劇場公開日 2025年12月12日

エディントンへようこそのレビュー・感想・評価

全136件中、1~20件目を表示

4.5価値観の相対化が分断をあおる現代のノワール西部劇

2025年12月14日
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鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

驚く

アリ・アスター監督が娯楽性を保ちつつ、現代の問題へのチューニング精度を一気に高めたことは嬉しい驚きだ。監督の過去3作は、謎の呪いで家族が崩壊する「ヘレディタリー 継承」、北欧の楽園のような村を訪れた若者たちが地獄を見る「ミッドサマー」、不安症の中年男が母の葬儀に向かう途上で災難に見舞われる「ボーはおそれている」。これらはいくらかの現代性を含みつつも、オカルト、カルト宗教、不条理な展開といった要素により、大半の観客から自分には直接関係のないフィクション、娯楽作として鑑賞されただろう。

だが最新作「エディントンへようこそ」を観て揺さぶられる感覚と感情の切実さは、アスター監督の過去作とは大きく異なる。本作を端的に形容するなら、パンデミック期のノワール西部劇。主人公の保安官ジョーは喘息持ちのため厳格なマスク着用ルールに反対し、情緒不安定な妻ルイーズと陰謀論者の義母にも悩まされている。ロックダウンを実施しマスク着用を義務付けた市長テッドと反目し、ジョーが次期市長選出馬を決めてからは、SNS動画のフェイクニュースで中傷するなど対立が激化。市長の息子が加わるブラック・ライブズ・マター(BLM)の抗議デモ、ルイーズに接近するカルト教祖、遠くから来た武装テロリスト集団などもからみ、かつての静かな田舎町エディントンに混乱と暴力と破壊の嵐が吹き荒れる。

往年の西部劇と言えば、町の住民と秩序を守る保安官は絶対的な善、住民の生命や財産を脅かす無法者や“蛮族インディアン”が絶対的な悪だった。だが、“世界の警察”を自認していたアメリカがベトナム戦争で失敗し、ニクソン大統領が違法行為で辞任し、CIAによる反共イスラム勢力への支援が中東や西アジアの問題を一層複雑化して911テロの遠因にもなり、自分に不都合な情報をフェイクニュースと言い放つトランプが2度大統領に選ばれたこの半世紀ほどを経て、もはや絶対善のリーダーなど誰も信じなくなった。誰かにとっての正義は、別の誰かにとっての悪。つまり善悪などの価値観は相対的なものだということを、大勢が受け入れるようになった。また価値観の相対化には、「自分の考えが正しく、異論はみな間違い」という偏ったメンタリティを助長する負の面があり、それが分断をあおる現状もある。

脚本も担うアリ・アスターは、考え方や利害が相容れないキャラクター(または勢力)たちの間で緊張が高まり、やがて対決を迎えるという往年の西部劇のフォーマットを下敷きにしつつ、コロナ禍、陰謀論、フェイクニュース、カルト、テロリスト、BLM、社会の分断などなど、あまたの現代的な題材をごった煮のごとくぶち込み、怒涛のストーリーテリングで観客を圧倒する。エディントンで巻き起こる騒動の多くは、マスク論争を筆頭に、私たち自身や身近に起きたこと、昨今の報道で見聞きしたことと重なる。だからこそ、ジェットコースターに自ら乗り込んで体験するかのごとく、不安、恐怖、衝撃、余韻がよりリアルに、切実に感じられるのだろう。

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高森郁哉

3.0make America normal again…

2025年12月19日
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 病めるアメリカといえば「タクシードライバー」ですが、未だにと云うか、さらに病んでるアメリカ描いてどうするよ、が、私の印象です。

 パンデミック
 偏り続けるソーシャルメディア
 陰謀論
 人種間の隔たり
 銃の所持
 話し合うことより論破すること

 そんなアメリカの病巣が、呼ばれてないのにやって来る。善良な(あるいは、善良だった)保安官たちの身に降りかかる。彼らがスナイパーライフルで撃ち抜こうとするものって、何だろう?。

 アメリカを、再びまともに…

 この映画は、そんな思いで創られたのか、それとも自虐ネタで、自らを嗤いとばそうとしたのか、どちらかしら。ラストは、果てしなき負のループを暗示してましたけどね。ブラックユーモアにしても、ブラックが過ぎて、お先真っ暗です。「シビル・ウォー」同様、それがA24といえば、それまでですが…。だからこそ、みんなで観てね。そして、誰か、何とかして。

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機動戦士・チャングム

3.0真実と虚実を考える

2025年12月18日
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「ミッドサマー」のアリ・アスター監督、ホアキン・フェニックス主演の
コロナ禍真っ最中の小さな町の選挙から大事件までを描くスリラー映画。
あのアリ・アスター監督の作品なんで身構えて観ちゃいました。
そういう意味では普通に近かったのかもしれません。
正直分かったような分からんような映画でした。
真実が何で虚実が何なのかをずっと考えながら観る映画です。
小さな町エディントンでの出来事と
全米を揺るがす事件がどう繋がっているのか。
人間は何を信じて動いているのか。
今流れているニュースも本当なのかフェイクなのか。
そんなことを考える映画っていうことでいいですか。

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tom

2.0なにか起こりそうな画▶突拍子もない展開の繰り返し

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

ドキドキ

寒色の不気味な空気感が続いて、
突拍子のない展開とスプラッター描写。
深く読み解く気にもならない。

「なにか起こりそうな画作り」は
終始ワクワクしたので★2。

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しュちゃん🥹

3.0何が何やら

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

爆発やら重機関銃持ち出したりして派手さはあったけど、
さっぱり分かんない。
ドローン飛ばしてた勢力はいったい誰?そして何故?
ホアキンのフェニックスが凄いって事だけは分かった。

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みのまる

3.5ホアキン劇場

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

グランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞
1/3くらい入ってました

A24制作でアリアスター最新作てことで
あれから5年、コロナ禍冒頭の他人種国家アメリカの
地方都市?市長選やらBLT問題でどうなる、どうする?
ってコメディかと思ったら、
陰謀論やらフェイクニュースで話は思わぬ方向へ

クライマックスは手に汗握る展開
面白かった
ホアキンは何かの賞を受賞するのではないでしょうか

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ぼろんてーる2

3.5眩暈がしてくる

2025年12月18日
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怖い

興奮

斬新

なんといってもホアキンの演技にゾクゾクする。簡単に理解できる内容ではないが、予測できない展開や映像の面白さに集中力も増してくる。

SNSや非常事態に翻弄されてしまう私達は、なんと危うい存在なんだろう。観ていて頭がクラクラする。これは過剰演出ではなく本当に起こっている事で、誰しもが成りうる状況を、ときに外側から、または内側から眺めることができる作品であった。

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映子

3.5コロナ渦 三密避けてたのを 思い出しました。

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

さて内容は ラストの黒服テロリストが なにもんですか??
と 気になってしまいました。
ストーリーも面白かったし へんてこりんなのも多くいて
アメリカの多様性垣間見られました。
他の作品とは比べませんが そこそこおもろかってん。

明日はアバター....上映時間が 長すぎるちゅーねん。(゙ `-´)/

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Hammer69

4.0前日あまり寝れてなくて…

2025年12月18日
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残念! 前日あまり寝れていなくて途中で少し気を失ってしまった。ただ最初の1時間ぐらいはとても楽しく鑑賞できていたので、体調が万全の時にもう一度鑑賞するつもりです。

個人的にはこういう“てんこ盛り系”大好きです。コロナ禍の窮屈な生活や人間関係によるストレスがSNSによって増幅されていき、地域社会や人種を分断し、最終的には殺し合いまで発展してしまう。「そんなことあるかよ!」というツッコミを入れたくなる気持ちはありつつも、そこにアリ・アスター監督ならではのユーモアや皮肉が絡んでくると不思議とすんなり受け入れられてしまうんです。

自己主張や顕示欲が強い人がSNSという自己メディアを無責任かつ戦略的に活用し始めるとどのような結末が待っているのか……映画の展開は大袈裟ですが、これは決してアメリカだけの話ではなく、確実に日本を含む世界でも十分通ずる内容、現在も進行中の物語だと思います。自身の価値観は本当にそう信じているのか、それともいつの間にか何者かによって洗脳された賜物なのか、考えればキリがないですが、こうした点についてもう少し自身の考えを整理してからもう一度観に行きたいと思っています。

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fish_words

3.0なんか、よくわからないまま終わった 画的にはおもしろかった

2025年12月18日
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なんか、よくわからないまま終わった

画的にはおもしろかった

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jung

2.5やっぱりアリ・アスターだわ…💧‬

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

ホアキンだから仕方ないけど
途中からずっとポーみたいになってた

ゼーゼー苦しそうに走ってるのとか
刺されるのとかグロいのも
夢に出そう🤮🤮🤮

いずれにしても、
やっぱり苦手な分野だわ…💧

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rin*

3.0なんか普通。

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

みんな大好きアリ・アスター監督の最新作は、ホラーじゃなくて、アメリカの田舎町の保安官がコロナ禍に市長に立候補するドラマということで観に行きました。

なんか普通。

前作で巨大なち○こモンスター出して、あれ?なんかこの監督、ち○こに思い入れあるのかな?あるよね?みたいに思ってたら、本作もホアキンのち○こ見せてきた。

なんか女性とかセックスにコンプレックスがあるんでしょうね。筒井康隆先生の小説に近いもの感じます。

精神的に成熟した女性は出てこないんですよね。ホラーから離れると、そういうところが出ちゃってますね。

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minavo

3.5ネガティブな方へ

2025年12月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

ドキドキ

マスク騒動、アメリカも同じような事起こってたんだぁ。マスクしなきゃ入店させないみたいな…、日本人だけだろっとモヤモヤしてた側だから、あんな片田舎でも価値観違いの小競り合い…。そこから悪い方悪い方にSNNの拡散もウンザリ…ネガティブばっかり…差別…暴動…家族でさえも其々がそれぞれの価値観で生きてる。心ひとつになれない…今の私のモヤモヤと同じです、アリアスター監督の言いたいこと受け取りました。

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ガンビー

4.5嫌いではない

2025年12月17日
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怖い

知的

ドキドキ

手のひらの上で転がされてる感じが良かったです。
結局最終的には支配層の人間の思惑通りに騒ぎが収まり収束した。
最後に結局同じ支配層側の人が変わらず手引きしてたのでw

こういうの分からないとつまらないだろうな。

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木曽

1.0最後まで観て!やっぱり

2025年12月17日
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半分観てつまらないので帰ろうかと
思いましたが、いやいや!
クライマックスの結末はきっと面白い筈だと我慢して最後まで見ましたが
やっぱり意味不明だった!!
年間5〜60本の映画を観ますが本年断トツに退屈な一本

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Naki

4.5アメリカへの憧れを全部ふっとばしてくれる映画

2025年12月17日
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ついついアメリカというと
摩天楼立ち並ぶオシャレで先進的な国を
イメージしてしまうけど
それはほんの一部の話で
実際ほとんどの土地は草も生えない
ただのだだっ広い広大な土地です

そんな中にぽつんとあるエディントンは
まさに等身大のアメリカ
ホームレスまでも正当性を主張する国

新しい概念や最先端の技術も
たくさん生み出してきた国ですが
それは本当に上澄みで
ゴミのような議論とアイデア出しが大半の日常

大統領やビルゲイツならつゆしらず
本当に正しい意見なんて一般人に必要?
全員が主張する国にとって必要なのは議論ではなく
結果とポジショントークと顔のよさだけです

かわいい女の子に近づきたいだけ
出世したいだけ
奥さんを辱めた復讐をしたいだけ
主張は方便で、本心はいつだって人間的

白人女性の
「私は偽善者よ!あなたがこちら側に立つべきなのよ!」
には思わず笑っちゃいました
もう、むちゃくちゃだ

まっとうに見えた主人公までも
都合が悪くなったら「問題を起こすのは黒人」
という方便に頼ってしまう始末
恐ろしい国、アメリカ

もちろん揶揄や誇張こそしてありますが
今のアメリカにあるのは差別ではなく
方便であることを浮き彫りにしたすごい映画

日本に住んでると
なんとなく空気を読まないといけないことに
疲れちゃうときもあるけど
基本それなりに真っ当だから
みんなほんとうにえらい

日本に生まれてよかったと
心の底から思いました

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mehy

3.5カオス…

2025年12月17日
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全編、意味不明だった。人種問題を嫌な感じに絡めてきて不快。
不条理劇、ホラー系が苦手なのでアリ・アスター監督作品は初めてだけど、ホアキン・フェニックスとの相性は抜群。
『ボーはおそれている』と『ミッドサマー』が気になりつつ、怖そうで観れずにいるけど、そろそろ観てみようか。

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akkt0624

3.5Eが確かに変だ。

2025年12月17日
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かなり変な映画だったので、レビューを書く気になかなかなれない、。
怪作ばかりのアリ・アスター監督だがアメリカは皆んなが皆んな自分勝手で救いのない国であることを、小さな街の小さな出来事の連鎖(最後は大きな事件)に全部詰め込んでとてつもない混沌の世界を作り上げてしまった。って感じでしょうか?
監督は「銃をスマホに持ち替えた西部劇」であると表現してるように、全編にわたって象徴的にスマホのスクリーンが登場する。もはやスマホは現代人の身体の一部になりそこから媒介するものが日常を作り出し、世の中をも動かしてしまう(それはよく分かる)。
保安官のジョーはコロナ禍で虐げられた人の味方で正義感から市長選に出たと思いきや自分の妻の秘密を暴露してまで選挙を有利にしようとしたり、怒りからライバルの現市長と息子を殺害する暴挙に出て更には部下に罪をなすりつけようとする。妻も義母も街の人々も登場人物の誰にも共感出来るとこなど何もない。おまけに後半は謎のテロ集団?との銃撃戦に突入してしまいぐちゃぐちゃの展開に、。ラストの終わり方は意味深だが伝えたかったのは何なのか?普通の人の私には理解が追いつかなかった。
評価はどうしていいかわからないので並にしておきます、。

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アベちゃん

3.5タイトルは楽し気だけど💦

2025年12月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

斬新

そう言えばマスク警察とか電車内でマスク無着の人に怒鳴ってるおじさんとかいたなぁ
そんなコロナ禍アメリカの小さな町で巻き起こった奇怪なスリラー

「何でそうなる💦」痛烈過ぎる爆発的なストーリーについて行くのに苦痛さえ感じた
雄大な景色やどこか西部劇を彷彿させる町並み
ホアンキン・フェニックスの徐々に暴発していく鬼気迫る怪演には目も精神も引きずり込まれたけど…

アメリカ社会が抱える人種や銃問題
ストーリーの鍵にもなるソーシャルメディア
誰もが不安や不満を抱えながら自己愛や
自己正義に縛られ自身をコントロール出来なくなっている人が増えている現社会
現実の歪みをアリ・アスター監督が自ら炎上させた野心作にも思えなくもなかったが
「なんで?」「あれは?」?なばかりな結末も腑に落ちなかったし人にはオススメは出来そうにないですねぇ
たまたまにしてもクリスマスシーズンに似合わないしね💦

病んだ妻役エマ・ストーンの登場シーンがもう少し欲しかったなぁ

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ねもちゃん

4.0もはやアメリカに「西部劇」は存在しない。

2025年12月17日
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本作は、もはや現代アメリカには「正義としての暴力」を支える物語が存在しないという冷酷な事実を、西部劇文法をというアメリカ映画の古典的文法をあえて用い、それをことごとく意図的に解体して主張していく。

保安官、辺境の町、無法者、決闘、街は救われる、という西部劇の典型的記号を配置しつつ、現代が舞台の本作では善悪の対立も、正義の決闘も、救済のカタルシスも成立させない。ことごとく裏切ることで現代アメリカの問題点を浮かび上がらせる。
主人公は秩序を守ろうとするが、理念を語らず、敵を名指しせず、自らを物語化しない。その沈黙は倫理的ではあるが、分断と過激化が進む社会においては致命的な弱さとなってしまう。語らない者は中立ではなく「怪しい存在」と見なされ、やがて主張ある者たち――過激派、扇動者、物語を操る者――ここでは義母であり、妻であり、妻の相手、に利用され排除されていく。


後半の展開は、確かに理解不能な面がある。ただこの理不尽な暴力は欠落ではなく意図のように感じる。誰が敵で、なぜ狙われるのかが最後まで曖昧にされることで、観客自身が「理由なき敵意」に理不尽に晒される感覚を追体験させられる。
あえて答えを与えないことで現代社会における暴力と正義の空洞、その中で沈黙する者の敗北を身体感覚に刻ませる。理解できないのではなく、理解不能であること自体がこの映画の正解であり完成形なのだと思う。

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暁の空
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