旅と日々のレビュー・感想・評価
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睡魔との闘いの89分
キネマ旬報ベストワンを二回も獲った監督だから、敷居が高いが本当に何もない映画である。昔のATG映画みたい。主役を韓国の脚本家にした意図がわからない。前半の河合優実の水着姿は眼福だが、台風の中、泳いではいけますん。
頑張れべんさん!
河合優実最強
つげ義春の旋律
なしてここさ来たの?
不思議に引き込まれる
開始10分ぐらいでこれはまずい、寝てしまうかもと思った。
環境映画か?みたいな。
でも段々と引き込まれていく。
不思議な魅力のある映画。
起承転結は無い。
これといった大きな事件も起こらない。
ほぼ何も起こらない。
しかしシム・ウンギョンさんがとてもいい。
彼女がそこに座っていてセリフを言うだけで、何故か映画になる。
素晴らしい女優さんだと思う。
生きてそこにいる人、という感じがするのだ。
映画はエンターテイメントだったり芸術作品だったり、常にそのどちらかに比重が偏るような気がするが、これはそのどちらでもなくでも映画は成り立つという映画(語彙力・・・すみません)。
観て損はないと思う。
ちなみに、キャストも知らずに観に行ったので宿屋のオヤジさんが堤真一さんだと多分残り30分ぐらいになるまでわかりませんでした😅
なんだかよく分からない、でも観て良かったと思える作品
外国人感覚
三宅監督の変化球に脱帽。この手があったのか。
三宅唱監督作品はケイコ目を澄ませて、夜明けのすべてに続いて3作品目。
今回はつげ義春の原作を映画化したとのことでどうなるかと観たが、なるほどこの手があったのかと唸らされた。
ケイコ目を澄ませて、夜明けのすべての三宅唱監督のイメージで観ると面喰らう。
雪、田舎、旅館、と明日にでも旅に行きたいと思わせる内容で情景が目に浮かんだ。
さすが、三宅唱監督。見事。
どこかホン・サンス風かと思わせた。
ただ、ケイコ目を澄ませて、夜明けのすべてをきっかけに三宅監督のファンになった方からすれば戸惑うかもしれない。
70点。上手く表現できてると思う。
昔のことだけど、ライブハウスで働いていたロック好きの先輩に『ねじ式』を教えられ、つげ義春の作品集を買ったので原作の漫画は読んでいます。
本作のベースになっているのは『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』という短編です。
原作は2つとも短く別々の話なので、別々の話が2話入ってるのかなと思ってたら、上手く1つにまとめてあってアレンジで膨らませてあります。
『ほんやら洞のべんさん』に出てくる主人公は日本人の男性で漫画家だったけど、アレンジで韓国人の女性で脚本家になってます。
その脚本家が書いた物語が、原作だと『海辺の叙景』にあたる話で、劇中劇という形になってます。
この『海辺の叙景』パートには河合優実さんが出てますが、彼女の気だるそうなアンニュイな感じが作品に合ってて、とても良かった。
主人公の脚本家を演じるのは韓国の女優シム・ウンギョンで、監督の大ファンだった彼女が、作品に出たいと言ったらしく、それが実現したとのこと。
つげ義春に韓国?と思わないこともなかったけど、邦画が好きじゃない自分が、海外の人が出てるから観てみようとなった、本作を観たキッカケでもあります。
予想してたより良くて、昭和感みなぎる原作の世界観を上手く表現できてると思うし、なつかしい日本の原風景みたいな美しい画がホント素晴らしい♪
終わり方も終わりの画も良かった。
昭和を生きた人には特に響くと思う、郷愁に胸を打たれる映画です。
もう1回観ます♪
じわじわ生きている喜びを感じる。
これって月山だよね…
夏の神津島のパートは、脚本家の行き詰まりを描くには
どうしても必要だった。
河合優実の華奢なのに豊満なビキニ姿とタラコ唇にあてられた、
自称世界一不幸な男性は大雨の海に死んだにちがいない(たぶん)
そして、この作品をセクシーと評価した恩師(たぶん)の死を目の当たりにした脚本家は、
死人が赴く山といわれる冬の月山(たぶん)にふらりと旅にでてしまう。
これは森敦の小説月山がベースになってるよね。最近読んだから、ピンときた。
ただ、直感的に思ったことなので、正解かどうかは分からない。
だが、この映画に正解があるとはおもえない。
個人個人が好きなように解釈すればいいように思った。
でも、不思議に癒されたというか、肩の悪霊が祓われたというか、
なんか変な感じで、すこし、心が上向いたから☆4つ
前後半を別作品で見てみたい
前半の劇中劇が素敵です。うーまたしても河合優実さん(誉め言葉です、念の為)と思いつつ気持ちよく見入ってしまいます。できることならここだけで一本にしてほしかった。
かといって後半が劣っているわけでもなく、途中ややだるい展開もありますが、宿とその主人(途中まで気づかなかった堤さん)が登場してからはコントのような展開も挟みつつ、まあいろいろあるけど頑張ろうと素直に思えました。こちらだけで一本でも全く問題ないです、両方見に行きます。それにしてもあの宿はいつの時代想定なんだろうな。原作(未読だけど1967,8年の発表らしい)の頃ならまああっても不思議ではない、くらいかもしれない。ただ作品全体の雰囲気は、多少古さをのぞかせるもののそんなに現代と遠くかけ離れた感じは無いのだけれど。
一方で気になったこと。両方いいと思う一方で、じゃあなんでこのセットで一本なの?というのが最後まですっきりしなかった。母国語でない言語で仕事する脚本家というのも違和感を感じた。シム・ウンギョン演じる脚本家が微妙なつたなさを残した日本語で宿の主人と嚙み合わない会話を続けるのはとても印象的なのだが。
夢の中を、たゆたうさかな。
人間の悲しみとユーモアを噛み締めました
スタンダードの画角の中で展開される映像とパフォーンマンスは非常に素晴らしくて、例えストーリーが地味で派手さもなくて面白くないように見えたとしても、自分は好きな作品です。
確かに前半のつげワールドパート?のところはかなりきつかったけど、それを眺めるウンギョンさんからちょっと面白くて、その後の様々なやりとりが実に面白いと自分は思います。その最たるは佐野さんと堤さんで、ウンギョンさん含めこの3人が素晴らしかったです。
へー旅好きなんだーと思ってからは結構笑いっぱなしでした。旅好きらしからぬ数々に─そしてその目的が崩壊して─やっぱめっちゃオモロいです。
さぁこれからと思った途端に終わってしまったという印象だったので少し残念でした。もう少し長くても、自分は、大丈夫でしたけど・・・まぁねー
何も響きませんでした
気持ちの良いしてやられた感を感じました
夏の海辺と雪の山国。
それぞれの舞台で交わされる男女の会話。
物語と現実が溶けあった不思議な光景がスクリーンに映し出されます。
登場人物たちの心が読めない言葉は不穏な空気を漂わせながらも、その表情と仕草には何故か幸福感も感じられる。
「ユーモアがある話がいいな」
「でも笑いだけではな」
「人間の悲しさが書かれていないとな」
作中人物の一人が語る言葉通りのシーンが、美しい風景と単調な音楽をバックに淡々と描きだされます。
単調といえば単調なのに不思議と惹きつけられる。
画面に釘付けの90分間が突然終わり、エンドロールを見ると原作者はつげ義春。
あゝそういうことだったのかと、気持ちの良いしてやられた感を感じました。
あの独特の世界を見事に映像化した監督の手腕に感服しました。
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