ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
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圧倒的演技に絶句〜「第7章 誰が演技指導した?」
2024(日本は2025)年公開、アメリカ映画。
※Fantastic Fest (2023年)で初上映。
【監督・脚本】:J. T. モルナー
主な配役
【レディ】:ウィラ・フィッツジェラルド
【デーモン】:カイル・ガルナー
1.チャプター仕立だが順番に仕掛け
3章 助けてください
5章 ここかい?子猫ちゃん
1章 ミスター・スナッフル
4章 山の人々
2章 パーティーは好き?
6章 ゲイリー・ギルモアって?
エピローグ エレクトリック・レディ
の順だ。
よく出来てる。
実話に基づいているのか、架空なのか。
色々調べてみたが、
残念ながら私のチカラではよくわからなかったし、
モルナー監督自身が取材でも真相を述べていない。
ジョヴァンニ・リビシが俳優としてではなく、
撮影監督として参加している。
『プライベート・ライアン』で衛生兵のウェイドを演じていた。
カメラワークがとても素晴らしかった。
感心したのは、
冒頭の美しさ、と、ラストのリアルさ。
2.ウィラ・フィッツジェラルド
彼女の圧倒的な演技に言葉を失ったのは、
ラストシーンだ。
ピックアップトラックの助手席の彼女。
右手は、他の拳銃を探しているようにも見えた。
誰が演技指導したのか?
すごすぎる。
3.まとめ
カルト映画、とされるのだろうか?
確かに途中までは、そんな印象を受けつつあった。
しかし、ラストシーンでその印象は一変した。
息もつけない緊迫感。
97分が短く感じた。
☆4.0
うーむな感じ
2025年 新しいヒロイン NO1じゃネ? アノーラより演技力勝ってる
土曜の朝 の ラジオ 渡辺タスクさんが 絶賛してた映画!決して予習して見ないでって。
すごすぎて びっくらこいた。
映画同好会的マニアックな老夫婦が隣の席で 瞳孔開いていた 、 はず。
かたずをのんで 見るってこの事。
ネタバレは 禁止だね。落ちがわかっていても 何度も
みたいと思う映画ではナイ。
忘れていたけど、
「ハイテンション」という 仏映画2006年 公開 、落ちわかっても何度も見させてしまう映画
あったよ。
最近6月 リバイバル上映されてたのでちょっと 思い出した。
この 「ハイテンション」 仏映画の ヒロインの方が 常人の知を超え 格段にすごいけど ネ、
エヘヘ。
サイコ・キラー
観にいく価値あります。
唐突に追われてみるのはいかが。
映画開始時、テロップにより35mmフィルムで撮影されている事、そしてシリアル・キラーの作品である事、タイトルと同時に6章に分割されている事が表示される本作。
物語はいきなり3章から幕開けし、観客は唐突に車で逃走する女とそれを追う男の追走劇へと放り出されてしまいます。
その後も物語は5章へと飛び、その後、ようやく1章へと物語が遡ります。
一見出鱈目に思える時系列の順番ですが、実は物語が転じる4章と2章を後回しにする事で凡庸になりかねない物語をスリリングな展開へと転じさせる事に成功している映画でした。
察しの良い人には先が読めてしまう展開ではありますが、章によって登場人物に抱くこちらの感情が大きく変化する作品ですので、イライラしたり、ハラハラしたりできた人には良品映画になったのではないでしょうか。
個人的には男優、女優、共に良かったと感じます。
両者とも観ているだけで殺意を感じる表情や不安を抱かせる表情を見せる瞬間があり、本作にとって重要な要素になってます。
彼らの顔に注目して鑑賞してみてください。
余談ですが、10年くらい前、イーストウッドの娘フランチェスカが出ているというだけで本作の監督が手掛けた「Outlaws and Angels(原題)」の輸入盤DVDを購入しました。
その時も感じた事なんですが、初監督作品にも関わらず何気にお金がかかっている作品になってました。
今回もお金のかかる35mmフィルムで撮影していますし、お金のある監督なんですかね。
ストレンジ・ダーリン(映画の記憶2025/7/12)
シンプル勝負は嫌いではないけど
「なるほど」とは思ったが感動するまでにはほど遠かった。
あまりにシンプル過ぎて、そりゃそういう見せ方すればそうなるよなあ、というだけだった。
いくつものベクトルの違うストーリーが複雑に入り組んで、最後に実は全てこう繋がってましたというお話は今までたくさん観てきたので。
脚本能力の問題か、敢えてシンプル路線で勝負に出たのかはわからないが、自分には致命傷を喰らうほど深いところまでには刺さらなかった。
また、せっかく男性をデーモンという設定にしたにもかかわらず、女性もまあまあそう言うタイプに見えてしまう様にした演出には不可解さしかない。
途中途中で流れる爽やかな女性の歌のBGM(フォークソング?)は不思議な事に凄惨なシーンとマッチしており、いちいちやり切った後みたいな感じで流れるのでギャグ的に使っているとしか思えなかったw
それにしても音量が異常に大きかったのは劇場のせいだろうか?
とんでもないボリュームで不快さしか感じなかったのでもう少し考えて欲しいと思った。
斬新でした
監督と脚本家にしてやられた!
めちゃくちゃ計算されてる
2025年劇場鑑賞204本目。
エンドロール後音声有り。
予告で一分ごとに展開が予想できないみたいなことを言っていましたが、さすがにこれは誇大広告にしても、かなり考えられて作られていました。
真相は予告の時点であんまりどんでん返しを強調されるとある程度の予測はしてしまい、その想像の一つが当たってしまったのは当たってしまったのですが、それでも全部ではなかったです。何よりこの映画の最大の特徴として、章仕立ての映画は数多ある中、最初に何章まであるか教えてくれる映画は見たことなく、しかも3章から始まるというのはかなり斬新だと思います。その後も行ったり来たりして進んでいくのですが、だんだん物語の本当の話が出てくるのは良かったです。
ただ、もしそうなると5章のある人物の動きが迂闊すぎてもし中身違ってたらどうするんだ、という心配と、6章の致命的なミス、その後のやり取りとか色々スカッとはしきれない部分もあり少しだけ点減らしましたが、基本的には面白い試みをした映画だと思います。
構成の妙
予告は目にしなかったので、そんなに興味を惹かれたわけではないですが、お目当ての「スーパーマン」の前に時間があったので鑑賞してきました。
ストーリーは、アメリカで世間を震撼させたシリアルキラーを6章立てで描くという冒頭のテロップののち、頭部から血を流す一人の女性が、銃を持った男に執拗に追われるシーンへと移り、この二人の間にいったい何が起きたのかということを、時系列を入れ替えた映像で魅せていくというもの。
本作のおもしろさは、時系列を巧みにシャッフルした構成の妙に尽きるでしょう。物語は全6章で構成されますが、観客が最初に目にするのは「第3章」です。何の説明もなく、必死に逃げる女と、それを執拗に追う男の緊迫したカーチェイスが映し出され、不穏な効果音とともに、観る者は一気に恐怖の渦中へと突き落とされます。
物語はさらに「第5章」へと飛び、銃を持つ男に追い詰められる女と、傍らに転がる血まみれの死体が映し出され、恐怖は頂点に達します。そして、物語はようやく「第1章」へと遡り、男女の出会いが描かれます。この時点までに散りばめられた断片的な情報が、観客の頭の中でさまざまな憶測を呼びます。章が追加されるごとに真相が明らかになっていく構成は、見事としか言いようがありません。奇しくも、犠牲になった老夫婦が楽しんでいたジグソーパズルのごとく、ピースが一つずつ埋まっていく爽快感を覚えます。
もしこの物語を時系列通りに描いていれば、それは単なるありふれたシリアルキラー映画に留まっていたでしょう。しかし、語りの順序を入れ替えるというシンプルな手法で、観客の先入観を巧みに裏切り、予測不能なスリラーへと昇華させています。その巧みな手腕には、ただただ脱帽させられます。
そして、この物語の根幹をなす犯人の存在感が圧倒的です。その常軌を逸した思考や行動は、社会に解き放ってはならない絶対的な悪のようでもあり、悲しき妄想に取り憑かれた哀れな者のようにも映ります。この人物がなぜこれほどまでの凶行に及んだのか、その背景は明確に描かれていません。その生い立ちにトラウマとなるような出来事があったのでしょうか。あるいは、親や近しい人から、洗脳にも近い影響を受けたのでしょうか。そんな想像をかき立てるような人物造形も、本作の見どころとなっています。
キャストは、ウィラ・フィッツジェラルド、カイル・ガルナー、マディセン・ベイティ、スティーブン・マイケル・ケサダら。ウィラ・フィッツジェラルドとカイル・ガルナーの迫真の演技が物語を力強く牽引します。
余計な情報なしの鑑賞を超推奨
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