「応為の、ではなく応為と北斎の物語」おーい、応為 windploofさんの映画レビュー(感想・評価)
応為の、ではなく応為と北斎の物語
長澤まさみさんは何をどうとっても絵になりますね。
着崩した着流しも、無造作に纏めた髪も、それだけで格好良く見えるというのはさすがとしか言いようがないです。
話の方は応為の半生を描くという建前ですが、出戻ってからずっと北斎と一緒にいるので、実際のところ親子2人のストーリーという感じです。
ただ、あくまでもメインは応為なので、北斎にフォーカスするシーンはありません。
・気になった点
どこかしら連ドラ総集編を観ているような感じがしたのは、シーン転換が多かったからですかね。
まあ、長い期間を描くんでエピソード毎に切り替えがあるのは仕方ないんですが、ストーリー的な繋ぎがなくポーンと話が切り替わるので、特に前半〜中盤は少し気になりました。
・良かった点
寺島しのぶさん演じる母親に「赤を身につけると女は優しくなる」と言われた以降、応為が美人画を描くシーンでは袖口を赤く塗っているカットがあります。
自分はそういった着方はしないのに、女性を描く時はいわゆる"らしさ"に気をはらうんだなぁと、個人的に気に入った描写です。
・総評
主演の長澤まさみさんを観るための映画って感じですね。
史実では、北斎作とされているものの中に、かなり応為作があるという説もあったり。
劇中は応為が絵で評価を受けている様子が薄かったので、ストーリー的にそのへんも織り交ぜていけばよかったのになーと思いました。
永瀬さんは熱演ではあるんですが、演出が少し過剰かなーと。
この辺は大森監督がお好きな方は気にならないかもですが…
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
