「原作と比べちゃうと弱いかな。」恋に至る病 ゴウさんの映画レビュー(感想・評価)
原作と比べちゃうと弱いかな。
内気な性格の宮嶺望と、クラスの人気者の寄河景とのラブ・ストーリー。
しかし、キャッチフレーズにもあるように、この恋は、純愛か洗脳か?
人を惹きつける力を使って、思い通りに人を操作できるとしたら?
人によって結末の捉え方が分かれる作品です。
ちなみに映画版は、望が高校に転校してくる所から始まるが、原作では小学校の時の転校生。
小学生の頃からの景の立ち振る舞いがあるからこそ、高校生になった景の危険な香りを素直に感じる事ができたが、映画ではその期間がなく展開も早い為、景のキャラクター性の説得力が弱く感じた。
また、小説と違って人物の心情が言葉として描かれない為、何を思っているのか分からない作りになっており、より考察のしがいがあるような作りになっていた。
あとは、イジメや自殺を扱った作品の為、テーマとしての重さがあるものの、原作に比べると大分マイルドな表現となっていた。個人的には、もっとハードに再現してもよかったのではと感じた。
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