エディントンへようこそのレビュー・感想・評価
全49件中、41~49件目を表示
爆笑と胸糞悪さが同時に襲ってくるコメディー/ポリティカルスリラー
一番の笑いどころは、事態がどうしようもないことになった直後に、全く脈絡なく外部のテロリストグループが乱入してくるところ。二番はガンショップからフルアーマー・ホアキンフェニックス!。陰謀論、人種デモ、パンデミック、データセンター建造を巡る地方政治に加えて痴情の縺れと、とにかく現代社会に存在しうるあらゆるトラブルを一か所に集めて点火する、まさにカオスの祝祭。当事者のアメリカ人には笑えないかもだが、ここまで徹底されると製作者の底意地の悪さに笑うしかない。結局お前が一番美味しいところかっさらっていくのかよ!?もう一段はっちゃけてもらって町ごと灰塵と化してくれてたら満点だったのに…。そういう安易なカタルシスを与えてくれないのもまた性格が悪い。ホアキン・フェニックスがさんざん鼻面を引き回された挙句、邪悪な「母」の支配からは結局逃れられない…という大筋は前作「ポーは恐れている」と実は一緒の話?
対岸の火事エンタメ
今だからこそ揶揄れるコロナ禍のあれこれ・アメリカ社会のあれこれを、前半は比較的真面目(?)に・後半は面白おかしく観せてくれたな〜という感じ。
アリ・アスター監督作の中では1番観やすい作品だった。(それゆえに物足りなさを感じるファンも多そう)
『アリ・アスター作品といえばこう!』みたいなものにこだわっていると、肩透かしを喰らうから要注意。
肩透かしを喰らって気持ちよくなれた方とはお友達になれそう。
主人公が銃器店から出てくるのを待ってる間、おそらく誰もが「これ絶対ランボーやるやつじゃん」と思った(期待した)はず。
コロナ禍をテーマにした作品ではあったけれど、あくまで「あの時のアメリカ社会」とか「アメリカの抱える問題」を観ている感覚だったので笑えた。そして、それを笑う自分の悪趣味さをアリ・アスターに見透かされているようでなんだかとても居心地が悪い。
1番印象に残ったのは、
「黒人もヒスパニックを嫌っている」的なセリフ。
白人と黒人との対立にすら入れない、それ以外の人種がある。白人からも黒人からも下に見られ疎まれる人種が。
もし自分がアジア圏を出たら、そんな人種差別問題は決して他人事じゃないんだよなあ…。
平和な日常のありがたみを妙に痛感させられた。
年末(気が早い)にいい映画を観られてよかった。
ゼーゼー言ってるホアキン・フェニックスのせいで、自分まで熱がある気がした。帰り道はマスクをした。
(アリ・アスター+ホアキン・フェニックス)✕A24=クセ強でクセになる
公開初日@TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
いやはや、久しぶりのアリ・アスター。
そして、もはや「専属俳優」のホアキン・フェニックス・・・って、AVじゃないんだからねw
前作の『ボーはおそれている』はロッテン・トマトで「神経症的オデッセイ」と評されたらしい。Wikipediaによると「日本公開時のキャッチコピーは「ママ、きがへんになりそうです。」だった」とある。確かに私も「監督、客のきがへんになりそうです」と言いたかったのを憶えている。
さて『エディントンへようこそ』だ。
予告編では単に“EDDINGTON“だったので「〜へようこそ」は余計だと思えるが、配給は原題通りに地名だけをきっぱりと置くことに不安を覚えるらしい。
しかしこちらはエディントンを目指す観光客でも何でもないので「ようこそ」と言われても違和感しか残らない。
---------------------------------------------
それはさておき。
アリ・アスターは今度はどんな時空間の歪みを見せてくれるのか。
予告編を観た限りでは、コロナ禍のさなか、小さな田舎町でマスク着用の是非を巡って分断が進み・・・、という、なんだかふつうの社会派ドラマに見えたのだが。
蓋を開けてみたら、確かにきっかけはコロナだった。
ところがそこに、あの国の持つ壮絶で根深い社会問題がこれでもかと積み重なってゆく。
白人vs黒人vsヒスパニックvs先住民の確執、保守的な中高年vsブラック・ライブズ・マターの若者たち、保安官vsアンティファ、陰謀論とカルトに染まる人びとと家庭崩壊、かつて銅の採掘で栄えながら寂れてしまった街、再興するためのデータセンター誘致計画の推進派と反対派の対立、そしてこれらの問題への対処を巡って紛糾する町長選・・・。
こうしたアメリカにありがちな、同じような問題のいくつかを抱えたコミュニティも、現実にあることはあるとは思う。
アリ・アスターの脚本が秀逸なのは、それらの問題をエディントンという架空の小さな田舎町にあり得ないほど「全部入り」でブチ込んでしまったことだ。
しかも最初からそれは露呈していない。
一見ゆるゆるとした田舎町の水面下で徐々に熱せられ、住民たちにとっての「些細だけれど現実的で切実な問題」に変換され、問題同士が絡み合う。一つの綻びが次の問題の導火線となる。
ここに、ジョー保安官(演: ホアキン・フェニックス) の妻(演: エマ・ストーン)の夫婦関係と、同居して間もない陰謀論者の義母とのストレスフルな日常が重なって、ジョーを追い詰めていく。
この、ごく個人的なストレスが、町に潜在する数々のストレス源によってじわじわと加速されていくプロセスの見せ方がすごい。
やがて、正気と狂気の狭間をふらふらと蛇行するような精神状態のジョーが、ライブ配信で決定的な一線を超える。
そこからの常軌を逸した展開は実にスピーディで、エンタメ度の高さとスリルを感じた。
しかしアメリカの極左テロリストたるアンティファは、プライベートジェットで乗り込んでくるのか? すごく潤沢な資金力だなw ←ってそこじゃない。
アンティファの登場と最終決戦は、ここまで来ると荒唐無稽さの頂点を迎える。もはやジョーの悪夢の中の出来事にしか見えない。
そしてラストで含みを持たされたのは、ジョーの陰謀によって町長とその息子の殺害犯に仕立て上げられ、アンティファの爆弾で吹っ飛ばされながらも一命を取り留め保安官補に復帰したマイケルの存在だ。
傷だらけの顔となったマイケルが砂漠で淡々と銃撃の練習をしているシーンは、植物人間状態になりながらも次期町長となったジョーの行く末を暗示させる。
エンドロールに掛かってロングショットで浮かび上がる、完成したデータセンターの仰々しくも安っぽいネオンサインはとてもシュールに見えた。
テック企業に牛耳られているアメリカ社会への皮肉なんだろうか。
---------------------------------------------
この作品で、アリ・アスターは「わかり合えなさ」と「分断」と「破綻」を徹底的に描いた。
それも『シビル・ウォー』や『ワン・バトル・アフター・アナザー』とは違って、パロディの風味がキツい、非常にクセの強いトーンでだ。
そのキツい匂いが、鑑賞後もまとわりついていて困惑する。
予想はしていたが、相変わらずクサヤのような作品を作ってくれるものだ。
こうなると、じゃあ、次は何を作るのか?と気になって仕方がない。
色々考えさせられる面白さがあった!
事前情報をあまり入れず、ペドロパスカルみたさに試写会鑑賞しましたが、途中から展開ががらり、全然想定してない方向に話が進んで行って、びっくり見入ってしまった。
コロナ禍を振り返るのにとても良いタイミングで、最近の不安定な世界情報、内向き志向に繋がって、SNSがもらたしたマイナス面など上手く演出されていて、見応えのある映画でした。
個人的には銃撃戦はあそこまで長い尺いらないかな。
それなりに大物だと思ってた
こないだ試写会にて鑑賞してきました🎬
保安官ジョーにはホアキン・フェニックス🙂
今回は最初から微妙な立ち位置で、それが後の展開に大きく関わっていく。
マスク反対派で、喘息持ちだから呼吸するのに邪魔だというのは本人の弁⚠️
段々と追い詰められていく男が、これほど似合うのもホアキンのなせる技か。
引き込まれるに足る演技でした👍
テッドにはペドロ・パスカル🙂
それなりにやり手の市長で、話術はうまい。
しかし息子とはすれ違っていたりする。
この人間味が、彼を身近に感じさせるのに一役買ってました🤔
ジョーの妻ルイーズにはエマ・ストーン🙂
陰謀論にハマり、ついにはカルトの信者になってしまう。
魂が抜けたような表情は流石でしたが、出番が少ないのが残念でした😥
カルト教団の教祖ヴァーノンにはオースティン・バトラー🙂
伝説のロックスターになったり、孤高のライダーになったりと忙しいですね😳
しかし、怪しいは怪しいんですが…エマと一緒で出番が少ない😔
演説シーンはいかにもでしたがね👍
小さな町の選挙戦が、巨大なうねりとなって町をのみ込むさまはまさに炎上スリラーでした。
SNSの通知が鳴り止まず、何をしても動画が出回るような現代の恐ろしさ。
2人の小競り合いは、どうなっていくのか…後半はちょっとビビります😰
結局ジョーは後遺症があるものの生き残ったということでいいのでしょうか❓
私はそう解釈しましたが🤔
アスター監督の映画は初見ですが、独特のセンスが光りますね。
監督のファンならば、楽しさ倍増は間違いありません👍
上映後のトークショーでは、早稲田大学教授の女性の方と、映画感想TikTokerしんのすけさんが登壇されていました🙂
一般公開は、12月12日からですね🫡
現代のゴッタ煮寓話。
先ず、、予告で散々【アメリカの、とある田舎町が…新型567のパンデミックを境に滅びた…】みたいに煽ってたのに、、
全然…滅んで!ねぇじゃねぇかぁぁぁぁ!🤬
ん?、、いや、滅んでない方がイイんだけどさ、実際🙇♂️
あたしゃぁ、てっきり…«マスクする派😷»の市長派閥と[マスクなんてクソ食らえ派]の保安官派閥が、
“今日は皆んなに…ちょっと〇し合いをしてもらいまはす”的な感じでバトロワるのかと思ったよ!
んで、最期には【そして、誰もいなくなった☠】みたいなさぁ。
全く思ってたんと違った😅
正直…登場人物、殆ど全員…ロクデナシ😖😮💨
過去にワケ有り!そうなイッちゃってるホームをレスしちゃったオッサン🤪🍾と、
エスケープゴート🐏にされそうになって…それ以上の破茶滅茶に巻き込まれた哀れな黒人警官👮♂️と、
事件のキナ臭さに勘づいて、独り…真実に近付いたネイティブ🦅の血を受け継いでそうな警官だけが、
善人と云うか、無垢と云うか、罪が無いと云うか…
ホント…惡いヤツ程、枕を高くして眠るって謂うけどさ、、
観た後の…何とも言えない独特な後味の悪さ?😰
アリ・アスターらしいケレン味は、嫌味ったらしいくらい感じたよ。
マスクを《する・しない》もさ、
そりゃぁ2025年の今だったら、個人の自由で納まりつくけど…当時じゃ、やっぱマスク😷大事って思えたし、
そんなの単なる«こじつけ»じゃんって一蹴出来そうな陰謀論に、ドップリ浸かってガッチリ嵌ってしまうのも、世界中が…あの言い知れない終末的な不安で押し潰されそうな時だったら…致し方無し?とも思えるし、
それに…アンティファは碌でもねぇ連中って印象付ける表現をしてるのが、中々根性有るね!って感心したし、
スマホ一つで誰もが情報配信者に成れて、思わぬビッグチャンスを掴めてしまう功罪も在ったし、
もう…本当に色々とゴチャゴチャしてた。
でも、それでも噺が破綻せずに無茶苦茶になってないのは…本当に凄い😅
ただ、じゃぁ、底値無しに面白いか?って言うと、ソレはまた別。
『ミッドサマー』ん時は、禍々しくおどろおどろしくて…でも、なんつーか、最期はちょっとスカっとする様な爽快感ちゅうか…清涼感が在ったから、面白かったんだけど。
今作は、ムカムカやイライラ、不快感が、『ボーは…』ん時より深い😁
町ぶらら珍ぶらり。
2020年のコロナ禍、ロックダウン中のニューメキシコ州の小さな町エディントンの保安官ジョーに起こる話。
とあるスーパーでの買い物中、マスク非着用のジョーとマスク着用の市長テッド、マスク着ける着けないの口論で対立、それを機に市長選に立候補することになるジョーだったが…。
大筋のストーリーは理解出来るけれど何か解りにくい。ストーリーの起伏もあるけれど弱いから眠くなる…とは書くもののホアキンさんの画力なのか何故か観てられる(笑)
喘息持ちでコロナ禍、市長と息子殺っちゃって、部下を犯人にしたてて成功と思ったもののコロナ感染で死ぬ!?なんてオチが過ったけど全然違った(笑)
「ボー」なんちゃらでもそうだったけれど、ホアキンさんようチンコだすなって印象、作品作品で印象が変わるホアキン超カメレオン!あと観てて息苦しくなるから喘息持ち設定やめて欲しい!(笑)
ぐちゃぐちゃ
コロナ禍のニューメキシコ州の架空の町エディントンを舞台に、マスクが嫌だと拗らせた保安官が市長選に出馬して巻き起こる話。
自分が作った訳じゃねーとか言ったらほぼみんなそうなんだけど、マスク着用に反発する保安官が、市長の任期満了に伴い出馬するとか言い出して、保安官事務所を勝手に選挙事務所にしちゃって、と展開していく。
なにがしたいんだこいつは?なガマン出来ないヤバい主人公が、この人要りますか?な嫁に翻弄されつつぶっ壊れて暴走し始め、やっとこ面白くなたと思ったら、ドローン登場で「はぁっっっ!???」
まあ、それが面白さの要素になったものの、結局ラストはなんじゃそりゃ?そして嫁は意外性も何もなし。
結局のところ、アメリカ人はバ◯ばかりとでも言いたいのか?
残念ながら自分にはハマらなかった。
⭐︎3.4 / 5.0
12月12日(金) @映画館
エディントンへようこそ
---
誰一人としてマトモな奴がいねーし🤪テッドがあんなんなるぐらいから一瞬面白くなるけど最後まで溜息出まくりアリ・アスター
---
#movie 🎬2025
#備忘録
#エディントンへようこそ
#映画
#映画鑑賞
#映画レビュー
#映画好き
#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい
全49件中、41~49件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。







