「応為の胸のうち」おーい、応為 いちごのチョコレートさんの映画レビュー(感想・評価)
応為の胸のうち
長澤まさみさんだからか、だらしなく雑な感じを演じても透明感が出ていて良かった。
冒頭のシーンで怒鳴って怒りをぶつける場面だから画面が揺れているように感じた。
あの時代に出戻りで自分のやりたい道を進む強さの中に、不安な気持ちや焦りも現れていて、いつの時代も独身女性の平凡でいわゆる普通の結婚を選んで、夢を諦めるか苦悩するのは同じなんだと思った。
応為のセリフのない表情から読みとる心のうちが、観る人によって解釈は異なると思うけど、北斎という天才絵師を父に持っていることの誇り、尊敬、自分の才能の焦り、娘として老親への労いや心配。
じんわり温かく感じた。
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