劇場公開日 2025年10月24日

愚か者の身分のレビュー・感想・評価

全364件中、1~20件目を表示

4.0どんなに身分が違っても、「アジの煮付けの食卓」は普遍の幸せのかたち。

2025年11月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を、北村匠海主演、綾野剛と林裕太の共演で映画化。
愛を知らずに育った3人の若者たちが闇ビジネスから抜け出そうとする3日間の出来事を、
それぞれの視点を交差させながら描き出す。

本作品は第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に選出され、
主演の北村匠海、共演の林裕太、綾野剛の3名がそろって最優秀俳優賞を受賞。
この快挙だけでも作品への期待が高まるが、
スクリーンが暗転した瞬間、その理由に深く納得した。

3人の演技は圧倒的にリアルで、観客を一瞬で作品の世界へ引きずり込む。そこに描かれるのは、少し痛くて、かなり残酷な現実。
けれど、この映画がただの残酷さで終わらないのは、「誰もが共感できる幸せのかたち」をきちんと描いているからだ。

それを象徴するのが、作品中に何度かでてくる「アジの煮付けの食卓」。
そして、半グレの梶谷(綾野剛)を信じて待ち続ける女・由衣夏(木南晴夏)の存在。彼女の存在は、荒んだ現実の中で“人が人を信じる力”を静かに示していたと感じる。

夏目漱石は言った。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」

けれど本当に、すべての人が平等なのだろうか?
生まれた環境や境遇の違いが、
そのまま人生の“スタートラインの差”になってしまうこともある。

それでも。
たとえ身分は違っても、みんなで囲むアジの煮付けの食卓は、誰もが望む“普遍の幸せ”の象徴なのだと思う。どんなにヤサグレていても、自分を信じてくれる誰かがひとりでもいれば、人は生きていける。

正しさはひとつじゃない。
答えも、ひとつじゃない。

エンドロールに流れるTuki.の「人生讃歌」もまた素晴らしい。
その歌詞がこの作品の余韻をさらに深めてくれる。

派手な演出はないけれど、
じっくりと役者の演技を味わいたい人、
心に残る物語を求めている人にはぜひ観てほしい。

劇場を出たあと、静かな夜道で、
ふと“自分の幸せのかたち”を考えたくなる——そんな映画です。

コメントする 1件)
共感した! 15件)
ななやお

4.03人の愚か者はただの愚か者だったのか

2025年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

ドキドキ

何不自由なく幸せに暮らす人から見た彼らは「愚か者」なんだと思う。
けれど安易に「愚か者」なんて言葉では片付けられないほど、今も八方塞がりの若者を餌食にする環境や愚か者をつくるシステムが蔓延っている。
彼らがその道に行かないようにするためにはどうすればよかったのか。

裏社会ものなので、痛々しいシーンや胸糞悪いシーンもある。苦手な人は目を背けたくなるかもしれない。
私も正直裏社会ものは、理不尽な暴力と、主人公がいくら一生懸命でも悪いことをしてるということが引っかかり、心をどこに置いたら良いかわからなくなる感じがして、あまり好んでみるジャンルではない。けれど、こういうジャンルでしか得られない気付きや感情があるのも確かだ。

今回主要3人を演じた北村匠海さん、綾野剛さん、林裕太さんの演技があまりにも素晴らしく、先日の釜山国際映画祭で3人とも最優秀俳優賞を受賞したというのも納得だった。
構成もそれぞれ3人からの視点で分かれているので、3人のそれぞれの想いや葛藤がクローズアップされていてとても見やすかった。

今日明日を生きるために踏み込んだ世界がここではなかったら、彼らは普通の幸せの中生きられたんだろうか。
闇の中でそれでも友を想い、助け合う姿に胸が苦しくなるが、その中で光る優しい心が眩しく、美味しい手作りご飯を友と一緒に食べるような普通の幸せこそが尊いものだと感じさせてくれる作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
AZU

5.0愚か者

2026年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

こんな世界で生きている若者がたくさんいるのかと思うと、時代とともに社会は、決してよくなっていない気がします。彼らを救い出すために何ができるのか、考えさせられました。綾野剛さんが最高でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まさ

2.5生まれ変わるんだ。

2026年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
にゃに見てんだ

3.5ダメ、ゼッタイ だけど届かぬメッセージ

2026年2月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

闇ビジネスとか特殊詐欺とか、いわゆる半グレ領域はちょっとした際のお金欲しさやら先輩後輩の関係での勧誘などからハマっていき、気づいたら激しい暴力や威圧に囲まれて抜け出せなくなっていく

ほんと、「ダメ、ゼッタイ」。
生まれた環境の劣悪さとか本人の責任ではないこともあるし、絶望の中の人はその境を渡りやすいが、たとえどんな理由でも人は選んではいけない領域がある。薬物もそう。リタイアするのにモームリなど退職代行を使って身綺麗に去ることも出来ない。生き馬の目を抜く熾烈な領域なのだから。

この映画はその反面教師として「愚か者の身分」を描いている。だが、おそらくその領域に陥りやすい人たちはこのような映画を観るタイプの人ではなく、ましてや原作の小説を読むような人ではない。
そして世は人手不足で、少しでもブラックな会社や業種が忌避されるふわふわと安全で綺麗で快適なことが持て囃される中でも、この半グレという領域に足を踏み入れてしまう若い人は後を絶たない。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ださいはずの

0.5つまらなかった💤

2026年2月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.5知らない世界

Fさん
2026年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

自分が知らないだけで現実にこういう世界で生きている人はいるんだろうなと思った。引き込まれる部分もあった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
F

4.0ネガティブな感情うずまく胸の中

2026年2月5日
Androidアプリから投稿

日本映画にありがちな無駄なシーンがなく、またラストも間延びせずに終わる
ここから先は鑑賞者一人ひとりが脚本を作れということか

悲しさと儚さと怖さと虚しさとつらさ
ネガティブなさまざまな感情が頭から胸にかけて染みわたる感覚に苛まれた2時間
そして淀んだ緊迫感に包まれたような終盤の展開
終幕後が気になるがそれが演出家の狙いか
1週間後、5年後を想像しながら少しずつようやく現実に戻っていく自分がいた

コメントする 1件)
共感した! 3件)
てる

4.0結局愚か者。

2026年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

まさか冒頭のカモが刑事だったとは!!してやられました。全員愚か者。愚か者はどうあがいても普通の生活はできない、と。みんな抜け出せなくて辛いんだよね。マモルには幸せになってほしい。。あと彼女と会えるといいな。警察よ、もう少し待ってくれ。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
いつこ

4.0朝ドラ観てた後に、北村匠海のこの姿は衝撃。。。

2026年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

自宅レイトショー『愚かものの身分』 #Netflix
2026.2.2

昨年から話題のNetflixオリジナル作品
北村匠海x綾野剛が、闇のビジネスに加担して落ちて行く物語
綾野剛のこの感じの役は鉄板ですが・・・
朝ドラ観てた後に、北村匠海のこの姿は衝撃。。。

物語は、北村演じる松本の可愛かってる弟分・柿崎と綾野演じる梶谷の3人の目線でそれぞれ描かれる
一度悪事に手を染めると二度と真っ当には戻れない描写がリアルに怖い😱

ラストは気になる終わり方でモヤモヤ!?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
eigatama41

2.5誰も幸せにならん

2026年2月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

誰も幸せにならない話

闇から深みにハマるとこんな結果にしかならない
先に希望が見えなさすぎて集中して見えなかった

コメントする (0件)
共感した! 2件)
さる

4.0神田川とギャルソンシャツ

2026年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
ゆみな

4.0よくあるような世界が現実的で怖い

2026年2月4日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

ネトフルでサヨナラまでの30分を観たあと続けて鑑賞。
雰囲気が全然違うなーと思いながら、テンポ良く見ました。
所詮、映画なので細かい描写を省かないと尺が持たない事を理解出来れば非常にリアルな社会を表現できていると感じました。
自分はやはり目ん玉が一番衝撃的だった。
これからどうやって生きていくのかめちゃくちゃ感情移入してしまった。生きて欲しいけどすごく心配。
それについては原作は続編が出ていますので知る事が出来るので不安でもやる事は無いのですが、原作が完結まで辿り着けば映画のほうも続編が製作されて映像で納得できるといいのになと思える映画でした♪

コメントする (0件)
共感した! 2件)
hiro3500

3.0若者に詐欺の世界の怖さを感じさせるのにはいい

2026年2月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
とらきち

4.0はらはらどきどき

2026年2月4日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
ひろ

4.0爽やかな胸糞青春映画

2026年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

かなりリアリティある犯罪ストーリーを青春映画として昇華出来ていると感じた
キャストの演技力も高く過酷なストーリー展開でも多少のカタルシスがある
ハリウッド映画のような上手い駆け引きもあり、良質な作品だと思う
北村匠海の演技が良かった

コメントする (0件)
共感した! 3件)
じゅん

4.5今の時代に観る価値のある、教養としての映画でもある一作

2026年2月3日
PCから投稿

エモーショナルな青春感が漂う映像にのせて描かれる、ゴリゴリの犯罪。観ていてかなり苦しくなる映画。

実際に似たようなことは日常的に起こっているのだと思うと、別世界の話のようでいて、決して他人事にはできないと感じた。

青春感と裏社会のギャップが作品にエッジを効かせていて、主人公の青年らにとっては「生き抜く術」として縋るしかない闇バイトが同時に「青春」になってしまうという皮肉さが苦しかった。

全体として時系列を組み替えたり、いろんな登場人物の視点から描いたパートがあることで、ラストに向けてそれぞれのキャラクターに感情移入できるようになっていた。

ストーリーが進むにつれて、彼らがなぜそうなっていったのかが少しずつ見えてくる。

登場人物全員が「本当にどこかに存在しているんだろうな」と思えるほどの説得力で、演技というよりも“生きている”という印象すら感じた。

キャラクターそれぞれの、どこかしら影があるような雰囲気やいでたちが、言葉にできない裏社会感を醸し出していた。

社会問題にもなっている闇バイト。

そこに手を染める人や、そのサービスを利用してしまう人。それぞれに理由や背景がある。もはや選択肢すらなく、手を染めざるを得ない人もいる。

根っからの悪人なんて人はほとんどおらず、実際はこんな感じなんだろうなぁという妙なリアルさが、余計に怖さになっていた。

どれだけ成り上がろうとしても、逃げ出そうとしても、一度悪事に手をつけてしまえばついて回る「愚か者の身分」。

ラストに全てが解決するわけではないことによって、一度ついてしまった身分を変えることは、そう簡単なことではないのだというメッセージを強く感じた。実際彼らはこの後も難しい人生を歩むことになるだろう、、、

文明もテクノロジーも進化した現代。

選択肢が増えたことで、昔ならありえなかった手法で一攫千金を狙うことが可能になってしまった。しかし、そのすぐ隣には昔では考えられなかったほどのどん底がある。

そんな社会格差と人間の脆さをリアルに描いた作品。

今の時代に観る価値のある、教養としての映画でもある一作だと感じた。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
おけん

4.5ねぇ、なにこれエグすぎる‼️‼️‼️

aさん
2026年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画館で観てたら声抑えられない

コメントする (0件)
共感した! 3件)
a

4.5エモーション三兄弟爆誕

2026年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

驚く

ドキドキ

カワイイ

今作は第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門に選出され、3人揃って最優秀俳優賞に輝いたと聞き、劇場で鑑賞したかったものの諸事情で叶わず今回配信での視聴。

社会問題になっている闇商売は、短慮な判断から恒久的な思慮のなさが恐ろしい結果を招き、他人の人生をボロボロにしてしまう。犯罪の意識は薄く人を馬鹿にした心根があり、タクヤやマモルは人を騙すことに優越感を得ながら“仕事“をこなす。
北村くんと林くんは本当の兄弟のように互いに想い慕い愛着が湧く存在になっていく素晴らしい演技をされてました。

それでも当初主演3人の視点が反復する故に前半は長尺に感じてしまった。
中盤から衝撃的なアンダーグラウンドの世界が走り出し、タクヤと梶谷の逃走劇や暴力的なシーンはヒリつくムード全開。殴る綾野剛や殴られる綾野剛が何でこんなに色気あるんだよと、彼が持つ慈愛溢れたキャラクターは唯一無二ですね。
クライマックスは今までにない切なく悲しいハッピーエンドだったと思います。

また、男だらけの出演陣の中で梶谷の彼女で木南さん演じる由衣夏がポジティブな可愛らしさがあり、それを声だけで楽しませる演技が多く、この世界のMVPだったことは間違いないです。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
月子