「溶けぬ心傷」MELT メルト MARさんの映画レビュー(感想・評価)
溶けぬ心傷
過去に辛い経験をさせられた女性が、故人の追悼会の知らせを受け地元に戻り…この記憶と決別すべく復讐を企てるが…といった物語。
終始、とにかく目を覆いたくなるような展開。
過去に「三銃士」と呼ばれるほど仲良かった男2女1の3人組。思春期に入り、男子2人は過激なゲームをやり始め…。
これからも仲良くやっていきたい思いや淡い恋心、酒飲みで荒んだ母にどこか心此処にあらずな父…。そんなものが複雑に絡み合い、雁字搦めに抜け出せなくなっていくエヴァ。
エヴァ自身にも問題がなかったとは言えないが、あそこでの出来事は胸糞すぎる。そんなやつらは今ものうのうと…。加害者だけが何事もなかったかのように生き、逆に被害者の居場所がなくなるのは世の常か。
で、復讐といっても、これはどうなんだろう。。
これで奴らを叩き潰せたのか?いや結局は寧ろエヴァが異端者扱いされかねないような…。とは言え、こうなってしまう気持ち、すごくわかる気がする。
しかし、何故今になってアイスを置いたのか?まぁ、大人になった今も明るい生活ではなさそうだったし、幼少期唯一の心の拠り所とも言えた妹ともね。。
もうこれでやることは無くなった、といった心境にでもなったのかな?そして少女時代のエヴァの笑顔…これが君の望んだ結末なの?
こんな悲しいことは世界中のどこでももう二度と起こって欲しくない、そんなことを思わされた作品だった。
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