「俳優陣の存在感!」おーい、応為 ゆちさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の存在感!
応為という人物の存在をこの映画で初めて知りました。父親と同じ絵師として、父の背中を感じながらも自分なりの感性を大事に絵を描いていたんだろうなぁと思います。この親子のやり取りがまた憎めないというか、怒鳴り合いながらも後から素直になってみたり、子供か!って思う部分もありますが、とても人間味のある2人で、かわいらしく思えました。
永瀬さんと長澤さんの存在感がすごくて、汚い部屋の中であっても、その絵を描く姿というのは執念のようなものも感じられて、とにかく一心不乱に、描きたい!上手くなりたい!という気持ちを人生を終えるその時まで持ち続けていたんだと思いました。
長澤さんはとにかく美しいですね。いるだけで絵になる感じでした。かっこいい!
髙橋さんの役の渓斎英泉という人物も、今回初めて知りましたが、親子だけの話ではなく、ふらっと現れふらっといなくなる善次郎のちょっとしたツッコミだったり独り言のようなセリフが、なんとなく画面が暗い印象の映画におもしろさを足してくれて、かなり良い味を出してくれていました。
柴犬のさくらちゃんもかわいくてほっこりさせてくれていましたね。
個人的には音楽がとても良かったです!
画面が暗いのと間が多かったので、絶妙なテンポの曲は映画の雰囲気を良い方向にかなり引っ張ってくれたように思います。
葛飾北斎ってこういう人間だったんだなぁというのと、応為と共に、結果的には幸せな人生を送れたんだなぁと、これから作品を見る時に想いを馳せることができそうです。
こういう雰囲気の映画は好き嫌いありそうですが、私はとても好きでした!
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