「旅とは言葉から離れようとすることかもしれない」旅と日々 うすたらさんの映画レビュー(感想・評価)
旅とは言葉から離れようとすることかもしれない
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松坂桃李との共演で話題となった『新聞記者』や、映画自体はつまらなかった『七人の秘書』にも出ていたシム・ウンギョンと、『ALWAYS 三丁目の夕日』に出ていた、昭和が似合う堤真一が出ているので、観に行きました。
映画後半での雪に埋もれた山形県庄内地方での2人のやりとりは、期待通りすばらしく、李(シム・ウンギョン)にとっての旅の非日常と、旅先でのべん造(堤真一)にとっての日常との交わりが、とてもよかったです。
おそらくこの映画は、シム・ウンギョンにあてがきしたものと思われます。
ただ、映画前半の「映画中映画」での夏男(髙田万作)と渚(河合優実)のシーンは、この映画においてどのような意味を持つのかがよくわからなかったです。単に、「私には才能がないと思いました」と李に言わせるためだけなのか、それなら、なぜ魚沼(佐野史郎)に「官能的な映画だと思いました」と言わせる映画である必要があったのかが、よくわかりません。なぜ河合優実の水着姿が必要なのでしょう?友人が、「性的な対象として彼女を撮るのはやめてもらいたい」と憤慨していたのですが、全く同感です。
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uzさんのコメント
2025年11月16日
「私には才能がないと思いました」と言わせるためだけであれば、あんなに長々と見せる必要はないですよね。
未読なので推測でしかありませんが、『海辺の叙景』を原作としたためにある程度は描かざるをえなかっただけではないかと…
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