エディントンへようこそのレビュー・感想・評価
全171件中、41~60件目を表示
オチはどうなる
アリ・アスター監督の世界?
依然としてハリウッド作品不足感が続く中、公開規模も地味目で興行的期待も大きくなさそうな作品だが、エマ・ストーンの名前もあるし、そもそも今週は他に観たい作品も見当たらないので・・・」という消極的動機で観賞。
【物語】
2020年、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントンはコロナ禍の真っただ中。町はロックダウンで閉塞感に包まれる中、長年町の保安官を務めるジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致に熱心な市長テッド(ペドロ・パスカル)とマスク着用をめぐって対立。その諍いをきっかけにジョーは市長選に立候補する。
ジョーとテッドの選挙戦はヒートアップし、街の人々は憎悪と欺瞞が満ちたSNSにのめり込む。一方、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、ある配信者(オースティン・バトラー)の動画を見てから様子が怪しくなって来る。
【感想】
良く分からなかった。
実はやや寝不足での観賞で、前半睡魔と戦っていたことも原因の1つ。が、後半は目が覚めてすっきりした頭で観ていたが結末は??? 全編パッチリ観ていたとしても、作品の趣旨が明瞭に理解できた気がしない。
観賞後”ミッドサマー”的な、A24らしい作品だと言えるのかなと思ったが、後になってまさに”ミッドサマー”と同じ監督と知り、「そうか!」と納得してしまった。俺にとって”ミッドサマー”はどんな作品かと言うと、ものすごくインパクトが有って、ホラー映画以上に怖い!おぞましいとも言える作品は決して好きではないのだが、その印象は今でも鮮烈に脳裏に焼き付いている。
この2作から俺なりの勝手な想像をすると、この監督の目指すところは、観客を感動させるとか、知的な学びを与えるとかではなく、観客の感性に訴え、記憶に爪痕を残すことのように思える。人の心に潜む闇と言うか、欲望と言うか、衝動みたいなものを表に引きずり出して描くのがこの監督の真骨頂か。
登場人物が皆独善的に見えて、不快感を覚えこそすれ、今作もとても好きにはなれないが、観客の心をざわつかせることこそこの監督の作風なんだと納得することにしておこう。
現代の病を凝縮したかのような
2020年のコロナ禍、懐かしいね。そんな時代を思い返せるほど息詰まるマスク問題からスタート。
アメリカはマスクをしない選択をした人が大多数だと思っていたのでやや驚き。いわゆるマスク警察はここにもいたか。
マスク警察、銃社会、パターナリズム、グローバリズム、陰謀論…ラストまで含めてどんよりする内容だった。しかもこれが現実で起こりうるという事実に更に落ちこむ。これは疲れるな。
田舎町の銃ショップにガトリング砲がなんであんだよ!
ただ、この内容をエンタメとして全て詰め込んで、観客を引き込んでいく鬼才・アリアスターが改めてすごいなと感じた。
ボーの時のように、冴えない感じを出すホアキンフェニックスが適役。ペドロパスカルのキャスティングには思うところもあったが、この作品においてはベストだったと観て思った。
丑三つの村。
期待度◎鑑賞後の満足度○ アメリカ(USAです)という国というか土地の怖さ・不気味さ・不可解さを描いた映画だと思う。
①60年代前半に物心がつき、70年代前半にティーンエイジャーであった身としては、アメリカのTVを観て、アメリカの音楽を聴いて、アメリカの映画を観て育ったので、自然とアメリカ大好き少年となり高校生中頃までは「なんで日本人なんかに生まれたんだろう。アメリカ人に生まれたかった。(奈良の閉鎖的な因習深い田舎で育ったので尚更)」と真剣に思っていた。
ところが、高校生後半の頃(既に「スクリーン」とか「ロードショー」を愛読していました)に批評家さん達(当時は勉強になる批評家さん達が多かったなあ)が褒めていたのとカントリーミュージックが堪能できるということだけでロバート・アルトマンの『ナッシュビル』を観に行ってビックリ。
『アメリカって腐ってるやん!』と見事に私のアメリカン・ドリームをぶっ壊してくれました。
②でもこれでアメリカを嫌いになったわけではなく、以来清濁合わせてアメリカを見ておりましたが、
よくわかりませんでした。
申し訳ないけど、期待はずれだった
息苦しくするのは病なのか社会なのか
アリ・アスターは変な監督ながら何をしでかすかわからないハラハラはあるからすごく好きでついつい毎作見てしまう...
今作はアリ・アスターにしてはかなり開けたテーマ性だなと期待して鑑賞、しかしやっぱり手癖のように不穏と嫌な感じがずっと支配している...この不快感を味わいに行っているという意味だと個人的には結構好き
ロックダウンでお互いをマスクの有無でいがみ合うようになってしまったのは今考えるとかなり病的な時代であったななんて
しかしそこからどんどんBLMムーブメントに波及、これは当時ニュースで見ていても小さな町での暴動がおおきくうねり個人的な問題に社会的な問題にと雁字搦めになっていくという...
アリ監督がどういう意図をしてるかまではわからないにしろ社会的な差別であったりフェアではかったことに対して嫌だよねって雰囲気を載せてくるのは個人的にとてもそうだよね~って感じで共感が持てた、これが例えば過去作だったら極めて個人的な感情に基づく不快感や不気味を拡大されてぶつけられるものだから今回はとても飲み込みがしやすかった...というかこういう事あったよねってリアリティラインが曖昧だったからかこの時代がおかしかったのではっておもえてしまう
ある意味日本人だからこそそこまでなっていたのかなってこの曖昧さが生まれるのは美味しい視点だったんじゃないかなと思う、おかげで割と没入ができた
あまり理解できないラインとして、あんな小さな町...もといニューメキシコの辺境でもBLM運動をやることをやることの是非はおいておくにしてもBLM運動の人々がインディアンから領土を奪ったことにすら言及を行っているのはちょっとずれというか、登場人物の活動家達が問題を安易に混同させているように見れてなんだかなって気分
でもこの色々なテーマを混同させること自体SNSでめちゃくちゃ見るところだなって感じたのでアリ監督もしかしてSNSも嫌いだったりするかなと思いながら見てた、そしてその感覚だったら自分にもわかるぞって感じてた
ただ個人間でのいざこざが混ざりだすとこれがもう流石にエグいくらいに複雑になってくると...
陰謀論にハマる母とつきあわされる妻と思ったら妻も薄ら趣味の悪い創作をしとるし別の陰謀論にハマるし、BLMムーブに女の子目当てで始めたと思ったらその子を強奪してったりその腹いせで彼氏疑惑のある警官にあてつけたり...もうめちゃくちゃ
物語が進行するにつれてホアフェニがどんどんコロナだろって症状を顕示していくわけだけど後半まで行くとコロナとかどうでも良くなっている、むしろここまでガチガチに絡まってしまった思惑たちがコロナの症状のように文字通り思考を鈍らせ息をしづらくしているのではという風に見えた
もちろん自業自得だが社会的な要因のコロナにBLMに陰謀論にと抱えていたものと個人の抱える選挙戦と妻と犯罪との複雑にするすべてがが重症化として視覚化されたのかなって
そ~してやっぱり語りたい、すべてが重くのしかかったあとに訪れたガンアクションフェーズは妙な開放感を持っていてとても良かった
そもそものガンアクションが銃火と着弾の偏差がしっかり分けられてて他の映画じゃなかなか見ないような緊張感があってとってもいい見どころになっている、元々の映画全体を支配する不気味で鬱屈とした雰囲気とマッチして銃撃戦に異様なひりつきと緊張感が生み出されているのが良かった
解放があるって意味だと過去作もベクトルは違えど強い締付けをしたあとの解放はしてきた監督だとは思うけど今回はいい解放の仕方でとても好印象
ただラスト部分は手癖でてますよ~!って言いたくなる超絶嫌な母な部分がでててまだ囚われているな監督って感じも見えておもろかった、お前ボーで語りきったわけじゃなかったんだなって...
これぞアリ・アスターって感じですかね
意味不明
倫理観が無い現実を見せられる映画
アリー・アスター監督の映画はミッドサマー、ボーは恐れている、を見て幻想的な現実離れした、しかしそこに筋が通っている論理が感じられて好きだった。海外旅行みたいな、異世界に投げ込まれた感が好き。なので映画館に足を、嘘、暇だったから観た。
今回は異世界感がほとんどなく、現代のアメリカって感じだった。BLM運動、コロナ、保安官、銃社会、テロ、陰謀論、youtuber、歳の差婚、等々。普通の人で構成されてて幻想要素はほぼ無かった。
あとは、全員誰一人として倫理観が無いんだよね。宗教が無いというのかな。人間、自分が最も得するように振る舞うものだけど、あまりにもそれがむき出しだと、見ていて辛くなってくる。主人公の60代(?)のおじさんは性欲と名誉欲むき出し、若者は白人しかいない町でBLM運動しているがそれは名目で、本心は女の子を得ようとしている、主人公の奥さんはイケメンyoutubeの元に逃げちゃうし(その後歳の差が離れた性欲は性的虐待だ、おっさんに言うシーンがある、見てて辛い)。皆が皆自分の欲望だけかなえようとして、そこにストーリーが無いと言うか、そう、善悪が無い。
この映画何が言いたかったんだろ。謎。現代アメリカ人に宗教が必要というメッセージなら理解できるよ。
わちゃわちゃした前半ですが
後半から面白いです。
ペドロパスカルさんはあっさり撃たれちゃうけど
コロナ騒動で犯人は有耶無耶。あーコロナあるあるだなーと思いました。
みんな閉塞感でストレスフルで一触即発だったですよね。
後半はフォアキンフェニックスさん演じる保安官になりきって一緒にハラハラさせてもらいました!
しかし最後の最後は死ぬことすら出来ない生き地獄。悪いことはやっぱりダメだよねーと教訓になります。
そしてフォリアドゥの時はガッリガリに痩せてたのに今回はぽよんぽよん、やっぱりフォアキンフェニックスさんって凄い人だなと感じました!
私はペドロパスカルさん推しなんで観て良かったなーと思っています。
色々盛りだくさんな映画ですが人種や宗教や考え方の違う人がたくさんいる中での統治って大変だなと考えさせられました。
撮影監督がいつもアリ・アスターと組んでるパヴェウ・ポゴジェルスキか...
ミニチュア版のアメリカ
さよならエディントン
厄介おじさんを中心に、掴みどころのない会話をダラダラ聞かされる冒頭から睡魔が…
ロックダウン発令してるという割に、集会するわマスクしないわ至近距離でわめき合うわ。
会話が終わってからマスクしたりするし。
アメリカの実態は知らないし、日本も大概だったけど、え、こんな感じだったの?
選挙戦も子供じみた小競り合いや、現市長のネガキャンで面白みナシ。
奥さんが陰謀論にのめり込んだり、暴動が起きたり、色々出てくるけど散漫な印象。
ジョーが暴走しはじめるあたりから見られるようにはなるが、心情には理解が及ばず。
なんか意図があるかと思えば、ヤケになっただけ?
特徴的な筆跡のままわざわざ文字を書き残し、それに言及されても隠しもしない謎。
爆発とか、屋根突き破って落下とか、ガンショップからマシンガン乱射とかは、もはやコメディ。
逃走劇の緊張感はあっても、アンティファがジョーを狙う理由が分からんし。
しかも、それまで好き放題やってた住人がこの時だけ完璧なロックダウン状態で無人。笑
最後は“あの状態”で市長??
“コロナ”と“選挙戦”の2本柱を軸にしてくれればまだよかった。
テーマもジャンルもころころ変わって、そこが魅力になるでもなくただただ置いてけぼり。
誰一人好きにはなれず、行く末にも興味ゼロ。
邦題が合ってないし、画面は暗いし、尺も長いし…
スリラーとしても社会風刺としてもB級コメディとしても半端すぎて何も引っ掛からなかった。
早くこの町を去りたいと思い続けた2時間半でした。
全171件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。










