「悪魔が見える→魂の解放と救済を求めて殺しまくる。」ストレンジ・ダーリン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔が見える→魂の解放と救済を求めて殺しまくる。
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愛を確かめるように男を殺し、
愛に酔うように殺しを楽しむ。
冒頭、女は一夜限りの男に尋ねる
「あなたはシリアルキラー?」
アトランダムに並べられる6章の物語と、エピローグ。
登場人物は男(実は郡の保安官)
冒頭では男はショットガンを撃ちながら女を追いかける
・・・このミスリードで男が悪者、女は被害者・・・
と、観客に植え付けに成功。
しかしバラバラに章をめくっていくと、
女が只者でないことが分かってくる。
助けを求めて入りこ込んだ農家の老夫婦。
衣類からアスピリンから食べ物まで貰って、
老夫が「警察に連絡する」と電話をしようとすると、
切れて老人を刺し殺してしまう。
ヒッピーで「イージーライダー」で終末論者の夫婦。
農家は素晴らしく可愛い家具や道具に溢れている。
日曜日のブランチは手の込んだご馳走パンケーキ🥞。
羨ましいような素敵に老夫婦の生活。
老妻はバーバラ・ハーシーらしい。
(今も綺麗だ)
女に《警察‼️》は、タブー中のタブー。
禁句だった。
その理由は彼女がエレクトリック・レディ、だから。
シリアル・キラーはか弱き美女、彼女だったのだ。
この逆転のストーリーは章をバラバラにすることで成立している。
息をするように躊躇いなく殺し、
自らも傷付き息絶え絶えで、
ラストに見せる恍惚と救済の表情・・・
スレンジ・ダーリンの主役、
レディ役のウィラ・フィッツジェラルド。
デーモン役のカイル・ガルナー。
2人とも当たり役だった。
箱庭的世界観、
参りました・・・
とは思ったけれど特に感動も共感も起こらなかった。
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