「Paranoid Eyes」ストレンジ・ダーリン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Paranoid Eyes
章仕立ての構成の映画はあんまし相性が良くないので大丈夫かなーとは思いつつも、ロッテントマト100%とか最初の1レビューだけ切り取ったんじゃない?という宣伝に疑いをかけたくなったので鑑賞。
初っ端からそういう感じでいくって事は…と少し先の展開が頭の中でパッと浮かんでしまい、実際その通りになってしまったので、映画鑑賞が答え合わせになってしまって思ったほど楽しめなかったです。
3章→5章→1章→4章→2章→6章→エピローグと怒涛のシャッフルでやってきますが、各エピソードはしっかり完結しているので大混乱とまではいかないのでまだ見やすかったです。
ざっくり言ってしまえば先入観で物事を見たら大変な事になるといった感じで、男性側がシリアルキラーかと思ったら追われてる女性の方がシリアルキラーだったという話で、序盤のカーチェイス追いかけっこの時点では分からないんですが、森でガッツリタバコを吸った時点でコイツやんって頭の中で考えが合致してしまったので、早い段階で女性の方がシリアルキラーやんなぁって思いながら見る事になりました。
シリアルキラーなレディは基本的に容赦なく殺していくので共感の余地も無いのは潔いなとは思いました。
遠慮なくぶっ飛ばすし、使えるものは全部使うし、躊躇いなんて置いてきたかの如く的確に首を狙っていくスタイルは理想的なシリアルキラーなんじゃないかなと思いました。
そりゃ全速力であんなシリアルキラー捕らえにいくわなと。
追うサイドももうちょっと抵抗して欲しかったところですが。
全体的に銃を構えるショットがバチクソにカッコいいので、それだけで冗長な6章分は回収できると思います。
命中率も中々に高く、的確に痛いところを撃ち抜いてくれる安心感(?)がありました。
オチはしっかりと決着を付けてくれたのでそこんとこは良かったなと思います。
あそこまでいってお母さんまでやられてしまうのは流石に嫌でしたが早撃ちの差で勝ちをモノしたお母さん、流石です。
今作の素晴らしいところはジャンクすぎるフードが出てきたところですかね。
バターでギットギトのエゲツない食事、あんなもん食ったら血糖値爆上がりで気絶してしまうけど、一回食べてはみたいなというある種の飯テロに襲われたのでそこは手放しに褒め称えたいです。
映像の長回しは監督のクセなんだろうなと思いつつも、ちょっとやりすぎ拗すぎなせいで重く感じてしまいましたし、映像のレトロな感じや爆音なんかも噛み合ってるはずなのに長回しがそれをぶち壊していくという、好みの問題もあるとは思いますがやはり引っかかってしまうものが多かったです。
シンプルに1章から進んでいったら可もなく不可もなくといった内容になりそうだったので、シャッフルは良し悪し関係なく正解だったかなと思いました。
鑑賞日 7/17
鑑賞時間 14:55〜16:35
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