「具が多いけど何料理かわかりません。」エディントンへようこそ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
具が多いけど何料理かわかりません。
陰謀論者の説が実は本当だった、ってことですか?
データセンター建設計画は深く静かに潜行している影の巨大権力、世界を牛耳る巨大企業の重要施設建設計画で、「テロリスト」は巨大企業が差し向けた連中、どれほど無双しても田舎町だし権力者が闇に葬るから大丈夫、ってこと?
理屈っぽくてヘンクツで衝動的で自己中なくせに、若い妻にめろめろで猫なで声で「うさぎちゃん」呼び、あからさまに邪険にされても下僕のごとく足下に従うMオヤジなホアキン。役がしっくりきすぎ。
データセンター推進派の市長のベドロ・パスカルは外見は西部のジェントルマン。
もちろん企業からたんまり貰ってるし、側近の操り人形みたいだが、ホアキンほど不快ではないしペドロ・パスカル好きなので彼寄りに見て、具が多くてとっちらかり、あちこち転がる話を拾い上げてはそれなりに楽しめてはいました、途中まで。
市長を殺して偽装工作し、白人部下の人種偏見を煽ってもうひとりの部下の黒人青年に罪を擦り付けようとするジョーを追い詰めていくコロンボ的サスペンス、と思いきや「テロリスト」が出てきてドカンドカンバリバリと始ってストーリーごと全破壊。
居留地側のデキる警官・バタフライがあっけなくやられるに及んで、展開がばかばかしくて映画に寄り添う気持ちが失せました。
豪華な俳優たちを、惜しみなく無駄遣い。
アリ・アスターのお気に入りホアキンは「ボー」に続いてまた見せちゃって、個性派俳優よりもろ出し俳優と呼んでしまいそう。
巨大企業はエディントンにデータセンターを建設し、
常に誰かを自分に縛り付けておきたいルイーズのママは、自分に世話されないと生きていけない、どうあがいても一生自分から離れられないジョーという人間を得た。介護士もちゃっかりゲットで両手に花。
巨大企業とルイーズのママという二大権力が、屍累々の頂点に立って、それぞれ望み通りのものを手に入れ、しあわせになりましたとさ。
というお話に見えたんですが、あってます?
共感ありがとうございます。
その通り!
背骨がしっかりしてるワンバトルアフターアナザーとは全く逆のアプローチなんでしょうね。
セーラームーン呼ばわりはキモイです。
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