「アメリカ闇(病み)の縮図」エディントンへようこそ マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ闇(病み)の縮図
COVID-19蔓延期のアメリカ
2020年初頭から中国武漢から帰国した
シアトルの米国人感染者を皮切りに
アメリカで拡がっていった
COVID-19(以下コロナウイルス)は
たちまち4月までに1000万人の
感染者と10万人の死者を出すに至り
当時のトランプ政権は渡航制限
入国制限など水際対策に終始したが
最終的に50万人の死者を出すに至った
アメリカの第二次世界大戦の戦死者が
29万人である
という背景をベースに
北米南部ニューメキシコの小さな町
エディントンを舞台に巻き起こる騒動を
毎度賛否両論のアリ・アスター監督が撮る
サスペンススリラー
どうだったか
前作「ボーはおそれている」は
表現が先鋭的過ぎて
自分も乗れなかったけど
今作はテーマが明確で面白かった
要は現代アメリカの病みを縮図的に
エディントンに入れ込んで
真実(本当に起こったもの)と
事実(その人が事実だと信じているもの)
の相いれない部分をネチネチ
描き出していました
コロナウイルスで政府が全米に
マスク着用を呼びかけたことで
急速に広まった陰謀論(ディープステート)
その不安を受けてネットを
通じて信仰者を増やそうとするカルト宗教
黒人が白人警察官に一方的に射殺された
事件を受けて起こったBLM暴動
これらが蔓延する町に辟易とする
保安官ジョーは
自分のちょっとアレな母親ドーンを
16歳の時妊娠させ中絶させた
(あくまで母親談)因縁がある
現市長テッドとのマスクを巡る
見解の相違から次期市長選挙に
出馬を表明するのだが
自身も父親から虐待を受けた
過去のある妻ルイーズは
ドーンに辛い記憶を思い出させた
と激高し怪しさ爆発のカルト宗教の教祖
について行ってしまい
自分はバーに不法侵入するアル中の
浮浪者ロッジをもみ合った時の
動画を警官の暴力が再びと
ネットにアップされ市長選挙に
マイナスになる
資金集めパーティーで騒音を
鳴らすテッドのパーティーで
平手打ちを喰らい
完全にプッツン
まず酒を求めてバーを荒らす
ロッジを迷わず射殺し川に流す
射撃の腕で荒野からテッドと
ドーンをバカにしてきた息子
エリック共々狙撃で射殺
家の壁にスプレーで
犯人をミネアポリスで警察を
襲ったテロリストアンティファに
仕立て上げる
これで本物のアンティファを
エディントンに呼んでしまう
(何あの飛行機??)
ジョーはその後現場に操作を装って
訪れると「地域外の敷地から狙撃
されたからこっちも捜査する」と
警官バタフライが絡んでくる
もう狙撃の空薬莢
(3発撃ったがジョーは2個しか拾ってない)
やタイヤ痕など重要証拠を抑えており
焦ったジョーは部下のガイの
進言もあり部下の
エリックの彼女でBLM活動家の
サラの元カレのマイケルを犯人に
仕立て上げ投獄する
バタフライは保安官を怪しんでおり
決定的な情報を保安官事務所で
掴み(たぶん筆跡)
クルマで追いかけているうちに
マイケルは保安官事務所から
いなくなっており炎で作られた
矢印をたどると拘束されており
近づくと爆発
ガイはそこで爆死
ジョーは追っ手をガイの吹き飛んだ
腕からもぎ取った銃で応戦すると
スマホを落として連中は逃走
中身を見るとそいつらが
アンティファだと知る
そこからはアンティファと
ジョーの殺し合い
その過程でバタフライも
巻き込まれて死んでしまう
ジョーは一人一人テロリストを
片づけていくが最後の1人に
頭にナイフで突き立てられる
もののそこでエリックの
悪友だったブライアンが
助けに入りテロリストは死亡
ジョーはほぼ植物状態に
なってしまうが一命はとりとめる
町を救った英雄的に仕立てられ
結局テッドが手引きしていた
データセンター等がエディントンに
建ってしまう
ジョーとドーンは自適な
生活を送るも妻ルイーズは
カルトの親玉の子供を身ごもる
姿を動画で見つけ絶望する
真相は結局葬られたが
実は爆発から助かっていた
マイケルはその真相を知りつつ
射撃訓練に勤しむ・・
というラスト
まあぶっちゃけ先日観た
「ワン・バトル・アフター・アナザー」
にかなり近い感じはする
なんかこういうの最近観たような
って思いながら観てたが
後半に向けてテンポが上がっていく
映画は面白く見えるものである
今のアメリカの混沌ぶりって
左派メディアのCNNとかからしか
情報を得てない左派オールドメディアの
練り合わせなのでテレビだけ観てると
日本に全然伝わってこない
相変わらずトランプやMAGAが悪だ
ばかり
そういうのに興味がない
人には刺さらない映画かもしれない
けど日本も
陰謀論だらけだし
あんだけ中国がムチャクチャやっても
異様に擁護し続ける奴がテレビ出てたり
熊助けろとかカオスな言論環境は
変わらないわけです
何を信じるかはあなた次第・・
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