劇場公開日 2025年10月24日

愚か者の身分のレビュー・感想・評価

全307件中、1~20件目を表示

4.0どんなに身分が違っても、「アジの煮付けの食卓」は普遍の幸せのかたち。

2025年11月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を、北村匠海主演、綾野剛と林裕太の共演で映画化。
愛を知らずに育った3人の若者たちが闇ビジネスから抜け出そうとする3日間の出来事を、
それぞれの視点を交差させながら描き出す。

本作品は第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に選出され、
主演の北村匠海、共演の林裕太、綾野剛の3名がそろって最優秀俳優賞を受賞。
この快挙だけでも作品への期待が高まるが、
スクリーンが暗転した瞬間、その理由に深く納得した。

3人の演技は圧倒的にリアルで、観客を一瞬で作品の世界へ引きずり込む。そこに描かれるのは、少し痛くて、かなり残酷な現実。
けれど、この映画がただの残酷さで終わらないのは、「誰もが共感できる幸せのかたち」をきちんと描いているからだ。

それを象徴するのが、作品中に何度かでてくる「アジの煮付けの食卓」。
そして、半グレの梶谷(綾野剛)を信じて待ち続ける女・由衣夏(木南晴夏)の存在。彼女の存在は、荒んだ現実の中で“人が人を信じる力”を静かに示していたと感じる。

夏目漱石は言った。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」

けれど本当に、すべての人が平等なのだろうか?
生まれた環境や境遇の違いが、
そのまま人生の“スタートラインの差”になってしまうこともある。

それでも。
たとえ身分は違っても、みんなで囲むアジの煮付けの食卓は、誰もが望む“普遍の幸せ”の象徴なのだと思う。どんなにヤサグレていても、自分を信じてくれる誰かがひとりでもいれば、人は生きていける。

正しさはひとつじゃない。
答えも、ひとつじゃない。

エンドロールに流れるTuki.の「人生讃歌」もまた素晴らしい。
その歌詞がこの作品の余韻をさらに深めてくれる。

派手な演出はないけれど、
じっくりと役者の演技を味わいたい人、
心に残る物語を求めている人にはぜひ観てほしい。

劇場を出たあと、静かな夜道で、
ふと“自分の幸せのかたち”を考えたくなる——そんな映画です。

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ななやお

4.03人の愚か者はただの愚か者だったのか

2025年11月1日
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泣ける

怖い

ドキドキ

何不自由なく幸せに暮らす人から見た彼らは「愚か者」なんだと思う。
けれど安易に「愚か者」なんて言葉では片付けられないほど、今も八方塞がりの若者を餌食にする環境や愚か者をつくるシステムが蔓延っている。
彼らがその道に行かないようにするためにはどうすればよかったのか。

裏社会ものなので、痛々しいシーンや胸糞悪いシーンもある。苦手な人は目を背けたくなるかもしれない。
私も正直裏社会ものは、理不尽な暴力と、主人公がいくら一生懸命でも悪いことをしてるということが引っかかり、心をどこに置いたら良いかわからなくなる感じがして、あまり好んでみるジャンルではない。けれど、こういうジャンルでしか得られない気付きや感情があるのも確かだ。

今回主要3人を演じた北村匠海さん、綾野剛さん、林裕太さんの演技があまりにも素晴らしく、先日の釜山国際映画祭で3人とも最優秀俳優賞を受賞したというのも納得だった。
構成もそれぞれ3人からの視点で分かれているので、3人のそれぞれの想いや葛藤がクローズアップされていてとても見やすかった。

今日明日を生きるために踏み込んだ世界がここではなかったら、彼らは普通の幸せの中生きられたんだろうか。
闇の中でそれでも友を想い、助け合う姿に胸が苦しくなるが、その中で光る優しい心が眩しく、美味しい手作りご飯を友と一緒に食べるような普通の幸せこそが尊いものだと感じさせてくれる作品だった。

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AZU

4.0半グレのボスの人が最高!!

2025年11月22日
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楽しい

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邦画野郎

5.0愚か者たちを搾取する愚か者たちの話

2025年11月20日
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怖い

落ちるとこまで落ちてしまったままの人。
落ちたところから這い上がる人。
落ちた人から搾取する人。

メインキャラは全員が悪人です。
悪人じゃないの〇〇の彼女とママくらいかな。
でも悪人は理由があって悪人なので、観ててつらくなりました。
暴力描写よりもつらくなりました。

理由があって踏み入れたダークサイドからは簡単に抜けられません。
私みたいな先が短いオッサンよりも、まだまだ無限の可能性がある若者たちに観てほしいです。
義務教育で鑑賞会してほしい。
続編も映画化してほしい、楽しみ。

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花ひろば

4.0光と影

2025年11月20日
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明るくみえて、光が強いところほど
その裏の影の部分はまっくろ、、、

歌舞伎町のネオン、光や音の明るさとは裏腹に、
闇社会は本当にすぐそばにある怖さ

そんなふうに感じました。

タクヤやマモルそして梶谷や希沙良も
やっていることは立派な犯罪。

だけど人を騙すためにするというよりも、
生きるために、お金のために、
気づいたら大きな力に巻き込まれる形で犯罪に加担している、。

タクヤやマモルの生きる環境は自分とは違うのに、
それが痛いほどよく分かる、すごく説得力のある映画でした。

いや〜しんどかった。

暴力シーンや怖いシーンが苦手な私は正直観れないシーンもありましたが、
それ以上に、同じ時代に生きる、同世代の若者が
光の影でこんな風に生きてる様を見て、感じて
ズドーンと衝撃を受けました。

また、お金ってなんなんだろうと考えるきっかけになりました。

「お金を持っていないと人権がない」
そんな世界があってはならないのに、存在してしまう現代に問題提起を投げかけていると思います。

観れて、よかったです!!!

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るん

5.0おーい!となった

2025年11月20日
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ドキドキ

北村君の衝撃的シーン、その状態で生きて逃亡できるんですか!!?面白すぎます。
林裕太さんは映画草の響きで知りました。
すごく印象に残る人だなーと思って調べたら
鈍牛倶楽部かい!!それは気になるはずだよ。

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ささき

4.0衝撃的なシーン

2025年11月19日
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目を覆いたくなるようなシーンがやっぱり1番集中した。こんなことになるなら逮捕されて懲役食らうほうが何倍もマシ。原作は知らないけどこの後どうなるのか?と思ったところで終了した。1番良い終わり方だったと思う。それにしても綾野剛の彼女いい子すぎる(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

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サリー

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年11月19日
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とよ

4.0結果 良い人

2025年11月19日
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みーたん

4.0知らない方がええ、知りたくならん方がもっとええ

2025年11月18日
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ドキドキ

エグい、グロい、ムナクソな内容…。
面白い映画とも、良い映画とも言えない感じのストーリー、でも好きな作品なのは間違いない。
現代のアングラピカレスクと云ったところだろうが、けっして快くないのだが、飽きさせない!
のめり込んだら最後まで惹きつけられる。
役者の力量なのだろうか、ずっと観て居たくさせられる力が感じられる。

深夜から朝方という時間帯にはしゃがぐ北村は、こっちまでウキウキさせられる愉しさを感じさせてくれる。(好きな別作品からのバイアスなのかも…)

嫌な氣分になる様な世界線だが、その中にとても大事なモノをキチンと感じさせられた。

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奇妙鳥

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年11月18日
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nemui0711

4.0良かった

2025年11月16日
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映画館で見た方が良いと思います。

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荻原 るみ

4.5闇ビジネスに身を投じてしまった若者達の決死の反抗と逃亡

2025年11月15日
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悲しい

怖い

興奮

【イントロダクション】
西尾潤による第二回大藪春彦新人賞受賞の同名原作の映画化。戸籍売買による闇ビジネスの世界に身を置く3人の若者達が織り成す、3日間の逃亡サスペンス。
北村匠海、林裕太、綾野剛共演。監督に永田琴。脚本に『ある男』(2022)、『悪い夏』(2025)の向井康介。

【ストーリー】
新宿・歌舞伎町。夜の街に二人の青年の声が響く。酷く酒に酔った2人の内、先輩だと思われる方が、川に自身のコム デ ギャルソンの白シャツを投げ捨てる。後輩と思われるもう1人が、シャツを取りに川に入る。すると、背後から巡回中の警察官が青年を呼び止めた。振り返ると、先輩の姿はなく、青年は1人で警官から注意を受けた。

夏の蒸し暑い日。都内のボロアパートの一室で、複数のスマホを操作する青年、柿崎マモル(林裕太)の姿があった。彼は、歌舞伎町の裏社会で活動する犯罪組織の末端であり、戸籍売買の闇バイトで生計を立てている。女性のフリをしてSNSで複数の男性達とやり取りし、カモとなるターゲットを探していたのだ。テーブルの上には複数代のスマートフォンが充電器に刺さった状態で置かれており、その背面にはそれぞれ女性の名前の書かれたシールが貼られている。マモルがその中の一つを手に男性とやり取りしていると、彼の部屋に闇バイトの先輩で兄貴分の松本タクヤ(北村匠海)がやって来る。彼は未熟なマモルに代わり早々に男性とのアポイントを取る事に成功し、マモルに今回の一件を任せる事にする。

マモルとタクヤは、ターゲットとなった男性、前田(松浦祐也)を呼び出し、仲間であるパパ活女子の希沙良(山下美月)に相手役のフリをさせ、戸籍売買の契約を成立させる。そんな先の見えない不安定な生活の中で、2人は深夜にラーメンに行ったり、馴染みのバーで飲み明かしたりと、目の前にある人生を謳歌していた。

ある日、マモルはタクヤと共に組織の上司で支持役である佐藤(嶺豪一)から食事に誘われる。タクヤが席を離れた際、佐藤はマモルに「明日一日、タクヤに近づくな」と指示し、連絡も全て無視するように告げる。佐藤と別れ、自分の誘いも断って何処かへ向かうタクヤの動きを不審に思い、マモルはこっそりと彼の後を尾行する。すると、タクヤは自身の兄貴分であり、裏社会の運び屋である梶谷〈カジタニ〉(綾野剛)と密会しており、何かを受け取った様子だった。梶谷と別れたタクヤを直撃すると、その手には偽の免許証が握られていた。マモルは、タクヤが闇バイトの世界から抜け出す算段をしているのだと考える。

翌日、マモルは佐藤の指示通り自宅で過ごしていたが、希沙良からの緊急の連絡を受け、只事ではないと家を飛び出そうとする。その刹那、佐藤が組織の幹部であるジョージ(田邊和也)と共に押し掛けてくる。マモルは訳も分からず混乱する中、タクヤの名前を口にしたマモルに激昂したジョージによって暴行を受け、意識を失う。夜分にタクヤがマモルの部屋を訪ねて来るが、部屋に残って見張り役をしていた佐藤によって会う事は出来なかった。

翌朝、マモルは佐藤の指示でタクヤの部屋の掃除に向かわされる。部屋に入ると、床には夥しい量の血が流されていた。動揺しつつも、掃除を済ませたマモルの前に、佐藤が訪ねてくる。タクヤはもうこの部屋には帰って来ないと告げる佐藤は、業者による清掃作業前にノートパソコンや時計等の高価な品々を持ち出し、タクヤに預けていたテディベアを回収していく。佐藤はマモルにも好きなものを持って行くよう許可し、マモルは数日前にタクヤが川に投げ捨てたギャルソンの白シャツと、タクヤの得意料理であったアジの煮付け用の冷凍アジを持ち出す。

時は遡り、物語はタクヤの視点から語り直される。あの数日間、マモルの知らない所で一体何があったのか。社会の闇に飲み込まれた若者達の決死のサバイバルが開始される。

【感想】
過酷な環境下で育ち、それでも「生きること」を諦めなかったからこそ、足を踏み入れてしまった社会の闇。そこから抜け出そうとする若者達の「生きること」を諦めない足掻きの放つ輝きに胸を打たれる。

それぞれの登場人物が三者三様に追い詰められ過ぎではある(唯一、梶谷だけは背景が曖昧だが)のだが、フィクションとして盛り上げる上ではこのくらいが丁度良くもある。
実際に闇バイトに手を出すのは、本作のような「追い詰められた若者達」ではなく、その多くは楽して大金を稼ぎたいという短絡的な思考で行動する、本当の意味での「愚か者」なのだが。

戸籍売買の闇ビジネスのリアルさは、売る側も簡単に大金を手に出来てしまうからこその“危険な魅力”を感じさせる危うさが表現されていた。しかし、実際に戸籍を手放してしまえば、就職も生活も困難になってしまい、更なる闇に足を踏み入れてしまう事になる。
また、深くは描かれていなかったが、マモルとタクヤが出会う多人数収容の生活施設で描かれる、生活保護受給制度を利用した“貧困ビジネス”も恐ろしい。受給額の殆どを仲介業者や施設提供者に中抜きされ、受給者が手に出来るのはほんの僅かな金額のみ。それを知るタクヤがマモルを止めるシーンが印象的だった。

後半は逃亡劇をメインにした、ちょっとしたスパイ映画のような騙し合いも展開され、派手さこそないがヒリヒリさせる緊張感が漂っており、彼らの行く末に目が離せなくなった。

ラスト、マモル・タクヤ・梶谷の3人は、本当に足を洗えたのか?彼らはこの先、本当に幸せになれるのか?それが分からず、しかし、そこには確かに“希望”もある。果たして、3人はこの先再び出会う事が出来るのだろうか。そして、その時3人は笑い合えるのだろうか。
本作の続編小説が、今年の11月11日に刊行されたそうだが、そちらの映像化はあるのだろうか。個人的には、このどっちつかずな終わり方の余韻が好ましくあるので、このままでも良いとは思うのだが。

主題歌『人生讃歌』を担当した現役女子高生シンガーソングライター、tuki.による「生きたいように生きたくて、人生美しい、そう思えればいいのに」というフレーズが印象的。若者達の反抗・犯行を描く本作に、同じく若者である彼女を起用した製作陣に拍手。

【北村匠海×林裕太×綾野剛、若手・ベテランの実力派俳優3人によるアンサンブル】
主要メンバーであるマモル、タクヤ、梶谷を演じた3人の俳優の演技がそれぞれ抜群に素晴らしい。

主演の北村匠海による、視力を失ってからの後半戦の輝き、目を失っても絶望に飲まれ過ぎず、新しい道へと踏み出す姿勢の演じ方が見事。パンフレットのインタビューによると、過去に演じた役柄の経験から、視力を失った設定での演技の方が自由度が上がったと語る姿は頼もしささえ感じさせる。本来の黒髪と、染められた毛先の金髪とのツートンカラー、肩付近まで襟足の伸びた髪型に絶妙な「垢抜けなさ」というか「ダサさ」が感じられるのもポイントで、それは正しく、闇バイトという「ダサい生き方」に身を置いてしまっているタクヤの現状とも重なっているように感じた。
反面、闇ビジネスの世界に身を置きながらも、マモルに祖母の味であるアジの煮付けを振る舞う様子や、自身が嵌めた江川(矢本悠馬)に罪滅ぼしをする姿に、彼の中に残された「善性」の発露が感じられて暖かい気持ちにさせられる。逃亡先で梶谷とアジの煮付けを食した際の、「(マモルに)また食べさせてやりてぇな」という姿は、本作一の名シーン。

マモル役の林裕太の演技は、個人的に本作でも随一だと思う。
兄弟からの虐待によって家を飛び出し、学もなく都会の片隅で搾取されていた中でタクヤと出会う瞬間の「何も知らない」状態から、恐らくタクヤを真似たと思われる金髪染めにし、闇ビジネスに慣れて行く現在との演じ分けが素晴らしい。そして、そのどちらもが、まだ誰かの庇護から抜け出せていない青臭さを感じさせる。実の兄弟からは得られなかった“兄弟愛”に近しい感情をタクヤから受け取る姿も印象的。

そんな若々しさ溢れる2人とは対照的に、綾野剛のベテラン俳優ならではの見事な演技の安心感は頼もしい。運び屋として長く闇ビジネスの世界に身を置くあまり、そして、そこから抜け出す事が容易ではないと知っているあまり、何処か諦めて人生を送っていた彼が、両眼を奪われても生きようとするタクヤに刺激されて、彼との逃亡生活に踏み切る瞬間が最高である。

そんな彼らと関わり、支える立場でもある女性キャラクターを演じた山下美月と木南晴夏もそれぞれ違った魅力を放っていた。
男達の“兄弟愛”や“罪悪感”、そこから来る“義理人情”によって紡ぎ出される物語に、そっと華を添える彼女達の姿は、本作に残された僅かばかりの光かもしれない。

ところで、ジョージがマモルの部屋で笑みを浮かべた瞬間の総金歯姿に、「今時、こんな分かりやすい悪役を出すのか」と、思わず笑ってしまったのは私だけだろうか。

【総評】
主要キャストの演技合戦によって紡がれる、闇ビジネスの世界に身を置く若者達の「生きること」を諦めない姿に、最後まで目が離せなくなる。

余談だが、本作と同日に、同じく新宿歌舞伎町を舞台にした『ミーツ・ザ・ワールド』(2025)を鑑賞した。あちらが歌舞伎町の「光」を描いていたのに対して、本作は歌舞伎町の「闇」を描いていたのだろう。

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緋里阿 純

4.0現実の若者にこそ見て欲しい作品。表現手法も見事。

2025年11月15日
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斬新

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マキ

4.5いわば次世代の邦画

2025年11月15日
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nasuca

5.0愚か者だけど幸せを願わずにいられない

2025年11月14日
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悲しい

癒される

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くまくま

4.5マモルありきの物語 綾野剛の映画ってあんまハズレないからと思い観賞...

2025年11月14日
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マモルありきの物語

綾野剛の映画ってあんまハズレないからと思い観賞

え?全然出てこんやん(;;)って思ってたら、ちゃんと3つのパートに分かれてて

最後の自分との葛藤の演技が凄い良かった!

みんな犯罪者やけど決して悪人ではない
そこで終わりなんかーいってなったけど
、みんなが幸せになれる事を祈るばかりの映画でした(◍︎´꒳`◍︎)

最終週に行ったからギリ⊂( ・ω・ )⊃セーフ

次は爆弾ですかねー(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)~♡

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ぱるる

3.5北村匠海はミスキャスト

2025年11月13日
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ドキドキ

戸籍を売買する闇ビジネスに従事しながらも悪になり切れない半グレ組織末端の愚かで心優しき若者三人を描くのだが、主人公のタクヤ(北村匠海)が顔も性格も頭もそこそこ良くて「あんたはなんでこの世界に嵌ったの?ホストクラブで十分稼げるやん?」と考えると最後まで乗り切れず、マモル(林裕太)も梶谷(綾野剛)もその境遇は詳細に描かずとも一発で了解できるのだが、タクヤは元調理師だったがある日ピンチを梶谷に救われて…というような薄っぺらくてもいいから30秒の回想を入れてもらわないと腑に落ちないのだ。興行目的としては正しいのかも知れないが、「愚かでやりきれないノワール」を期待する観客としては表面上はもっと汚すか冷徹悪に振ってもらわなければ(例えば山下美月との絡みで・・・)ミスキャストと言わざるを得ない。もし村上虹郎が演っていれば納得できたと思えるのだから役者のイメージは重要。それにしても綾野剛の出る映画は避けて通ることができない。「でっちあげ」よりは10倍良かった。

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たあちゃん

4.5国宝に次ぐ第2位は、爆弾を上回ってこの作品。

2025年11月13日
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ドキドキ

闇社会のストーリーだけど、生活感とリアリティーかあり、彼らも同じ人間だと感じた。

どういう経緯で闇ビジネスに手を染める事になったのか、児童虐待が増加する一方の、今の世の中と照らし合わせても、実際にある一定数存在するケースだと思った。
ろくに学校にも通えず漢字も読めず、食事も最低限の衛生環境も整ってない子供時代や学生時代を過ごした、その結果仕事も選べない、もっと政府が関心をもって知るべき現状。

俳優についていえば、北村匠海演じるタクヤには、実際に居そうなリアリティーがあり、演じ過ぎないバランスも良かったと思う。

綾野剛は、終盤に向かうにつれての心の葛藤か伝わる演技が良かった。
一緒になって、え?どうしよう、とか、いゃいゃムリムリ!!って思って観るくらい。

林裕太演じるマモルも、本来は純朴なタイプなんだろうなと思わせる人物像が出てて、こちらもまた良かったと思う。

今年のMVPは、稽古が大変だった「国宝」であるのはもう変わらないけど、今年、邦画大豊作の中にあっての、この作品が第2位かなと。大健闘の作品。

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よぴこねこ

4.0満席だった!!!

2025年11月12日
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幸せ

闇ビジネスを描き話題になり
平日昼でもほぼ満席(新宿)。

この手が見慣れてないとかなりエグい。
例のシーンでは後ろの若手のカップルが
うげっ!って言ってた。
あーホラー面識あってよかった(ありすぎ)

闇の怖さはこの役者陣を見れば…
と言いたいが
逆に芝居上手過ぎちゃって残酷を乗り越え
“素晴らしい作品”な仕上がりになってる。
これは役者がどーのじゃなく
演出部の希望なのだろう。
「孤狼の血」みたいな
“こーはなりなくねーよバイオレス!”
ではなく映画として良作。
なので、本当に面白く暖かい構成なので
思ってるより心は抉られなかった。

そして鯖の煮付けが
めっちゃ食べたくなる暖かさもあり。

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梶野竜太郎
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