「意味が分からない?それがどうした?最高です。」エディントンへようこそ MOONさんの映画レビュー(感想・評価)
意味が分からない?それがどうした?最高です。
ずっと楽しみにしていた作品だったので、
久しぶりの公開初日に鑑賞。
週末の夜なのにお客さんは10人ちょい。
逆にこの人数がアリ・アスターの新作を本当に楽しみにして来たんだと思うとリアリティがある人数で嬉しくなる。
アメリカの過去や現在に渡る、ありとあらゆる闇や陰謀や差別やあれやこれやを全て同時に噴出させたようなカオスな街エディントンでの出来事が、コロナ禍において化学反応を起こして様々な場所で引火して行く。
前半、というか中盤過ぎまで陰鬱としたロートーンなシーンも多く、油断すると時折意識が遠のいてしまいそうになった。しかし!その貯めに貯めた前フリを全て回収しながら、すべてをぶち壊して爆発行く後半の爽快感たら無い!!終始画面を見つめながらニヤついてしまった。
ホアキンフェニックスもエマストーンもペドロパスカルも皆素晴らしい存在感。
評価が分かれる所は理解しますが、映画、が好きな人には本当に好きな作品である気がします。
だから私は絶対に劇場の大画面で観る事をオススメします。
p.s
作品を観て、よく分からなかった、というコメントを散見するのですが、全てを分かる必要なんかあるのでしょうか?私もこの作品を観て、細かい所なんて何がどうなってるのか正直分からなかったです。だけどどこか爽快で、音楽も素晴らしくて、なんかよく分からんけど最高に面白かった!それでいいのではないかな、とよく思います。
だから日本のフライヤーやポスターは説明書きだらけで、スーパーのチラシの如く、いつもカッコ良く無い。壁に貼れないものばかり。
観客に媚びた説明台詞ばかりに馴れてしまった人には、このような作品は意味不明なのかも知らない。けど個々の他人が表現する物など元来意味不明だと思うし、それをまた分かる範囲で個々に楽しめば良いんじゃないかな、と個人的に思います。
こういうどこか私的な感覚?で突っ走ってる作品とその監督が大好きなので、これこそが映画、と思いずっと応援しています。
乱文失礼致しました!
今回も噛めば噛むほど気持ち悪さが増すいつものアリ・アスターですね。
毎回自分の好きなテーマに当てはまるか当てはまらないかで作品の好き嫌いが分かれてしまう監督なんですが今作は当てはまりました。良くも悪くも毎回エグいんですよ。笑
非常に考察しがいのある映画を作り続ける監督でボリュームも満点で決して損はしないですね。
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