「極めて小粒だけどパルプフィクション味」ストレンジ・ダーリン ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
極めて小粒だけどパルプフィクション味
実際に起きたシリアルキラー事件の捜査情報を元に構築された作品らしい(と冒頭に流れていた記憶)。全6章仕立てで、あえて時系列を入れ替えて流していく構成となっているため、シリアルキラーと被害者の正体をミスリードさせられていく寸法。
場面転換ごとに「あーなるほど」「やっぱりそうか」と感じつつも、軸となって動く俳優陣ふたりの演技力もあって見応えある作品でした。
事件関係者の証言を元に脚本が作れられているだけに、ちょいとシリアルキラーの行動が衝動的すぎる気もするんですが、多分に時系列に並べた各人の証言と証言の間を、強引に埋める必要があったんだろうなと推測。まーそもそもシリアルキラーの行動理念はわかるわけもないしな。
なぜこんな事件を起こしたのか? といった謎解きは味わえないものの、時系列パズルが解けた爽快感は味わえるかな。
コメントする
