「皮肉が空回り」エディントンへようこそ ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉が空回り
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この間見た「果てしなきスカーレット」もそうだが、センスにあぐらをかいて内容が杜撰な作品を撮る監督がいる。
●前半の人物背景や社会情勢がわかりにくい。説明もそこそこに展開していくからだ。
特にアメリカの空気感やノリを描いているので、日本人には掴みづらい。
●主人公がキレて殺人を犯すわけだが、そのバックボーンが弱すぎてピンとこない。
平凡な男が突然と狂気に走るインパクトを狙ったのだが、そこに作り手の「ほら、そうくるとは思わなかったろ?」みたいな、なんというか嫌らしい下心を感じてしまう。
まあそうなんだけど、そこにいたるまでの背景の配置が上手くない。
●アメリカ社会を皮肉るのならもっと緻密に計算された脚本が必要なはずで、今作みたいに異様な世界のゴリ押しだとまったくノレない。
全体的に空回ってスベってるとしか言えない。
「ボーはおそれている」からの本作。アリ・アスターはアメリカの細田守になるかもな。
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