「日々を見つめ直す営み」旅と日々 ラックさんの映画レビュー(感想・評価)
日々を見つめ直す営み
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合ってるかは分かりませんが、感じたことを書き残します。
日々の暮らしの中で、私たちの周囲は次第に馴染み深いものとなり、世界は言語化できるものとなっていく。
そのなかでしばしば、私たちは自らの世界に閉じこもり、知らず知らず追い詰められてしまう。
旅とは、そんな日常からそっと距離を置き、自分が立っている世界をあらためて確かめ直す営みだ。
旅先で目にする風景は、木々が重なって形づくる森であり、水の集まって流れとなり、やがて海へとつながるように、無数の小さなものが重なりあって世界を作っている風景である。
そして、その土地には、そこを生きる誰かの日々がある。私たちの日々もまた、木が森となり、水が海をなすように、より大きな流れの一部であることを、旅は静かに教えてくれる。
そして戻ってきた私たちは、改めて自身の日々に目を向ける。世界の大きな流れの中で、日々は再び息を吹き返し、再生していくのである。
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