「期待しすぎた〜」おーい、応為 まめ太さんの映画レビュー(感想・評価)
期待しすぎた〜
その一言に尽きます。
葛飾応為が大好きで、長澤さんのビジュアルが美しくて、情報が出た時からものすごく楽しみにしていました。(眩の宮崎あおいさんは少し可愛らしすぎるなぁと思っていたので)
最低でも2回は見に行くだろうなと、ムビチケはとっておいたのですが、もう使わずに終わりそうです。
まぁでも長澤さんと永瀬さんのビジュアルだけはよかったので良しとします。
ファンの方には申し訳ないんですけど個人的には善次郎のイメージが違い過ぎるので、メインビジュアルは葛飾親子だけで良かったのになとは思います。善次郎がいてもいなくてもいいような位置付けだったので余計に。
事務所的に出さなきゃいけなかったとか客寄せのためなのかなとか大人の事情を勘くぐってしまいます。何せお芝居がなんというか…うーん……過大評価しすぎじゃないかなぁと。
全体的に…
お栄さんは仕事せずぶらぶらして煙管ふかしてる、何もしないくせにやたらと啖呵切って偉そう。北斎先生も耳障りなほど口が悪くやたらと怒鳴り散らしてる。(二人のこの描かれ方が一番悲しかった)
門人や版元が工房へ出入りする描写もなく、貧乏人が追われて次から次へと引っ越してるだけの、そんな印象。(沢山引越してたっていうのをやりたかったんでしょうけど)
津軽の侍のくだりいらんから絵師として北斎先生の弟子としてもっと北渓さんと善次郎と絡んでほしかった。男だったら確実に名を上げていたんですよ、彼女は。絵師としての葛藤をもっと見せてほしかったです。
もっと絵を、大画面で見せてほしかった。
晩年を描いたのに小布施を出さないのはなぜ?
お栄さんも同行した記録があったはず。
富士越龍図を描きながら息絶えたようにしたのは何故?(亡くなったのは数ヶ月後だったような)
お弟子さん達に見守られながら亡くなったと記憶していましたが。
応為の記録が少ないのは仕方ないにしても、北斎先生に関しても「ん?」と思うことばかり。
予算がなかったのでしょうか…。
見終わったあと口直しで眩と百日紅を読み返すぐらいには後味悪かったのですが、
ライティングとか映像の雰囲気自体はこだわりを感じて好きでした。
内容はどうであれ、長澤さんのビジュが美しく格好良かったです。あとパンフレットがかなり良かったです。
葛飾応為が気になった人はぜひ眩と百日紅をご覧ください。
