「対岸の火事エンタメ」エディントンへようこそ ものがたりのはざまのさんの映画レビュー(感想・評価)
対岸の火事エンタメ
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今だからこそ揶揄れるコロナ禍のあれこれ・アメリカ社会のあれこれを、前半は比較的真面目(?)に・後半は面白おかしく観せてくれたな〜という感じ。
アリ・アスター監督作の中では1番観やすい作品だった。(それゆえに物足りなさを感じるファンも多そう)
『アリ・アスター作品といえばこう!』みたいなものにこだわっていると、肩透かしを喰らうから要注意。
肩透かしを喰らって気持ちよくなれた方とはお友達になれそう。
主人公が銃器店から出てくるのを待ってる間、おそらく誰もが「これ絶対ランボーやるやつじゃん」と思った(期待した)はず。
コロナ禍をテーマにした作品ではあったけれど、あくまで「あの時のアメリカ社会」とか「アメリカの抱える問題」を観ている感覚だったので笑えた。そして、それを笑う自分の悪趣味さをアリ・アスターに見透かされているようでなんだかとても居心地が悪い。
1番印象に残ったのは、
「黒人もヒスパニックを嫌っている」的なセリフ。
白人と黒人との対立にすら入れない、それ以外の人種がある。白人からも黒人からも下に見られ疎まれる人種が。
もし自分がアジア圏を出たら、そんな人種差別問題は決して他人事じゃないんだよなあ…。
平和な日常のありがたみを妙に痛感させられた。
年末(気が早い)にいい映画を観られてよかった。
ゼーゼー言ってるホアキン・フェニックスのせいで、自分まで熱がある気がした。帰り道はマスクをした。
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