「大作ではないが名作」おーい、応為 こう。さんの映画レビュー(感想・評価)
大作ではないが名作
長澤まさみをたっぷり堪能できる映画だった。怒る長澤まさみ、素直な長澤まさみ、優しい長澤まさみ、むせび泣く長澤まさみ、年老いた長澤まさみ。長澤まさみありきの長澤まさみファンの為の映画でだった。独りで観に行って正解だった。たぶんずっとニヤニヤしながら観ていたに違いないから。
作品のテーマのひとつ、親子に関して。親子とは不思議なもので、だいたい周波数が合わない。でも親子であることから逃げることは出来ず、次第に情が入り、愛になる。気がつくと一緒に笑ってる。この作品の葛飾親子もしかりだ。
評価としては葛飾北斎の娘、応為にスポットを当て長澤まさみをキャスティングした時点で、もうこの映画は成功していたのかもしれない。
絵のことは知らん。何か意味があったのかもしれないが、馬の耳に念仏だった。
映画も佳境に入る。芸に完成など無く北斎も「わしは仙人になりたい」と言う。芸を磨くためである。どこかで「人生は何かするには短すぎるが何もしないには長すぎる」と聞いたことがある。芸を極めようとする者には仕方の無いことである。
僕には芸も妻も子も無く何もこの世に残せるものはないが、それならせめて寿命が尽きるまで生き抜いてやろうと思った。何に対しての反抗か分からないが。だいたいいつも上映後は長崎ちゃんぽんを食べて帰る。そしていつも普通盛を大盛にすれば良かったと思う。今日も大盛にすれば良かった。
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