「ザ・インバウンド映画」旅と日々 のんささんの映画レビュー(感想・評価)
ザ・インバウンド映画
僕はこういう映画が一番嫌い。
映像美と役者の演技だけで、あと日常を描きました、だけでほんと中身がない。
現に感想はそればっか。あとはエロチックか。映画の中でエロチックって自分で
言っちゃってるし。
日常を淡々と描くことは悪いことじゃない。ただ、あの宿、本当に堤さんが日々一人で
暮らしてるんですかね。朝何時に起きて、何をしてどう毎日やっているか
考えたんですかね。あの脚本家は、本当にスランプで苦悩してるんですかね?
日本にわざわざやってきて、なんで脚本家になって、どんな仕事をしてきて、
忍者の脚本ってどんなのかとかちゃんと考えたんですかね?
生活感があるっぽい感じにしているだけで、その人を感じさせる描写や小道具、演出が
なさすぎる。挙句に、ほとんどセリフで語っちゃってる。酷いのは、田舎のおじさんとの
会話があんなにスムーズに行くのは、単なる作り手のエゴだ。テーマはなに?って聞く?
キャラクターが全然作り込まれてない。そもそもカメラの意味はなんだった?
何度も席を立とうと思ったけど、そういうことは一度もしたことがないのでやめました。
外国の方は、日本の風景、生活、素晴らしいって思うかもしれないが、日本人からしたら
薄っぺらさがものすごく鼻につく映画でした。
王様の耳はロバの耳。僕はちゃんと言いたい。
ふと思ったんだけど、あのカメラ。例えばうつるんですとかにしたら、一発で時代背景とかわかるし、はじめのところで佐野史郎がうつるんですで意味なく主人公の写真を撮ってるとあっての、形見わけで、大量のうつるんですがあって困ってるんだよって渡すだけでも全然ちがったかも。うつるんですで撮りまくってるっていう変な先生って設定も乗っかって深みが出たかも・・・先生が主人公の写真をとるだけで、先生が主人公を認めてるって言わなくても伝わるというか・・・なんて。
共感ありがとうございました。
いかにも、欧州受けしそうな作品。台詞もほどよく”翻訳“されているでしょうね。
かの時代、『わかんないだろうな~こういうの』なんて言われると、皆ムキになって言葉を探し、探し、褒めようとしたものです。
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