「アリ・アスター監督の世界?」エディントンへようこそ 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
アリ・アスター監督の世界?
依然としてハリウッド作品不足感が続く中、公開規模も地味目で興行的期待も大きくなさそうな作品だが、エマ・ストーンの名前もあるし、そもそも今週は他に観たい作品も見当たらないので・・・」という消極的動機で観賞。
【物語】
2020年、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントンはコロナ禍の真っただ中。町はロックダウンで閉塞感に包まれる中、長年町の保安官を務めるジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致に熱心な市長テッド(ペドロ・パスカル)とマスク着用をめぐって対立。その諍いをきっかけにジョーは市長選に立候補する。
ジョーとテッドの選挙戦はヒートアップし、街の人々は憎悪と欺瞞が満ちたSNSにのめり込む。一方、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、ある配信者(オースティン・バトラー)の動画を見てから様子が怪しくなって来る。
【感想】
良く分からなかった。
実はやや寝不足での観賞で、前半睡魔と戦っていたことも原因の1つ。が、後半は目が覚めてすっきりした頭で観ていたが結末は??? 全編パッチリ観ていたとしても、作品の趣旨が明瞭に理解できた気がしない。
観賞後”ミッドサマー”的な、A24らしい作品だと言えるのかなと思ったが、後になってまさに”ミッドサマー”と同じ監督と知り、「そうか!」と納得してしまった。俺にとって”ミッドサマー”はどんな作品かと言うと、ものすごくインパクトが有って、ホラー映画以上に怖い!おぞましいとも言える作品は決して好きではないのだが、その印象は今でも鮮烈に脳裏に焼き付いている。
この2作から俺なりの勝手な想像をすると、この監督の目指すところは、観客を感動させるとか、知的な学びを与えるとかではなく、観客の感性に訴え、記憶に爪痕を残すことのように思える。人の心に潜む闇と言うか、欲望と言うか、衝動みたいなものを表に引きずり出して描くのがこの監督の真骨頂か。
登場人物が皆独善的に見えて、不快感を覚えこそすれ、今作もとても好きにはなれないが、観客の心をざわつかせることこそこの監督の作風なんだと納得することにしておこう。
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