に登場する葛飾応為は家父長制の中にあって破天荒であるけれどもそれは型破りなだけで決して形無しではない🤔🧐彼女の内面を概念的暗喩として火若しくは炎で現している。そして物語のClimaxである《吉原格子先之図》を連想させる場面では「張見世」を応為が眺めているのだが演出だと理解しつつも終始 無表情なところが印象に残ります。映画は面白く愉しめたが如何せん生産性を求められる現代を生きている者にとっては最初、この時間軸に合わせるのが少々戸惑いました。🤣大森立嗣氏が『日日是好日』と同様に本作も監督を務めました。樹木希林さん曰く所作を最初から学ぶ その効果は必ず画面に表れる。『おーい、応為』では東京藝術大学出身の専門家が指導・監修を担っています。長澤まさみさんの長い筆を持つ手が美しい 永瀬正敏さんの絵と向き合っている佇まいも素敵です。 あと2回は観るかも🥰😆🤗
天才の娘の焦燥
物には執着しない芸術家親子の生き様、でも…
「おーい、応為」というタイトルで長澤まさみさん主演、てっきり三谷幸喜さんの脚本なのかと思いました。北斎とお栄の関係を知らなければ、このタイトルだと我儘な父親に振り回される気立ての良い娘の奮闘記を想像します。
本作のお栄は着物の着崩し方、無造作に留めた髪と帯を低く締めて男の様に歩く姿がカッコいい、とても男前な女性でした。
娘から「鉄蔵!」と呼ばれた北斎の永瀬さんも仙人みたい、そしてとにかく2人の生きざまをカッコよく見せる作品だったと思います。
金にも名声にも豊かな暮らしにも無頓着、ひたすら絵に情熱を注いだ人生でした。
でも応為の映画としてはなんか物足りない、女性が絵師として生きる決意、葛藤は描かれない。
本心をあまり出さず、唯一感情を露わにしたのが、北斎に「おれは好きでお前とお前の絵を選んだんだ」と言うところでした。
北斎の死後の応為の記録が無い、というのも、女性が軽んじられていたことを示している様に思います。その辺の生きづらさもあったのではないかと思いました。
彼女の吉原の絵は素晴らしく、ただ父親のサポートをしていたわけではないですよね。
また、登場人物が少ないと思いました。版元などが絡んでも良かったのではないでしょうか。
長澤さんと永瀬さんの演技は観る価値ありです。
奥野瑛太さんとワンちゃんたちも良かったです。
タイトルは【北斎と応為】が妥当
いつも通り、事前情報は入れずに鑑賞。
北斎の娘、応為の長澤まさみは美しく、スタイルが良い。永瀬正敏の北斎も良かった。特にこんな声を出せるんだと感心。元の永瀬さんの声ではなかったはず。
しかし、、途中から解ってしまったが、北斎の娘である葛飾応為が主役ではなく(観ている人達はそう思ったはず)、北斎と娘の芸術(画)を重きとした生活記、といった内容でした。
他の方のレビューにありましたが、タイトルは「北斎と娘」、または「北斎と応為」が妥当でしょう。
【おーい、応為】のタイトルは伝えられる応為の命名の由来と「お~い!龍馬」を連想させるものかも、、ですが、中身とは合致しませんでした。
また、長澤まさみ、永瀬正敏の演技は良いのですが(長澤まさみは素の部分がでていそう笑)、画を描いている場面は多いのですが、描く努力・プロセスや、完成した作品がアピールされていない。
なので「生活記」な印象が強かったです。
確認されている応為の作品数が少ないにしても、北斎のものも含め、もっと画を生み出す場面と作品を強調すれば、見応えが増したと思われます。
キンプリ・髙橋海人の役も、普通に脇役。
高橋くんは芸術面の感性は感じさせるので、もう少し活躍させても良かったかと。
全体としては、、星3つが良いところでした。
残念極まりない。。!
数年前の「HOKUSAI」を見ていたので、あの時の北斎が田中泯さんでとても感動していたから
「田中泯さんの北斎じゃないなら見ないほうがいいかな。。」と思いつつも、「いや、今回は長澤まさみさんの応為が主人公だから大丈夫かな?」と見ましたが。。
最初の直感は当たるんですね。
やっぱり私の中で葛飾北斎は永遠に田中泯さんでした。
見ないほうが良かった。。
(今回の役者さん、すみません。)
*****
長澤まさみさんの、応為のキャラクター演技は良かったんです。仕事以外のこと、絵のこと以外は家事なんて苦手、お嫁さん・娘さんっぽくなくて格好もちょっと男の人っぽい着流し風?これはこれで「彼女もThe職人だった」という感じでとても良かったです。
でも。。。美人画は凄かったとあらすじとかにありましたがエンドロールで出て来た実際の絵は(これしか現存してない?のか分かりませんが)普通の花の絵1枚だけ。
彼女の才能の凄さが映画では伝わって来ませんでした。
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あと葛飾北斎が単なる頑固偏屈じいさんになりさがってる!止めてくれーー北斎さんをここまで変人にしないで!
だって何藩だったか大名から屏風絵を頼まれた時、断る理由を示さずただ使いの侍を門前払いするだけ。
え?断る理由ちゃんと教えて?生計たてる手段なのに、屏風絵を描くことがそこまで嫌な理由は何?そして何度か断ったのに結局しばらくしたら信念ブレて依頼を引き受けるし。
こんな描き方したら北斎さんが信念に筋の通ってない人に見えちゃうじゃんか!!
断るなら理由を述べて最後まで断り続ける。
引き受け条件があるなら明示してから、条件が満たされたことを表現してから信念を持って引き受けてくれ。
もう。。結局どういう心境の変化があって屏風絵を描きに行ったのか全然意味が分からない。
じゃあ最初に引き受けて良かったんじゃないの??
ずっと頑固に断らないと、侍が刀を抜いて応為が啖呵切る場面が撮影出来ないから断らせていたの?としか思えない。北斎さんの信念が適当な扱いを受けていて悲しかったです。
*****
それと応為のお母さんの家、まぁ父親と別居してるんだから離婚してるのか?とは状況から分かりますけど、
なんかいきなり見知らぬ家に入って行くだけだから観客は最初ちょっと置いてけぼりでした。もう少しこの辺の家族構成も説明はして欲しかったです。
HOKUSAIでは「俺は70歳になった。だから人生これからまだやりたいことをやっておきたいんだ。」って言って当時の平均寿命を遙かに越えてからもまだ情熱が尽きることなかった姿を見せてくれたんですが、
応為の気持ちや信念、父親が無くなったあとはおそらく記録が無くて表現しようがなかったのかもしれないんですが、何かこう彼女の生き方や信念や、そういうところを伝えて欲しかったです。彼女が晩年どうだったのか、何も想像出来なくて残念過ぎました。
あと主題メロディーがトランペット?か何かの音色でしたが、せっかくのラストの場面が凄く薄っぺらいコメディみたいになってしまって劇中の音楽もイマイチでした。
スオミに引き続き長澤まさみさんの無駄遣い、と思える残念な作品でした。。
いったい、何を描きたかったのだろう
びっくりした
構図が定まらないピンぼけ絵画作品
葛飾北斎の娘、応為が主人公のドラマですが、テーマは、画家としての応為の生涯なのか、北斎との父娘ストーリーなのか、北斎の話なのか、まるで焦点も構図も定まらない内容でした。前半は、肝心の応為が絵を描くシーンが全然ないので、ひたすら怒鳴り続けているだけの印象です。エピソードもぶつ切りでつながりに乏しく、展開が単調で睡魔に襲われます。さすがに後半から父娘で絵を描くシーンが増えてくるけど、北斎中心の展開で、応為の画家としとの苦悩や独特のタッチを生み出すエピソードは皆無です。応為のお話は、本作の原作の一つである、杉浦日向子の『百日紅』や、直木賞作家の朝井まかての『眩』とか、素晴らしい作品があるのに、監督や脚本家が変にこねくり回したような感じで残念。役者では、長澤まさみが熱演しているけど、残念ながら演出サイドが活かしきれていません。永瀬正敏も、衰えていく北斎役を演じ切って、いい感じだけにもったいないですね。
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