「No Peace」エディントンへようこそ ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
No Peace
アリ・アスター監督最新作はコロナ禍を舞台にした市長選がメインの作品で、1対1の構図からどんどん広がっていき銃撃戦や爆破まで起こってるのでさぁどうなると意気込みながら鑑賞。
コロナ禍初期の頃にあったマスクをするかしないかの押し問答が今作は最初から展開されていき、深夜での飲食店問題なんかも取り上げられており、懐かし〜と思いましたが、こんだけ町がマスクしてくれ〜って言ってるのになんでマスクしないんだろうと思いましたが、喘息持ちの設定を加える事によって確かにマスクするの辛いよなともなったりするバランスが妙でした。
そこからSNSのバズりでの拡散や、BLM問題、日本ではやはり馴染みのない銃の扱い、身近な人々との関わり合いなんかもたくさん含まれているので、ごっちゃごちゃしている感じは否めないんですが、とりあえず詰め込みつつのストーリー展開なのでジャンル変化しまくるところは良かったと思います。
しかしまぁ口論がメインなのでどうしても乗り切れない場面が多く、人と人との憎しみ合いばかり疲れてしまったのは確かです。
ジャンルが急変する中盤から終盤はもうハチャメチャになっていき、ガトリング含めた銃撃戦は突飛すぎましたが面白かったです。
エゲツないくらいの弾数で襲っていき、バンバン死んでいき、頭をぶち抜かれちゃったりもするので、ギリギリPG-12、R指定でもまぁ良いんじゃない?ってくらいのグロさではありました。
アリ・アスターにこのバトルを求めていたかと言われると悩ましいところですが、停滞していた雰囲気を打破してくれたところは良かったと思います。
ラストにかけてはよりカオスになっていき、正直どう取って良いのか分からずでモヤモヤした結果、ホアキンのち○ちんしか印象に残ってないです。
アリ・アスターとはどこか相性の悪さを感じてしまうんですが、次回作では逆転劇が起こるのか、そういうところにも期待して次回作を待とうと思います。
鑑賞日 12/16
鑑賞時間 9:30〜12:00
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