「結局、計画(THE PHOENICIAN SCHEME)がなんなのか、はちゃんと教えてくれない」ザ・ザ・コルダのフェニキア計画 K2さんの映画レビュー(感想・評価)
結局、計画(THE PHOENICIAN SCHEME)がなんなのか、はちゃんと教えてくれない
でも、そんなことはこの映画の重要な要素ではない
最初は、何の話なのかサッパリわからない。(最初は)意味不明のイメージシーンが挿入されたりして。
登場人物のキャラクターもサッパリ掴めず、一体何をやろうとしているのかも、判然としない。
主人公がルール無用のわがままヤロウだ、ということだけは最初からよく分かる
しかし、だんだん主人公の気持ち(何だかわからないが、とにかく本気で何かをやろうとしていること)だけはわかってくる
何を成し遂げようとしているのかは相変わらずよく分からないが、何やら金策(出資者との金額交渉)をしようとしている。そして次々と交渉相手を訪ね歩くのがこの映画のストーリーなんだ、とわかってくる。そして、交渉は全く思い通りにいかない
と、いつの間にか(ひそかに)主人公を応援している自分に気づく
あとは主人公(と娘)の成功を(ひそかに)祈りつつ、ひたすら彼らの旅路を追いかけるだけ
こうなれば、この映画を楽しむことができる、と思います
そういう映画です
それを可能にしているのは、ベニチオ・デル・トロさんの圧倒的な存在感と演技であることは間違いありません
ハンクス爺さん、デフォー爺さん、ヨハンソンおばさん(失礼!!)、カンバーバッチおじさんと、やたら豪華な面々が次々と登場しますが、それはあまり重要ではないかも知れません (いい意味で)
きっと、皆さんギャラに惹かれて出てるんじゃないですよね。明らかに。なんだか楽しそうです
身代わりになってもらったり、直ぐ輸血してやったり、ラストシュート1万点でも納得したり、どこか憎めないんですよね。暗殺はカンバーバッチ一手だったとしたら、やはり・・。


