「詰め込み過ぎで途中で迷う」エディントンへようこそ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込み過ぎで途中で迷う
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コロナ禍のパンデミック、市長選、IT企業誘致、BLM運動、性暴力、SNS、陰謀論、カルトなどアメリカが抱える多くの不安を保守色が強いニューメキシコの田舎町を舞台にしていっぺんに詰め込み、じわりじわりと煽るアリ・アスターならでは気持ち悪い作品。
あまりに多くの題材の説明や布石を前半に打たないといけないため、物語が動き始める後半までは眠気との戦いで何度も気を失いかけた。
ある事がきっかけで、主人公が抱えるそれらへの溜まりに溜まった不安と不満が堰を切ったように一気に爆発し、結果として全て自分の思いとは真逆になる皮肉はまあ面白いが(市長にはなったけど・・・)、意外性や感動は一切ない。
襲撃してきたテロリストをはっきりさせないのは嫌いじゃなかった。
現代アメリカが抱えるそれぞれの不安や問題のメタファーとして描かれているので、観る人によって変わって来ると言う事なんだろし。
主役の保安官を演じるホアキン・フェニックスは近年どの作品でもだいたい不安いっぱいで気の毒な役ばかりなので、名優なんだろうがいい加減もっと違う顔を観たいと思う。(個人の見解です)
エンタメとはかけ離れてはいるが、多分アメリカの人達には心に重く残る作品なのかな?
射撃の腕前凄いし、生命力エグ過ぎて驚く。
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