ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
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あの朝食はカラダ壊すよ
いやー期待半分、不安半分で観たんだが大変面白かった。
いわゆる「してやられた」と感心する作品。公式の言うように事前情報入れずに観るのがお勧め、というか必須。しっかりしてやられましたよ。
中古のフォード・ピントを潰すぐらいで他はほぼロケの低予算映画だと思われるが巧妙なアイデアで一級の娯楽作品に仕上げている。
ネタバレなしで書けることがないので印象に残ったとこやら気になったとこを少し。
途中で「山の人々」が作るアメリカンな朝食が凄いです。あんなもんしょっちゅう食ってて、あの歳まで生きるの無理だし、あの体形を維持できるわけない。
また、彼らが家の周囲に拡声器で村内放送みたいなのを大音量で流してたけどアレは何?最近流行りのクマ避けか?
あと、エンドクレジット後に流れるラジオジョッキーみたいなのの意味がわからんかった。アメリカ人ならわかるのかな。
俳優達の演技が素晴らしい
エンディングまでざわついた
ロッテマントマトが期待値を上げ過ぎ
映画好きならば、大抵の"衝撃の展開"などと言う謳い文句には踊らされず、予想の範囲内で終わってしまう事もあるだろうが、本作はそれらの"先入観"や"思い込み"を逆手に取った様な構成の物語だった。本作を鑑賞する前に各映画著名人が絶賛してる旨の広告や、何しろ辛口でお馴染みのロッテマントマトで100%というかなりの武器を携えて日本にやって来た様だが、どうもそれで期待値を散々上げ過ぎてしまった気もする。それでもしっかり面白かったし、特段文句も無いのだが、ハードルを上げすぎでは??と少し思ってしまった。
本作は6章に分かれて物語が進む構成になっているのだが、1章から順に追っていく物語では無く、最初から真っ只中の第3章からスタートし、次が第5章...とバラバラにストーリーが始まっていく。それが上手く先入観という物に拍車をかけて一気に引き込まれていく形である。演者もあえてそれらを助長する様に表情を変えずにいて不気味さを表現していたり、そういう演出が見事なまでに光っている。
だが、良く考えれば物語をバラバラに展開していけばそれは勿論話が読めなくて当然だし、点と点が繋がる様になるのも当然といえば当然では無いだろうか。間違いなくそうやって見せているからこそ本作が面白いのであって成り立つのだが、普通に1章から順に見せていくとありきたりなサスペンスに成り下がるだろう。個人的には満足のいく作品だったが、好き嫌いはきっぱり分かれるはずだ。
その醍醐味をへし折ってしまっては元も子もないが、ただ時系列をバラバラに描くのではなく、順当に追っていって「え!…えぇっ!」という驚きに舵を切って欲しかったという事を思ってしまった。
そう考えるとデイビット・フィンチャー監督の「セブン」や、ジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」、「US/アス」等は凄かったなと改めて思った。それでも、我々がイメージするシリアルキラーの人物像や、映画というものの概念を覆す展開の本作は一見の価値ありである。
Bです
見せ方は面白いが、根本的に話がつまらない。
6章だての物語の3章から始まる。
状況は掴めないが、異様な雰囲気のまま、迫力のある展開で映画は始まり、観客は没入感を持って物語に飲み込まれていく。
しかし、この映画のピークはここまでで、章をずらして明かされていく真相は、特にトリッキーに章をずらして見せていく程の驚きのあるものではない。
逆に言えば、こういう仕掛けをしなければ凡庸な物語ということだ。
仕掛けが主軸の映画であって、それ自体は否定するものではないが、だとすれば物語はもっとシンプルにして、見え方次第で真実はこうも違って見えるに徹して欲しかった。
女のキャラを複雑にすることで、設定の妙をシンプルに楽しめないのが残念だ。
センスや演出力もなかなか力量を感じるので、1章から6章の順に女のキャラの複雑性と、翻弄される男の破滅を深堀りして描いたほうが良かったのではと感じる。
もしくは2から6章で最後に1章に戻り、こんな悲惨な物語も、最初は素敵な始まりだったと、逆にゾッとさせるぐらいで良かったのかと思う。
予想はできる
名作になるのでは
変化球のサスペンス
B級なルックに技ありの脚本・演出・構成、そして90年代の手触り
予告に期待して鑑賞。
一癖、二癖あるサスペンスかと思ってましたが、それ以上で初っ端から想定外の展開を見せられる作品でした。
全6章の物語ですが、その構成が絶妙。工夫のない構成したら単純かつ平凡なお話になるのでしょうが、トリッキーな作りのサスペンスで、予測できる展開ながら、なぜそのような展開になるのか、頭をグルグルと回し考えさせられる構成。
映像そのものはチープですが、デビット・リンチやタランティーノを思わせるような90年代的なルックとセンスでそれだけで楽しくなる作品です。そして、前述のような仕掛けもあり、所々でニヤリとさせる展開。
ツッコミどころも多いし、やや緩い部分もあり、予想もつくのですが、私は大好きです。
この映画よりクオリティの高い作品はいくらでもあるでしょうが、「こんなのが好きなんだろ?」と絶妙にツボを突いてくる作品はなかなかありません。
勧める人を選ぶ作品ではありますが、「本作を好き」というような人がいれば、それだけで仲良くなりたくなる作品。
ゼット・バーグの歌声
いい意味での裏切り!
不快指数MAX
冒頭のカーチェイスはオシャレ💜
#CINEPARA 参加者の方からオススメされたので。ホラー苦手マンとしては聞かなきゃならない『怖いですか?』の質問。そうでもないです、との回答だったためいざ劇場往かん。
結論、グロやスプラッタ系平気ならいける。ジャンプスケアは5段階中なら1.5かな(個人の見解です)。しかしデーモン登場時の不穏な音は他よりも多少大きめにかかるからビックリはする。
ストーリーは…このレビュー読む時間あったらまずは映画館に行って映画観よう。どんなレビューであれ、目にする機会が少なければ少ないほど良いかと。
とりあえず甘じょっぱさエンドレスな老夫婦の朝ご飯に少々気持ち悪くなったど🫐不健康なアメリカンブレックファストに乾杯☺
極めて小粒だけどパルプフィクション味
実際に起きたシリアルキラー事件の捜査情報を元に構築された作品らしい(と冒頭に流れていた記憶)。全6章仕立てで、あえて時系列を入れ替えて流していく構成となっているため、シリアルキラーと被害者の正体をミスリードさせられていく寸法。
場面転換ごとに「あーなるほど」「やっぱりそうか」と感じつつも、軸となって動く俳優陣ふたりの演技力もあって見応えある作品でした。
事件関係者の証言を元に脚本が作れられているだけに、ちょいとシリアルキラーの行動が衝動的すぎる気もするんですが、多分に時系列に並べた各人の証言と証言の間を、強引に埋める必要があったんだろうなと推測。まーそもそもシリアルキラーの行動理念はわかるわけもないしな。
なぜこんな事件を起こしたのか? といった謎解きは味わえないものの、時系列パズルが解けた爽快感は味わえるかな。
ある程度わかりづらいが迷ったらおススメ
今年166本目(合計1,707本目/今月(2025年7月度)15本目)。
いわゆるスリラーもの(ホラーもの)に分類されますでしょうか。迷うところは少ない…ように見えるのですが、他の方も書かれている通り、6話公式であるというのはまぁわかったとしても、話の展開がバラバラなので(突然第3話から始まるなど。映画館トラブルかと思ったくらいだが、ここで見たらそうだったので、そういう映画の模様)、ここの部分をどうするかがやや迷うかなといったところではあろうと思います。
ただ、そういった細かい点はあるとしても、軽いホラーもの(スリラーもの)を見たいなら対抗以上には来ますし、わかりにくい点は確かにあるとしても(採点対象)、何を言いたいかまるで理解できないということでもないので(こういう「シャッフル式チャプター立て」というのも珍しい?)、採点上はある程度考慮している部分があります。
なお、PG12という事情もあり、「やや」食事が厳しいかなと思えるシーンがあります(中盤に多い印象)が、最低限であり、もはや食事すらさせてもらえなかった(切断シーンが続出してうへぇとなった「SAW X」がトラウマ…)のに比べるとかなり緩和されているので、そこは大丈夫です。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/どうしてもこのシャッフル形式章立てはわかりづらい)
海外ではこういった展開が当たり前かもしれませんが、日本では結構珍しいので、公式サイト等で触れておいた方が良いのでは、といったところです(フィルムバグかと思ったり、遅れてきたのかと思ったりして、お客さんが混乱してしまう。この点に関してスマホ等で正しいチケットを購入しているか確認している方がいたが、もうそれについてはノーマナーという問題より映画がわかりづらいので仕方がないという認識)。
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