ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
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構成の妙
予告は目にしなかったので、そんなに興味を惹かれたわけではないですが、お目当ての「スーパーマン」の前に時間があったので鑑賞してきました。
ストーリーは、アメリカで世間を震撼させたシリアルキラーを6章立てで描くという冒頭のテロップののち、頭部から血を流す一人の女性が、銃を持った男に執拗に追われるシーンへと移り、この二人の間にいったい何が起きたのかということを、時系列を入れ替えた映像で魅せていくというもの。
本作のおもしろさは、時系列を巧みにシャッフルした構成の妙に尽きるでしょう。物語は全6章で構成されますが、観客が最初に目にするのは「第3章」です。何の説明もなく、必死に逃げる女と、それを執拗に追う男の緊迫したカーチェイスが映し出され、不穏な効果音とともに、観る者は一気に恐怖の渦中へと突き落とされます。
物語はさらに「第5章」へと飛び、銃を持つ男に追い詰められる女と、傍らに転がる血まみれの死体が映し出され、恐怖は頂点に達します。そして、物語はようやく「第1章」へと遡り、男女の出会いが描かれます。この時点までに散りばめられた断片的な情報が、観客の頭の中でさまざまな憶測を呼びます。章が追加されるごとに真相が明らかになっていく構成は、見事としか言いようがありません。奇しくも、犠牲になった老夫婦が楽しんでいたジグソーパズルのごとく、ピースが一つずつ埋まっていく爽快感を覚えます。
もしこの物語を時系列通りに描いていれば、それは単なるありふれたシリアルキラー映画に留まっていたでしょう。しかし、語りの順序を入れ替えるというシンプルな手法で、観客の先入観を巧みに裏切り、予測不能なスリラーへと昇華させています。その巧みな手腕には、ただただ脱帽させられます。
そして、この物語の根幹をなす犯人の存在感が圧倒的です。その常軌を逸した思考や行動は、社会に解き放ってはならない絶対的な悪のようでもあり、悲しき妄想に取り憑かれた哀れな者のようにも映ります。この人物がなぜこれほどまでの凶行に及んだのか、その背景は明確に描かれていません。その生い立ちにトラウマとなるような出来事があったのでしょうか。あるいは、親や近しい人から、洗脳にも近い影響を受けたのでしょうか。そんな想像をかき立てるような人物造形も、本作の見どころとなっています。
キャストは、ウィラ・フィッツジェラルド、カイル・ガルナー、マディセン・ベイティ、スティーブン・マイケル・ケサダら。ウィラ・フィッツジェラルドとカイル・ガルナーの迫真の演技が物語を力強く牽引します。
余計な情報なしの鑑賞を超推奨
自分はダメだわ😣
完全にヤラれた!!!
SM論
最後の最後まで楽しめますよ
遥か遠く終わらないペテルギウス‼️❓
70点ぐらい。胸クソ
バイオレンススリラーの新たな傑作!2025年必見の一作!
2025年は映画の当たり年だが今作も傑作だった。主役のうちの一人の女優さんは好みでは無かったがキャスティング的には完璧だったと思うし彼女の映画をまた見たい。主に4人の人物が物語の中心だがめちゃくちゃ怪演なので終わってみればお腹いっぱい。それからサウンドトラックがめちゃくちゃ良かった。70年代風のフォーク調の曲で知らないアーティストだったが引き込まれるダークかつメランコリックな曲ばかりだった。撮影方法も映像の質感含めてグラインドハウス風の懐かしい感じで良かった。撮影監督はプロデューサーとしても参加してる「プライベート・ライアン」のあのジョヴァンニ・リビシ。今作がデビュー作とのこと。あとスリラーもので最後泣いてしまう映画なんて相当久しぶりだった。どうも私は救いようの無い純粋な衝動に逆らえないサイコものに弱い。多少グロいので注意。上映してる場所が少ないのが勿体無い!!!
前情報は一切仕入れずに映画館へGO。楽しめること間違いなし。
予備知識無しで見に行こう
これはスゴイ。最初から最後まで、驚きの連続。とんでもないクセモノ
いかにも、B級映画ですみたいな、映像と音楽で始まり、すっかり油断をさせておいて、とんでもないクセモノでした。最初から最後まで、何度も騙され、何度も驚いてしまいました。
「この映画は6部構成」って最初に断るので、ランティモス監督の「憐れみの3章」のように、それぞれが、つながってるのか、つながっていないのか、よくわからない構成なのかな?と思っているうちに、最初の部分が終わり、何がどうなっているのかわからないまま、はい、次に行きます・・・って??? もう、いきなり、そこから大混乱に陥ってしまいます。
内容もあまり知らないで、ただ面白そうだなって思いながら観に行きましたが、いやいや、とんでもなく面白い映画でした。油断禁物ですね。
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