ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価
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庭には二羽以上鶏がいる
本国では昨年の夏に公開された作品で、その評判を基に各媒体の紹介文や宣伝文が書かれているのだが、映画紹介サイトのイントロダクション含め、読まずに観た方が良いタイプの作品だと感じた。
ネタバレを踏まなくとも、『シリアルキラー』『男女の出会いが予測不能な展開へ』『6章構成の時系列シャッフル』とまで言われれば、何パターンかは展開の予想がついてしまう。
本編の冒頭でも丁寧に『シリアルキラー』『6章構成』と説明されるのだが、個人的にはそれすら不要だと思った。驚きを作っているのは時系列シャッフルだけであり、ミステリー要素は殆どないので、シャッフルを説明されずにあれこれと観察と考察をしながら観た方が楽しめたように思う。
本国のスタジオではシャッフルすら不評だったらしく、時系列順に編集し直されそうになったらしい。配信時代のスリラーにトリッキーな要素は不要ということなのだろうか。
ストーリー以外では、くどいくらいに赤を使う色彩や、アメリカあるあるがシュールなほどたっぷり詰め込まれたキャラクター造形も面白い。アメリカンニューシネマや懐かしのスリラー作品を感じさせる作風は、刺さる人には深く刺さりそうである。
自分にとっては宣伝文句がスポイラーになってしまい、残念だった。あまりに隠すと宣伝にならないので難しいところだが。面白そうな作品を探して観に行くというよりも、ザッピングしてたまたま観始めるくらいの緩ーい出会いが一番楽しめそうな作品だった。
実話ベース
チャプターが6まであるが時系列ではない形で進行
見せ方は工夫しているが、冒頭シーンで、おや、これはもしかして?と思った展開のまま終了
面白い話か、と言われれば嫌なミステリー系で好きな人は好きなのかも
主演の女優の変幻自在な演技は印象に残る。特にラストシーンの車内の表情を見ながらジーパン刑事の最後を思い出したのは私だけではない??
サスペンスやスリラーというよりスプラッターホラー
今やセクハラお爺さんとなった某監督の古典的名作サスペンスやスリラーは大好きだが、ホラーは「ローズマリーの赤ちゃん」などを除き、余り好きではない。本作は、スリラーというより、スプラッタ系のホラーにしかみえない。誰がシリアルキラーなのか、逆転も2度3度あるが、割と素直に見えてくるし、むしろ終盤はスプラッター的な展開がメインとなってくる。私の採点はオマケして75点。キネ旬読者ベストテンには私は入れないし、‥。むしろ高評価のコメントが多いことが少々不思議。
(~ヘ~;) ウーン....やられたわ。〓■●゛
構成が巧みで怖い
基本ホラーもスリラーも苦手なのだがなぜか観に行ってしまい後悔している。
面白くないわけではない。構成も巧みでむしろ面白い。でも怖い!!!!!
詳しいことはネタバレになってしまうので言えない。
とにかく、時系列がバラバラの6章の作りとなっており、最初から怖い。次の章になったら少しは息がつけるのかと思ったらそれも怖い。
私の心臓はピンチでした助けて。
章が開かれるたびに「そういうことなの?!」となるわけだが、だからと言って安心できない。ずっと怖いよ!
挿入歌が歌詞もハマってると思ったらやはりオリジナル曲のようですね。
詳細までは覚えてないけどどこかで耳にしただけで悪夢をみそうである。
普通の猟奇スリラーになりそうなところを構成の巧みさで新たなページを作り出した。
面白かった。でも二度と観たくない。
巧妙な傑作!!
サイコキラー?
戦闘モードなの
片田舎のバーで出会った男女が良い感じになるものの、実は相手はシリアル・キラーなのか!?……といった物語。
全6章からなり、1→6と進まず、シャッフルされた展開で悪人からの逃走劇(?)を見せていく。
序盤から不穏なBGMと、少し前時代的な印象の映像が良い味。主人公の女性が男から命辛辛逃げるも…ん?これは…!?
成程、分かってみればシンプルと言えなくもないが、しっかり意表を突かれましたね。
ちょいちょい冗長に思えるシーンなんかも、この真実を知ってから考えれば確かに必要な描写だったな〜と思えるし、それにはこのシャッフル展開がマストだし、殺し屋から逃げ続けるだけというストーリーにしっかり幅を持たせてるのはお見事。
まぁそれでも、コレだ!!というモノがあったかと言えばそうでもないが、小分けにされていることでサクッと観終えられる印象だし、二丁目、三丁目が…!?の最後の最後は緊張感MAXだし、何より表情の業が強すぎて惹きつけてくれる。
そう言えば、こっちもあるぜ!!のおっさんは結局何の介入もなかったのかしら?
血がブッシャー…はあるものの、それに苦手意識がなければ、空いた時間にスッと観るにはピッタリの作品では?…と思わせてくれた作品だった。
とにかくサイコキラー
シリアルキラーなの❓
こないだ鑑賞してきました🎬
時系列順ではない映画ですね🤔
レディにはウィラ・フィッツジェラルド🙂
「ワイルド・リベンジ」
にも出てましたね。
デーモンなる男から逃げまくりますが、ある秘密が。
彼女はカツラより地毛のほうがはるかに魅力的に見えますね😀
真剣に逃げる表情はリアルでした。
デーモンにはカイル・ガルナー🙂
優しげに近づき、実は平気で恐ろしいことをするような男に見えますが…。
この悪人顔は素なのか、演じているのか🤔
デカい銃を構える姿は、狩人さながらです😳
私の理解力不足なのか、犯人がわかったあとも動機がよくわからず。
劇中でそれっぽいことは言われますが、それだけでああも連続殺人を犯すのか。
俗にいうサイコキラーの類なのですかね🤔
サスペンス映画としては平凡な気もしますが、犯人がわかってからの暴走ぶりは一見の価値ありです👍
なんだこの、最高な映画は
華麗で趣向を凝らした殺戮に仕立て上げられていました
血がたくさん出ます。怖い映画です。
混沌の世界へようこそ!
急に体調を崩して途中入場になってしまいました。画面には第3章の文字が現れ、予告編でも見かけたカーチェイス。何で、こうなったのかを見逃したって思ってたんですが、画面には第5章の文字が・・・
そうなんです、この作品。時系列をバラバラにして、ミスリードしていく作品でした。
【ネタバレ】
第5章の後に第1章が始まりました。出会いの場面からだったのですが・・・何か様子が違うぞ?
予告編から逃げる女と追う男の構図が刷り込まれてましたが、どう見ても女性が変っぽい。
章が進んでいくにしたがって、女性の本性が顕になっていく。えっ、この人も実は・・・
いや〜、見事に騙されましたね。気持ちのいい騙され方でした。結末がアッサリってところも、ハマってた気がします。
そしてエンドロール、アコースティックの歌が最高でした。思えば、作品全体が70年代?80年代?を彷彿するような懐かしさがありましたね。
なかなかやるのぉ。
シリアルキラーの逃亡劇がアメリカの山で終わるが、それを6のチャプターに分けて、、という前説あり。順番を変えて見せる趣向がミスリードを誘い振り回されて面白い。低予算、シンプルな話、時系列変えるだけでこんなに楽しめるのね。
ミステリー好きの人にきいたら時系列変えてきたら絶対ミスリードパターン犯人が犯人じゃない!とすぐわかるらしい。
現実に大抵の場合私達は動機の発生から事件の結末全ての時系列見る事はできず、断片的にニュースで見るだけだから、あの女性警官の様なミスをおかしがちですわ、そして全体を知らずにネットで拡散してしまうミスを犯す。
そして罪のない人を傷つける。
そんな愚かな事を減らす、情報を集める努力、胆力、冷静さがつくづく必要だなぁと思った。
何かが起きたら何故起きたのか?をすぐ考えるようにしたい。
それがひょっとしたら監督のメッセージだったかもしれない。
何も知らずに観た方が良いけれど、先読みするタイプの人には不向きかもしれません
2025.7.24 字幕 T・JOY京都
2023年のアメリカ映画(97分、PG12)
時系列シャッフルで構成された、ある女と男を描いたクライムミステリー
監督&脚本はJ・T・モルナー
原題の『Strange Darling』は、直訳すると「奇妙な恋人」という意味
物語は、ある殺人事件を資料を基に映画化したというナレーション(ジェイソン・パトリック)が挿入されて始まる
オレゴン州を中心として起きた殺人事件を取り扱っていて、プロローグにてある男(カイル・ガイナー)がある女(ウィラ・フィッツジェラルド)の首を絞めている様子が描かれていく
映画は全6章+エピローグの構成で、「第3章 Can You Help Me? Pkease?(助けてください)」「第5章 Here, Kitty, Kitty.(ここかい? 小猫ちゃん)」「第1章 Mister Snuffle(ミスタ・スナッフル)」「第4章 The Mountain People(山の人々)」「第2章 Do You Like To Party?(パーティーはお好き?)「第6章 Who's Gray Gilmore?(ゲイリー・ギルモアって誰?」という流れで描かれていく
映画の狙いとして、シャッフルすることによってミステリーに見せかけていて、それがないとただのイカれた人物の話でしかない
なので、ネタバレを喰らう前に観にいった方が良い作品で、本当ならば「時系列シャッフル」すら知らない方が良いと思う
映画は、ひと組の男と女が中心に描かれ、その行く先々でハプニングが起こっていく
巻き込まれた人は可哀想としか思えず、唯一生き残った人物が「一番タチが悪い」と言うのも様式美のように思える
そんなサバイバル的な要素をどのように楽しむか、と言うところが肝要で、先を呼んでわかったふうで観るのでは楽しめないと思う
冒頭から一貫しているミステリーは、男と女の関係性なのだが、むしろ一番肝心な部分はぼやかしたまま終わる
それは、二人がどうしてあのホテルに来たのかと言う部分で、捜査の一環だったのが、偶然の出会いなのかはわからない
ちなみに、ラストの第6章の章題は「ゲイリー・ギルモアって誰?」と言うもので、これは女が取り上げた名前だった
彼はアメリカにおける「死刑制度」の流れを変えた犯罪者であり、弁護士を通じて「自らが死刑を要求し執行された男」だった
女はゲイリー・ギルモアのように生きたいと言うふうに語っていたので、それは自らを止めるものは「死」のみであり、それを執行してくれる者を望んでいたと言うことになる
だが、彼女の生存本能の高さから生き存え、彼女がか弱く見える白人女性と言うだけで先入観が邪魔をしていく
そんな彼女を救うことになる二人の女性と、仕留めることになる女性の間に何があるのかと言えば、直感で動けるかどうかと言うところなのかもしれない
いずれにせよ、あまり小難しく考える映画ではなく、観たままを楽しむのが良いと思う
死にかける寸前に回避する能力の高さと、他人を初見で自分の世界に引き込む秀逸な演技は見もので、それをきちんと表現しているところも良い
彼女の下着が上下別々と言うのもおそらくは意図的なもので、少しばかりのだらしなさと言うものを男に見せているのだろう
このあたりの設定や演出に関しては様々な見解があると思うので、英字レビューをザッピングしたら良いのではないだろうか
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