劇場公開日 2025年7月4日

ハルビンのレビュー・感想・評価

全83件中、41~60件目を表示

4.0日韓両国民にとっての新たな安重根像

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ドキドキ

この映画が韓国で公開直前だった去年の12月下旬に、友人とソウルを旅行していました。街中や電車の中、テレビなど至る所でこの映画の宣伝が、これでもかというぐらいに流れていました。おそらく韓国でも、「歴史上の英雄アンジュングンを世界的人気スターであるヒョンビンが演じることや、伊藤博文役を日本の有名俳優が演じる」といったことは画期的で、この映画に対する期待が大きかったのではないかと感じました。結果、韓国で公開後、この映画は前年のヒット作「ソウルの春」を凌ぐ興行成績となりましたが、ネット上の批評を読むと観客の評価はもう一つだったように感じました。原因は期待が大き過ぎたのと、歴史上の出来事に対する評価があまり明確に表現されていなかったことではないかと感じました。
私はこの映画が日本では公開されないと思っていました。これまでも、戦前戦中の日韓現代史に関する映画や、豊臣秀吉の朝鮮出兵に関する映画ですら、韓国で大ヒットしても日本のメジャーな映画館では殆ど公開されなかったから。しかし勇気ある映画配給会社とヒョンビン人気のお陰で、この映画が日本でも大々的に公開されることとなり、私も日本の映画館でこの映画を見られることに大きな嬉しさと期待を持っていました。
そして公開2日目の日曜日に観に行って来ました。
この映画は当時の韓国での抗日活動を描くというより、アンジュングンの人物像を深掘りした群像劇だと、監督や出演俳優の数多くのインタビュー記事を読んで理解していたので、その点ではとても良くできた映画だと感じました。ただ心配だったのは、日韓現代史の知識に乏しい日本人がこの映画を観た時、そもそもの時代背景や登場人物の思いや行動の理由などが理解できないんじゃないか?ということでした。この映画では、その辺の背景が伊藤博文の一人語りから類推できる程度で、あまり描かれておらず、現代史をよく知る韓国人から見ると「歴史的事実の描き方が不十分」と映り、現代史の知識が弱い日本人には、「よくわからない」と映ってしまうのではないでしょうか。
ヒョンビン主演につられて観に行く多くの日本人が、この映画を観て感じた「?」をキッカケとして、この映画が日韓現代史を学ぶ、少なくともアンジュングン氏がどのような人物で、なぜああした行動を取るに至ったのかを知る機会になれば良いなと感じています。

コメントする 2件)
共感した! 5件)
Rosa

3.5ウ・ミンホ「ハルビン」安重根が伊藤博文を暗殺するまで描く。映像も劇...

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿

ウ・ミンホ「ハルビン」安重根が伊藤博文を暗殺するまで描く。映像も劇伴も重厚かつ美しく、大韓義軍と日本軍の駆け引きもスリリングな優れた歴史大作。リリーフランキー演じる伊藤博文が「なぜ私を狙うのか」と憤るシーンが印象的。自分達が何を踏みつけていたのか最後まで理解できなかったんだな。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ピンボール

内容うんぬんよりとにかく暗くて 人物や背景がよく見えないしよくわか...

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

内容うんぬんよりとにかく暗くて
人物や背景がよく見えないしよくわからない。

そして内容が内容なだけに仕方ないとは思うのですが
終始ダラダラとした作品。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まる

0.5ハルビン

2025年7月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ちゃんと作りましょうよ。
日本語使うなら、日本人か、せめて日本語がキチンと話せる俳優さんをキャスティングして下さい。
映画が入って来ませんでした。
さて、作品です。
爆薬入手までの前半が怠いです。
政治的な話はしたくないので、内容には触れません。
あと、皆んな同じ格好で同じ髭を生やしてるんで、誰か誰だか分かりませんでした。
変な日本語になるなら、吹き替えのがマシです。

コメントする 2件)
共感した! 3件)
映画館難民

3.0結末は知っている。その背景が知りたかった。

2025年7月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

安重根。伊藤博文の暗殺者として歴史の教科書に記されていた一行。

東北アジアの凍るような風を感じる広大な雪景色を舞台に、様々な人種の思惑が交差する様を丹念に描き出しています。
歴史の教科書の一行が秘めていたドラマを堪能した2時間でした。
人はなぜ、何かを守るために人を殺さなければならないのか…

予告編で印象的だった凍った河を歩くシーン。
その河はどこだったのか?
お楽しみに。

壮大な撮影スケールですが、そもそもこのテーマは日本人と韓国人以外は興味ないのでは?というところから日本人役がほぼ日本人ではないことなども制作費が絡んでいるのかなと下世話なことが気になってしまいました(笑)

コメントする (0件)
共感した! 9件)
さとうきび

5.0タイトルなし

2025年7月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

韓国に行ったとき、アンジュングンは、日本の看守からも尊敬されていたことを聞いた。日本が36年間韓国を統治していたことを日本人として忘れてはいけないと思う。
それにしても、日本人役を日本人俳優でできなかったことは残念。日本人が見ることをどうして想定しないのだろう。日本人にはあの日本語で感情移入は無理だ。ヒョンビン良かった。
リリー・フランキーは、こういう役はやはりだめだと思う。軟弱な役が多いからか。ヤクザな役だと結構貫録もあるのに。間違えたんじゃないか、演技。
韓国を分析するところは知的だけど、シニカルすぎてひねくれた感じが良くない。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
Emiri

3.5韓国側から見た、伊藤博文暗殺事件を見てみたかった。

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

韓国目線でみた、伊藤博文の暗殺、英雄視される安重根を見てみたかった。
こういう風に描かれるのか。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
にっく

2.5韓国の英雄の素顔

2025年7月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
あき

4.5忘れてはいけない歴史。

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

難しい

韓国映画の本領発揮を示した作品。安重根が伊藤博文をハルビンで暗殺するまでの過程を描いた作品だが、ハラハラドキドキ、スリリング感もあり見事だった。安重根を演じたヒョンビンはさすが。安重根は教科書やニュースで知った程度だが、いざ作品を見ると紆余曲折もあったが、日本からの独立のために孤軍奮闘したのかと改めて再認識した。日韓は関係改善が進み、未来志向モードだったが、今回の作品のような歴史を忘れてはいけないと実感した。観て良かった。見事!

コメントする (0件)
共感した! 13件)
ナベさん

3.5【"カレア ウラ!"今作品は安重根による伊藤博文襲撃を描いた、日本人にとっては悲しい想いが込み上げる【フィクション映画】である。】

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

知的

■1900年代。大日本帝国は朝鮮を支配下に置こうとしていたが、それに反発する大韓義軍が逸れに激しく抵抗する。
 そんな中、ある闘いで大韓義軍は森少佐(パク・フン)率いる大日本帝国軍に勝利するが、森少佐を始めとした捕虜に対し、安重根(ヒョンビン)は国際法を説き、彼らを開放するが同志イ・チャンソブ(イ・ドンソク)は激しく反発する。一方、森少佐も恥辱を受けたと思い、執拗に安重根を追うのであった。

◆感想

・日本の近代史をキチンと学んだ者であれば、伊藤博文が朝鮮併合には慎重論を持っていた事は周知の事実だよね。伊藤博文は当時の大日本帝国の主要な人物の中では、対中関係も高い視点で捉えていたしね。

・伊藤博文を演じたリリー・フランキーさんの冷徹な演技だと、ムッチャ朝鮮の民を軽視していた様に見えるけど、彼が暗殺されてしまい、日本は更に大東亜構想を邁進して行き、1945年に悲惨な敗戦を来したのは、誰もが知っていることだよね。

◼️何が言いたいかというと、特に韓国の若い人がこの映画を観て、"日本憎し!"と言う想いを持たずに、他国を無理矢理支配しようとすると様々な悲劇しか生まない事を感じて欲しいと思ったんだよね。
 確かに、大日本帝国は朝鮮の民に対し、近代様々な酷い事を行って来た。だから、日本人はネオナチの様に、"アウシュヴィッツなんてなかった。"なんて、愚かしき事を考えてはいけないし、(南京事件もね。)この映画を観て、平和の大切さ、仲間をスパイではないかと疑わなくても良い現在の日本の国家の有り難さを感じなきゃいけないと、思ったんだよね。

◼️作品の質は、韓国映画らしいサスペンス要素が良かったし、当時の反大日本帝国の人達の苦しみや、苦悩や、やるせない怒りが抑制したトーンで描かれている所も良かったな。ヒョンビンって当たり前だけど、良い役者だなとも、改めて思ったよ。

<"じゃあ、貴方は何でこの映画に3.5を付けたんだ!"って思う人もいると思うけれども、ヒョンビンが演じた安重根が死刑台に上がる時の表情が、私には"やり遂げた満足感"を持っているようには、見えなかったから何だよね。
 私は、今作品は"他国を支配する愚かな行為は、悲劇しか生まない"と言うメッセージを発信する映画だと思ったのです。観るのは、キツかったけれども、こういう映画をプロパガンダ映画と思うのは、色んな意味で、危険だと思います。韓国人に友人がいるからと言う訳ではなく、”嫌韓”とか止めて、満塁本塁打さんも書かれているように、隣国何だから、韓国とは仲良くしたいよな、と私は強く思います。>

コメントする 2件)
共感した! 22件)
NOBU

2.5もう少しテンポが良ければ…

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本史の知識として「1909年10月に伊藤博文がハルビンで安重根(アン・ジュングン)に暗殺された」ということは知っていたが、その背景については「単純に祖国が侵略された怒りに任せてことに及んだのだろう」くらいのぼんやりとしたイメージを抱いていただけで、正直言って、特にこれまで意識したことすら無かった。

本作は事件の約2年前の戦闘をキッカケにアン・ジュングンがなぜ伊藤を狙おうと思ったのか、そして、実行に至るまでの過程に焦点を当てて描こうとしている。

もちろん韓国視点の英雄譚として描いているので、日本の観客としては手放しに爽快感が得られる訳ではないことには留意しておく必要がある。

それでも、一人の人間として、暗殺という行為に至るまでにさまざまな背景が重なり合ってどのように思い詰めて行くのかという点においては国籍などを問わずに普遍的な物語として観ることができるかもしれない。ただ、もう少しアン・ジュングン自身の心情の揺らぎなどを深掘りしてもよかったのではないかと思える。

映画としては、若干、冗長になっているのが残念。作品に重厚感を持たせたいという意図は理解できるが、もう少しテンポ良く編集をした方が緊張感が持続したまま一気に最後まで鑑賞できるのではないだろうか?

そして、どうしても違和感を拭えなかったのが、満州国の風景が砂漠として描かれていたこと。それじゃモンゴルになってしまうだろう…(エンドロールを眺めていたら、実際にモンゴルで撮影しているようだし)。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Tofu

2.0余りに単調な展開で眠くなる。

2025年7月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ドキドキ

楽しみにしていたのに残念な内容だった。韓国の英雄なので、その観点からのストーリー展開と演出は許される範囲だと思うが、如何せん魅力がなかった。画に描いたようなヒーローにしたために人間味のないお人形さんのようだった。何よりストーリー展開にテンポがないので、つい睡魔が襲ってきた。伊藤博文暗殺に至るまでの歴史的経緯を時間をかけて見せるならこの程度の人間像でも許されるのかも知れないが、暗殺までの数日間に限定したドラマなら、もっと安重根の人間性や理想に拘る執着心などを表現して、内面に迫る脚本作りをして欲しかった。余りに薄っぺらい内容で、捕虜の扱いを「国際法」に則ることに拘った義理堅さと、「密偵」探し以外はほとんど印象に残らない。折角の素材が台無し、もったいない。

コメントする 2件)
共感した! 5件)
羅生門

2.0期待外れ。

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

この映画がどれだけ訴求力があるのかは分からないが、影響されて反日を叫ぶ者、別のベクトルから嫌韓を叫ぶ者、共に生成されていくのだろうな。やれやれ。

画面の暗さ(?)によるのかどうか分からないが、中盤まで登場人物が誰なのかやや心許ないまま時が流れていった。個々のキャラがさほど立っていないような、顔の輪郭というか表情というか、均質化しているような気がして、最後まで思い入れることができなかった。
おそらく創作も少なからず盛り込まれている訳だが、人物に惹かれることもなく。
リリー・フランキー以外、日本人を韓国の俳優が演じているのもどうにかならなかったのか?日本語のアクセントの不自然さが邪魔をして、物語に集中できなかったのは私だけだろうか?

韓国の描く戦時はこんな感じになるのか、という知見は得られた。日本が描く太平洋戦争も、他国の人からは違和感を感じるものなのだろうな。一方的な視点のみに偏ることのないよう心しないとな。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Nori

3.5人間安重根

2025年7月6日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

知的

今年5月にソウルに旅行した時、南山公園を散策していたら、ソウルタワーの近くに立派な銅像と記念館がありました。よく見ると、アンジュングン、
安重根でした。
彼については、日本史の授業で、伊藤博文をハルビンで暗殺した人物と習った程度でしたが、ソウル滞在中、韓国では独立運動の英雄として広く知られていて、多くの人々から崇敬されていることを知りました。
この映画は英雄安重根を讃えた愛国映画なのかなと思いながら観ましたが、見事に裏切られました。
安重根は英雄としてだけでなく、国と平和を愛する一朝鮮人として描かれており、彼の苦悩や心の揺れが映像から伝わりました。
安重根が伊藤博文を射殺したところで、韓国併合の流れは止められず、むしろ逆効果かもしれない、しかし行動を起こさないと、リーダーとして多くの同志の死を無にすることになる、、、
そうした苦悩が映画で良く理解できました。
また、伊藤博文も韓国併合を推し進めた極悪人としてではなく、朝鮮の発展のために尽くした品格ある政治家として描かれていたのがやや意外でした。
日本軍人の日本語がおかしくなければもっとリアリティが出て良かったのに、と思いました。
日韓関係の長い歴史は非常に複雑で、安重根の事件ひとつをとっても解釈や評価が様々で、両国民が共に正しく理解するのは困難です。
ですが、この映画を観て、事件の背景やその後の韓国併合について色々考えてみるのは意味があるのではないかと思いました。
日韓交流や韓国の文化に関心のある人には一度は観てもらいたいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Kaz

2.0そして併合へ

2025年7月6日
Androidアプリから投稿

伊藤博文暗殺事件とそれに至る安重根(アン・ジュングン)と大韓義軍の話。

第二次日韓協約に関する字幕説明から、クラスキノで大韓義軍が集まる様子で始まっていく。

韓史に詳しくないけれど、安応七歴史に記されている内容がもとになっている感じですかね?

作中の大きな出来事は実際にあったことが概ねというところなんだろうけれど、相変わらずの都合良い解釈が…植民地と併合の違いも、清や露との関係や韓の立ち位置もわかっていないしね。
満州が朝鮮だったことがあったなんて知らなかったですよw
お隣さんはこれをそのまま信じている人が多いのだろうからプロパガンダになっていることすら気づいていないのかも知れないけれど、とりあえず大韓帝国民は謙虚で高潔、大日本帝国民は傲慢で卑劣と言いたいんですねww

伊藤博文役こそリリー・フランキーだけれど、他の日本人役は全て日本人ではなく、通訳役と同程度のカタコトの日本語しか喋らないし、日本語にも字幕ついているのは良いけれど、その日本語自体がちょっとおかしかったりするし。

事実をアレンジしたエンタメとしてはそれなりには面白かったけれど…という感じ。

コメントする 1件)
共感した! 15件)
Bacchus

韓国で、安重根が英雄視されていることは、間違いない。 伊藤博文役だ...

2025年7月6日
PCから投稿

韓国で、安重根が英雄視されていることは、間違いない。
伊藤博文役だけが、日本人のリリーフランキーで、憎たらしい日本の軍人役はすべて韓国の俳優。
したがって、日本語がたどたどしい。わざとそうしたのか?それとも、予算がなかったのか? 引き受ける日本人俳優がいなかったのか? (それはないか)
そういう配役上の疑問が残るだけで、歴史を考察するうえでは、これといって何も新たに得るものが無い映画でした。

こういうヒーロー映画をいまだに韓国人が作るということは、侵略された側の恨みが消えるまでには数百年かかるということか?

コメントする (0件)
共感した! 7件)
なんぶきろく

4.0撮影監督に星7つ・ヒョンビンに星5つ・ウ・ミンホ監督に星ふたつ

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 11件)
marieluise

3.5視点が

2025年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

韓国からなので、日本人が悪者な感じにされているのは仕方ないですかね。やはり侵略は良く無いと言う事ですね。日本人も含めて多くの人の命が失われるのだから戦争はいけません。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ごっとん

2.0紋切型で退屈

2025年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

韓国映画なので安重根をヒーローにするのはまぁいいけど、映画としては、対話場面の切り返しショット・照明その他すべて紋切型でとても退屈だった。

一種の国策・国揚映画だろうが、韓国国民の心が一つになれる程のクォリティがあるかと言えば、そうとは思えない。

『ルノワール』(早川千絵)を見た後はあまりいい印象を受けなかったが、こういう紋切型映画を見た後では不思議と『ルノワール』をもう一度見たいという思いに駆られた。

“映画の枠”に収めようとする映画と、“映画の枠”から自由になろうとする映画の違いがそうさせるのだろう。

あと、リリーフランキーの伊藤博文、ショボ過ぎるだろが―――っ!(笑)

コメントする 1件)
共感した! 5件)
Rosalind

2.0「反日」以前に、サスペンスやアクションとして盛り上がらない

2025年7月5日
Androidアプリから投稿

反日や抗日のプロパガンダ色は致し方ないにしても、単純に、サスペンスやアクションとしての盛り上がりに欠けていて、あまり楽しめなかった。
民族の英雄である安重根を、日本軍の捕虜を解放したり、敵の密偵となった裏切り者を許したりした「人格者」として祭り上げたい気持ちは分からないでもないが、その分、人間くささや面白みのない人物造形になっていて、キャラクターとしての魅力が感じられなかったのは致命的と言ってもよいだろう。
ヴィランを務める森少佐にしても、冷酷で威圧的なステレオタイプの日本の軍人でしかなく、威張り散らしているだけで、とても「強敵」とは思えないし、リリー・フランキーが演じる伊藤博文も、最後に倒すべきラスボスとしての威厳や重厚さに欠けていると言わざるを得ない。
ストーリーの面でも、大連に向かう列車内で遭遇したり、ウラジオストクのアジトを急襲したりしても、ことごとく安重根を取り逃がした上に、彼が伊藤博文の暗殺を企てていることを知りながら、ろくな警戒や警備もせずに、みすみすそれを成功させてしまう日本側の対応が、余りにもお粗末で呆れてしまう。
朝鮮側にしても、密偵を逆利用して、ハルビンの手前の駅で陽動作戦を仕掛けるのは良いのだが、囮になるのは、どう考えても、日本軍がマークしている安重根が適任だったのではないか(そうすると、歴史が変わってしまうのだが•••)と思えてならない。
何よりも、伊藤博文を暗殺する理由が、「これまで命を落としていった同士のため」としか説明されておらず、主人公たちを困難な任務に駆り立てる動機に、これといった必然性や説得力が感じられなかったのは、ドラマとしての欠陥であると考えざるを得ない。
さらに、氷結した豆満江や、満州の雄大な砂漠の風景は、大作としての風格を醸し出しているものの、その一方で、「このシーン、本当に必要だったの?」という疑問も残った。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
tomato
PR U-NEXTで本編を観る