ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
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巧妙な時間軸操作が驚きと味わいをもたらす
この映画は我々になかなか核心を掴ませない。それこそ序盤の思わせぶりな映像やスリラー然とした語り口に警戒心は高まる一方で、さらに追い討ちをかけるようなタランティーノ的な時間軸のずらし。これをやって成功する例などごく一握りであることを我々は経験則で知っている。が、中盤になって何かがバチンと弾けると、全ての辻褄が噛み合って本作にのめり込むように、本当にあっけなく白旗を上げて心酔してしまう自分がいた。「ネタバレ厳禁」な映画なのでこれ以上踏み込めないが、本作を織りなす6章が時間軸を解体されてもなお「追って/追われ」「支配し/支配され」のサバイバル構造を維持し続けているのは本能的に堪能できるポイント。加えて「悪魔を見る」という不可思議な視覚ビジョンも痛烈で、ラストで誰が誰の中に悪魔を見るのかという部分は、当事者の心理を解明する上で重要な部分と言える。独特の風味ゆえ好き嫌いはあるだろうが、見て損はない。
(~ヘ~;) ウーン....やられたわ。〓■●゛
構成が巧みで怖い
基本ホラーもスリラーも苦手なのだがなぜか観に行ってしまい後悔している。
面白くないわけではない。構成も巧みでむしろ面白い。でも怖い!!!!!
詳しいことはネタバレになってしまうので言えない。
とにかく、時系列がバラバラの6章の作りとなっており、最初から怖い。次の章になったら少しは息がつけるのかと思ったらそれも怖い。
私の心臓はピンチでした助けて。
章が開かれるたびに「そういうことなの?!」となるわけだが、だからと言って安心できない。ずっと怖いよ!
挿入歌が歌詞もハマってると思ったらやはりオリジナル曲のようですね。
詳細までは覚えてないけどどこかで耳にしただけで悪夢をみそうである。
普通の猟奇スリラーになりそうなところを構成の巧みさで新たなページを作り出した。
面白かった。でも二度と観たくない。
巧妙な傑作!!
サイコキラー?
戦闘モードなの
片田舎のバーで出会った男女が良い感じになるものの、実は相手はシリアル・キラーなのか!?……といった物語。
全6章からなり、1→6と進まず、シャッフルされた展開で悪人からの逃走劇(?)を見せていく。
序盤から不穏なBGMと、少し前時代的な印象の映像が良い味。主人公の女性が男から命辛辛逃げるも…ん?これは…!?
成程、分かってみればシンプルと言えなくもないが、しっかり意表を突かれましたね。
ちょいちょい冗長に思えるシーンなんかも、この真実を知ってから考えれば確かに必要な描写だったな〜と思えるし、それにはこのシャッフル展開がマストだし、殺し屋から逃げ続けるだけというストーリーにしっかり幅を持たせてるのはお見事。
まぁそれでも、コレだ!!というモノがあったかと言えばそうでもないが、小分けにされていることでサクッと観終えられる印象だし、二丁目、三丁目が…!?の最後の最後は緊張感MAXだし、何より表情の業が強すぎて惹きつけてくれる。
そう言えば、こっちもあるぜ!!のおっさんは結局何の介入もなかったのかしら?
血がブッシャー…はあるものの、それに苦手意識がなければ、空いた時間にスッと観るにはピッタリの作品では?…と思わせてくれた作品だった。
とにかくサイコキラー
なんだこの、最高な映画は
華麗で趣向を凝らした殺戮に仕立て上げられていました
血がたくさん出ます。怖い映画です。
なかなかやるのぉ。
シリアルキラーの逃亡劇がアメリカの山で終わるが、それを6のチャプターに分けて、、という前説あり。順番を変えて見せる趣向がミスリードを誘い振り回されて面白い。低予算、シンプルな話、時系列変えるだけでこんなに楽しめるのね。
ミステリー好きの人にきいたら時系列変えてきたら絶対ミスリードパターン犯人が犯人じゃない!とすぐわかるらしい。
現実に大抵の場合私達は動機の発生から事件の結末全ての時系列見る事はできず、断片的にニュースで見るだけだから、あの女性警官の様なミスをおかしがちですわ、そして全体を知らずにネットで拡散してしまうミスを犯す。
そして罪のない人を傷つける。
そんな愚かな事を減らす、情報を集める努力、胆力、冷静さがつくづく必要だなぁと思った。
何かが起きたら何故起きたのか?をすぐ考えるようにしたい。
それがひょっとしたら監督のメッセージだったかもしれない。
脱帽です!
流れる挿入歌と原色の衣装がなんとなく70年代映画の雰囲気を感じさせるオープニング。
そして、内容は90年代のロード・ムービー型連続殺人鬼スリラーを想起させるもので、あの当時だったら主演はジュリエット・ルイスだな…と、思ったりして。
まず全6章からなる物語だと示しておきながら第3章から始めるのだから、時系列を入れ替えていると堂々宣言しているわけだ。しかも章番号を表示して、これから始まるのが何番目のエピソードなのかまで分からせるという趣向。
いやはや、なんとも大胆だ。
だが、この仕掛けばかりが巧妙なのではない。
観る者を巧みに誘導するのは、カメラワークや構図、時に大仰な音楽、そして演者のパフォーマンスだ。
章立てにないエピローグも利いている。
この物語は正順に見せても面白かっただろう。その場合は男の視点でなければならないが。
タランティーノやデ・パルマへのリスペクトを感じさせるのも良い。
それにしても、あの老夫婦の朝食ときたら…(笑)
予期せぬ傑作との出会い。
映画史に残る名作なんじゃないか?
久々に良い映画を観た
良すぎて鳥肌立ったのは久しぶりです
全く事前の情報ゼロで
時間がちょうどよかったという理由だけで
なんとなく映画館でこれを選んだのですが
大正解でした
事前情報無い方がとても楽しめる映画だと思います
このデジタルの時代にわざわざ35mmフィルムで全編を撮影していることで効果的な雰囲気を演出
始まり方も
展開の仕方も
終わり方も
映画として実に巧妙に作られています
映画らしい緊張感あるBGMも最高
映画の楽しさってこういうもんだよなぁ
と非常に満足感で満たされました
スリラーですのでホラーがダメな人は観ないでね
ホラー映画ランキングTOP10に入ってもおかしくないんじゃないかと思います
歴史に残して欲しい名作です
ぜひネタバレ無しでご覧ください
余韻高し
ミスリード満載のスリラー映画。 本年度ベスト級。
変な味付けのシェフがいるお店
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