劇場公開日 2025年12月12日

「途中までは面白かったが」エディントンへようこそ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 途中までは面白かったが

2025年12月16日
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鑑賞方法:映画館

自分も喘息持ちだから、マスクをすると苦しいと感じる気持ちはわかる。コロナ禍でマスク着用が義務のようになっていた世の中を窮屈に感じていた。だから本作に登場する保安官ジョーの気持ちは少しわかる。でも、俺はマスク着けなくてもいいだろうなんて主張することははばかられる。コロナ禍はそんな世の中だった。
市長のテッドはジョーの妻と不穏な過去がありそうな雰囲気。マスク着用についての意見相違だけではない確執がある。そこにデッドの不正疑惑もあるとなると、ジョーが我慢できなくて市長選に立候補という流れはわからないでもない。ただ、ジョーには全く共感できない。
そこからどんどん状況が悪くなっていく流れは面白い。ジョーの自業自得でもあるが、よかれと思ってとった行動が負の連鎖をもたらすもどかしさはちゃんと描かれていた。あの「NO PEACE」のシーン。ここまでは、なんだこれ?と思いながらもちゃんと飽きずに楽しむことができた。
そこからクライマックスに向けての流れはちょっと訳がわからない。いつの間にか大掛かりな銃撃戦にたどり着いていた。違和感しかない。そのため、前半楽しんでいたのに全体としての印象はあまりよくない。アリ・アスター監督の前作「ボー〜」よりはマシだが、ちょっととっつきにくい作品になってしまった。「ミッドサマー」も別にわかりやすい映画ではなかったか。ちょっと期待しすぎたかもしれない。

kenshuchu
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