見はらし世代のレビュー・感想・評価
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何かを捨てる側と捨てられる側の二つの視点
「ほやマン」や「今日僕〜」で注目していた黒崎煌代さんの主演作ということで拝見。
母を失い、父に捨てられた姉弟と渋谷の再開発を絡めた作品です。
黒崎さんは前二作とはまた違った役柄をこなし、演技幅の広さを実感。存在感があり、何より声がいい。
姉役の木竜麻生さんのどこか達観したキャラクターを演じられて好印象。遠藤憲一さんや井川遥さんは言うまでもなく。
喪失と再生の物語であり、ややもすると弱者視点で一方的な話になりがちなところを、父親の辛さや苦悩も含めて描くことで複層的に取り上げることで、「どうにもならないがなんとかしなくてはいけない問題」をしっかりと描き切っていた印象です。
同じく変わりゆく渋谷を描いた「PERFECT DAYS」で漂白されていた部分をきちんと見据える作品です。
ヴェンダースへのアンサーというよりは、製作陣への批判とも取れます。
必殺!逃げ台詞"それは水掛け論だよ"炸裂!の巻
2025年劇場鑑賞76本目 良作 60点
渋谷Bunkamuraの舞台挨拶にて鑑賞
カンヌ出展作品日本人最年少監督が自分の1こ年上とは驚きを隠せないのと同時に、22-23歳には脚本を手掛けていたのにも驚く
そんな先駆けた才能と感性とは裏腹にシャイで繊細な一面が伺えた舞台挨拶は、当方がここ最近観覧した中で抜群に面白く楽しい30分だった
まず、家族4人のバランスと相性が抜群で、特に4方とも声が特徴的かつ素敵で、口数が多い役もいればそうでない役、きっちり物申す役もいれば輪郭で話す役もいて、その行間の中でそれぞれの確かな存在感と届く声を感じた
当方記録用として、☆3の採点60点は途中寝落ちや退席など個人的な裁量として正しく判断できない時にこの形をとっているので、世間の評価と著しい格好になってしまったらかたじけない、悪しからず
徐々に惹きこまれました!
10月10日に名古屋の映画館で見ました。
映画のはじまりでは登場する家族それぞれの冷めた雰囲気に違和感がありましたが、
中盤・後半と登場するそれぞれの家族の印象も徐々に変わり、しだいに惹き込まれていきました。遠藤憲一さん演じる父親が内側に宿っていた愛情を吐露した場面のぐちゃぐちゃの表情には一番ぐっときました。
開発途中の街並みやそこで暮らす人々の景色は一息付けて良かったです。
ストーリーの展開が止まると
「妻やようやく20歳を超えた息子が私の事を好きでいてくれているか?」
「私の家族は幸せを感じているのか」など、ふと考えていました。
このタイミングでこのすばらしい映画に出会えて本当に良かったと感じています。
意外と笑えて意外とじんわり、意外と不思議
家族と街並みの変化
《試写会にて鑑賞》
遠藤憲一さん演じる初の職業が
建築家でランドスケープデザイナー。
この設定が本当に好き。
面白くてかなり楽しめました。
ユーモアもあります!
社長の趣味を疑われしまう場面など笑
脇を固める人物もクセ強です。
花屋の店長とか…。
ファンタジーとの組み合わせに
変な違和感を感じず観れてエンディングも斬新!
そしてスタイリッシュ。
黒沢清監督っぽい映像もあって
暗闇にも引き込まれました。
音楽も良い。
監督の感性が素晴らしくて日本映画に新しい風が!
構図も良く、煮詰まった夫婦の会話に余白があって
とてもリアリティ。心に沁みるものがありました。
俳優陣の自然なお芝居がすっと入ってくる。
初が乗っているバイクは過去を顧みず
前に逃げているという証。
電球が落ちるシーンは
上との繋がりを表しているとのこと。
…なるほど。
それぞれの意味合いに唸りっぱなし!
まさにカンヌ!といった作品でした。
監督の貴重なお話を聞けて楽しい時間を過ごせました。
ステッカーもらえて嬉しかったです。
本日はありがとうございました。
ライダース着てバイクに乗るエンケンはやっぱりかっこいー
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