劇場公開日 2025年7月4日

「これを実話と思ってしまう人がいるんだろうなぁ。」ハルビン ぇんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0これを実話と思ってしまう人がいるんだろうなぁ。

2025年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

昭和の時代に「悪者のドイツ軍をやっつける正義のアメリカ軍」・・って設定の軍隊ドラマが何本も放映されて、子供心に「ドイツ軍は悪い奴」って思ってた記憶がある。今になっていろいろ知るにつけ、ドイツ軍もソ連軍もアメリカ軍も日本軍も中国軍(蒋介石)も、それぞれの背景があってそれぞれの戦争を戦っていたこと。どっちがいい悪いじゃなくそれが戦争だった・・・と冷静に見られるようになったが、
本作では「日本軍」=「植民地支配する極悪人」として描かれていて、伊藤博文暗殺は「韓国独立を目指すレジスタンスの正義の抵抗運動」であったとの設定。
もちろん日本から見れば突っ込み所満載だが、戦後80年、朝鮮戦争後75年経ってこの映画に「史実」を見る人がいるのかと思うと暗澹たる気持ちになる。

ひとこと: 日本軍を悪者にするのは映画の主題から仕方がないが、準主役級の日本軍大佐や、他の日本兵の日本語がひどい。伊藤博文に日本人俳優を使ったんだから、他の日本人にも日本人を使うべきだった。もしかしてロシア語も同じようにひどいのかも。
他にも自国のことを「韓国」と呼んだり「朝鮮」と呼んだり、考証がバラバラなのも気になった。もっと細部に手間(と金)を掛けないと本国以外での高評価は受けないだろう。

ぇんちゃん
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