ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
全118件中、21~40件目を表示
戦闘モードなの
片田舎のバーで出会った男女が良い感じになるものの、実は相手はシリアル・キラーなのか!?……といった物語。
全6章からなり、1→6と進まず、シャッフルされた展開で悪人からの逃走劇(?)を見せていく。
序盤から不穏なBGMと、少し前時代的な印象の映像が良い味。主人公の女性が男から命辛辛逃げるも…ん?これは…!?
成程、分かってみればシンプルと言えなくもないが、しっかり意表を突かれましたね。
ちょいちょい冗長に思えるシーンなんかも、この真実を知ってから考えれば確かに必要な描写だったな〜と思えるし、それにはこのシャッフル展開がマストだし、殺し屋から逃げ続けるだけというストーリーにしっかり幅を持たせてるのはお見事。
まぁそれでも、コレだ!!というモノがあったかと言えばそうでもないが、小分けにされていることでサクッと観終えられる印象だし、二丁目、三丁目が…!?の最後の最後は緊張感MAXだし、何より表情の業が強すぎて惹きつけてくれる。
そう言えば、こっちもあるぜ!!のおっさんは結局何の介入もなかったのかしら?
血がブッシャー…はあるものの、それに苦手意識がなければ、空いた時間にスッと観るにはピッタリの作品では?…と思わせてくれた作品だった。
とにかくサイコキラー
なんだこの、最高な映画は
華麗で趣向を凝らした殺戮に仕立て上げられていました
血がたくさん出ます。怖い映画です。
なかなかやるのぉ。
シリアルキラーの逃亡劇がアメリカの山で終わるが、それを6のチャプターに分けて、、という前説あり。順番を変えて見せる趣向がミスリードを誘い振り回されて面白い。低予算、シンプルな話、時系列変えるだけでこんなに楽しめるのね。
ミステリー好きの人にきいたら時系列変えてきたら絶対ミスリードパターン犯人が犯人じゃない!とすぐわかるらしい。
現実に大抵の場合私達は動機の発生から事件の結末全ての時系列見る事はできず、断片的にニュースで見るだけだから、あの女性警官の様なミスをおかしがちですわ、そして全体を知らずにネットで拡散してしまうミスを犯す。
そして罪のない人を傷つける。
そんな愚かな事を減らす、情報を集める努力、胆力、冷静さがつくづく必要だなぁと思った。
何かが起きたら何故起きたのか?をすぐ考えるようにしたい。
それがひょっとしたら監督のメッセージだったかもしれない。
脱帽です!
流れる挿入歌と原色の衣装がなんとなく70年代映画の雰囲気を感じさせるオープニング。
そして、内容は90年代のロード・ムービー型連続殺人鬼スリラーを想起させるもので、あの当時だったら主演はジュリエット・ルイスだな…と、思ったりして。
まず全6章からなる物語だと示しておきながら第3章から始めるのだから、時系列を入れ替えていると堂々宣言しているわけだ。しかも章番号を表示して、これから始まるのが何番目のエピソードなのかまで分からせるという趣向。
いやはや、なんとも大胆だ。
だが、この仕掛けばかりが巧妙なのではない。
観る者を巧みに誘導するのは、カメラワークや構図、時に大仰な音楽、そして演者のパフォーマンスだ。
章立てにないエピローグも利いている。
この物語は正順に見せても面白かっただろう。その場合は男の視点でなければならないが。
タランティーノやデ・パルマへのリスペクトを感じさせるのも良い。
それにしても、あの老夫婦の朝食ときたら…(笑)
予期せぬ傑作との出会い。
映画史に残る名作なんじゃないか?
久々に良い映画を観た
良すぎて鳥肌立ったのは久しぶりです
全く事前の情報ゼロで
時間がちょうどよかったという理由だけで
なんとなく映画館でこれを選んだのですが
大正解でした
事前情報無い方がとても楽しめる映画だと思います
このデジタルの時代にわざわざ35mmフィルムで全編を撮影していることで効果的な雰囲気を演出
始まり方も
展開の仕方も
終わり方も
映画として実に巧妙に作られています
映画らしい緊張感あるBGMも最高
映画の楽しさってこういうもんだよなぁ
と非常に満足感で満たされました
スリラーですのでホラーがダメな人は観ないでね
ホラー映画ランキングTOP10に入ってもおかしくないんじゃないかと思います
歴史に残して欲しい名作です
ぜひネタバレ無しでご覧ください
余韻高し
ミスリード満載のスリラー映画。 本年度ベスト級。
変な味付けのシェフがいるお店
あの朝食はカラダ壊すよ
いやー期待半分、不安半分で観たんだが大変面白かった。
いわゆる「してやられた」と感心する作品。公式の言うように事前情報入れずに観るのがお勧め、というか必須。しっかりしてやられましたよ。
中古のフォード・ピントを潰すぐらいで他はほぼロケの低予算映画だと思われるが巧妙なアイデアで一級の娯楽作品に仕上げている。
ネタバレなしで書けることがないので印象に残ったとこやら気になったとこを少し。
途中で「山の人々」が作るアメリカンな朝食が凄いです。あんなもんしょっちゅう食ってて、あの歳まで生きるの無理だし、あの体形を維持できるわけない。
また、彼らが家の周囲に拡声器で村内放送みたいなのを大音量で流してたけどアレは何?最近流行りのクマ避けか?
あと、エンドクレジット後に流れるラジオジョッキーみたいなのの意味がわからんかった。アメリカ人ならわかるのかな。
俳優達の演技が素晴らしい
エンディングまでざわついた
ロッテマントマトが期待値を上げ過ぎ
映画好きならば、大抵の"衝撃の展開"などと言う謳い文句には踊らされず、予想の範囲内で終わってしまう事もあるだろうが、本作はそれらの"先入観"や"思い込み"を逆手に取った様な構成の物語だった。本作を鑑賞する前に各映画著名人が絶賛してる旨の広告や、何しろ辛口でお馴染みのロッテマントマトで100%というかなりの武器を携えて日本にやって来た様だが、どうもそれで期待値を散々上げ過ぎてしまった気もする。それでもしっかり面白かったし、特段文句も無いのだが、ハードルを上げすぎでは??と少し思ってしまった。
本作は6章に分かれて物語が進む構成になっているのだが、1章から順に追っていく物語では無く、最初から真っ只中の第3章からスタートし、次が第5章...とバラバラにストーリーが始まっていく。それが上手く先入観という物に拍車をかけて一気に引き込まれていく形である。演者もあえてそれらを助長する様に表情を変えずにいて不気味さを表現していたり、そういう演出が見事なまでに光っている。
だが、良く考えれば物語をバラバラに展開していけばそれは勿論話が読めなくて当然だし、点と点が繋がる様になるのも当然といえば当然では無いだろうか。間違いなくそうやって見せているからこそ本作が面白いのであって成り立つのだが、普通に1章から順に見せていくとありきたりなサスペンスに成り下がるだろう。個人的には満足のいく作品だったが、好き嫌いはきっぱり分かれるはずだ。
その醍醐味をへし折ってしまっては元も子もないが、ただ時系列をバラバラに描くのではなく、順当に追っていって「え!…えぇっ!」という驚きに舵を切って欲しかったという事を思ってしまった。
そう考えるとデイビット・フィンチャー監督の「セブン」や、ジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」、「US/アス」等は凄かったなと改めて思った。それでも、我々がイメージするシリアルキラーの人物像や、映画というものの概念を覆す展開の本作は一見の価値ありである。
Bです
全118件中、21~40件目を表示














