「ホラー映画史上最高傑作の一本‼️」罪人たち 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画史上最高傑作の一本‼️
何なんだ、この格調が高すぎるサバイバル・ホラーは‼️1930年代。ミシシッピ州の故郷の田舎町に戻ってきた双子の兄弟スモークとスタックは、いとこのサミーや仲間とともに当時禁止されていた酒や音楽を振るまう酒場 "クラブ・ジューク" をオープンする。しかしオープン初日の夜、三人の招かれざる客たちが現れる。彼らは血に飢えたヴァンパイアだった・・・‼️こう書くと流行のB級ホラー臭がプンプンするのですが、これはキューブリック監督の「シャイニング」と並ぶ、トンデモない名作ホラーだと思います‼️根底にあるのは当時の人種問題‼️ "クラブ・ジューク" が白人禁制だったり、劇中に度々登場するKKK、登場人物たちが差別を受けてきたバックグラウンド、ブードゥー教に精通したスモークの妻アニー、実はアフリカ系の血を引いていて当時としては法律違反だったヘイリー・スタインフェルドのメアリーのキャラクターなどなど‼️ "クラブ・ジューク" はそんな彼らの自由への象徴であり、サミーが牧師である父から禁じられたギターを演奏するのも自由への渇望ですよね‼️そんな彼らの自由への欲望の障壁としてヴァンパイアたちが現れ、ここでvsヴァンパイアの凄絶なノンストップ・サバイバル・アクションが展開‼️ヴァンパイアだらけのバーを訪問してしまう「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の逆パターンですね‼️このシーンは阿鼻叫喚の凄まじいバトルが展開するんですけど、木の杭やニンニク漬けで抵抗する、昔ながらのヴァンパイア退治の戦法が好感持てるし、ヴァンパイアのビジュアルもモンスターもどきではなく、赤く光る眼と鋭い牙のみのシンプルなもので、そのシンプルさゆえに恐怖感が倍増してます‼️殺戮シーンもグロさは控え目にしてあるのもイイですね‼️スモークがKKKもどきの連中と繰り広げる凄まじい銃撃戦も強烈な見せ場です‼️そして今作を単なるヴァンパイア・ホラーとは一線を画すものとしているのは、ストーリーはもちろんのこと、全編にあふれてる素晴らしき音楽たち‼️サミーをはじめ、黒人たちが演奏するブルースはもちろん、ヴァンパイアの三人が奏でるアイルランド・ミュージックをはじめとするカントリー・ミュージックもホントに心酔させられる‼️ラスト、現代で年老いたサミーによるライブ・シーンもホントに胸が熱くなります‼️そんな年老いたサミーをスタックとメアリーが訪ねるシーンも印象的ですね‼️ヴァンパイアとなっても、昔の仲間だったサミーの生き方を長年尊重してきたスタックとメアリーの優しさが垣間見れるシーンだし、現代のファッションに身を包んだスタックとメアリーがイカしてる‼️一人二役を演じたマイケル・B・ジョーダンは見事だし、わがゴヒイキであるヘイリー・スタインフェルドもホントに魅力的‼️そんなジョーダンと名コンビであるライアン・クーグラー監督も、アフリカ系アメリカ人たちの深い文化や歴史をヴァンパイア・ホラーと融合させた手腕はホントに素晴らしいと思います‼️早くも名匠の域に達している‼️思えば「ロッキー」のスピリットをスタローン以上に解っていたのはクーグラー監督だったし、今や一大フランチャイズであるMCUで、アカデミー作品賞ノミネートの実績があるのもクーグラー監督だった‼️これからもクーグラー監督の発表する作品にはチョー期待です‼️
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