「現代社会の病巣を濃縮した舞台設定」エディントンへようこそ Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
現代社会の病巣を濃縮した舞台設定
序盤は退屈な空気が漂い意識が遠のきそうになったが、徐々に面白くなってくる。
スマホ/SNSに囚われ依存する人の醜さ、コロナ禍の不安と陰謀論、人種差別…現代社会の病巣を濃縮した舞台設定で起こる田舎街の騒動。全部実際に起きている事なので笑えない。社会問題を深掘りするような内容ではないけど、今の社会を少しデフォルメするとこんな感じなんだとゲンナリしてくる。
ここにカルト宗教や武装テログループまで登場して分かりにくい。ちと詰め込み過ぎかなと思う。
終盤には、疑念と怒りと不安で誰もが常軌を逸する。滅茶苦茶だなぁと楽しみつつも、真っ当な人間、幸福な人間がほとんど登場していないことが分かり、それが実社会に繋がっているような気がして、複雑な不安感が残った。
何だか、登場人物が幸せになる映画が観たくなった。最近そういう映画が少ないような気がするのは気のせいか?
オースティン・バトラーとエマ・ストーンはセリフが少なく、さして重要な役どころでもなく肩透かし(エマ・ストーンはアカデミー受賞式の例の件で嫌いになった)。
ペドロ・パスカルには期待したのに、見せ場が少なくて残念。最後まで保安官vs市長をやって欲しかった。
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