「説明困難な現代のアイロニー」エディントンへようこそ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
説明困難な現代のアイロニー
当然ながら、作品の解説や予告などを見るとシンプルかつ分かりやすくなっているけれど、実際の作品は、まさにその通りとはいえ、事前の情報や予測が陳腐で稚拙だと思ってしまうぐらいかなり複雑に入り組んだ内容で少しでも気を許すとついていけなくなるような印象でした。
単に、現実の時間軸において架空のまちで起こること─という認識で観賞するのがよいかと─。
かなりスローで静かに始まるため、しばらくはつらいかもしれませんが、味わい深い演出とかアイロニーなんかを噛みしめるとハマると思うんですが、多少長い作品なので、興味を持てなかったり削がれたりすると結構つらいような・・・
途中で激烈に変化するのでそれまでじっと想像を働かせながら楽しんでいれば後半はすっと無心で楽しめるはずです、多分・・・
かなり分かりづらいところがあるのでそれをどう処理できるか、それによって作品の評価がだいぶ違ってくる気がします。そして作品の印象も─。
自分はこのこねくり回した内容に面白みを覚えると同時に今をめっちゃ皮肉っていてかなり面白いと思ったのですが、不思議な怖さも感じました。
この世の変な部分を奇怪に描いてくれる作品もまた重要かなと思ったりするのですが、まぁあまり堅く考えずに見た方がいいとは思いますけど、やっぱもっと短く─とは思ってしまいました。
ホアキンのところはあれを見せ続けられ何もできない・・・まさに地獄!と思ったり─、最後の最後は単にタイトルバックのカッコイイ絵づくりのため?と思ったり─、しました。
確かに前半は辛かった… 眠りに引き込まれそうになりましたが、保安官がイッチゃってからはかなり面白かったです。でもラストはよく分からないし、なんだかなぁ。
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